【不思議な体験】1人留守番をしていると、扉の傍に出かけているはずの母がいた。それも30歳は若返った母、にこりと笑って「今度どこかいこうか?」

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引用元: ・ほんのりと怖い話スレ その35

528: 本当にあった怖い名無し 2006/12/01(金) 13:48:48 ID:TO3KYlq70
前に経験したことです。

僕は一人で留守番していた。
家族は親戚も含めて車で出かけていた。朝からいやな予感に襲われていた。
何かそわそわしていた。僕は意味もなく、家の中をそわそわと動き、昔使って
いていた部屋、今は兄家族が来たときに寝るための部屋へ来ていた。
そこに別な理由で用が有り、何かを取りに来た。そこに携帯のタイマーが鳴り
(これはセットしていたもの)、それを止める。すると突然、その部屋にあっ
た机の上のラジオが鳴り出す。何もセットしていないのに。
びっくりしたけど、それを止めようとする。電源を切っても止まらない。
ラジオを止めても、テープが回っている。コンセントを抜いたらさすがに止ま
った。

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529: 本当にあった怖い名無し 2006/12/01(金) 13:52:36 ID:TO3KYlq70
ほっとして、僕は部屋を出ようとする。扉のそばでふっと僕は振り向いた。


そこには、母がいた。出かけているはずの母。今は60歳台も後半の母のはずが、
すっきりと痩せていて、若若しい母。30歳台後半くらいだろうか。
母は昔よく着ていた美容室の仕事着をきていた(母は美容師)。母は洗濯物を
たたんでいた。ちょっと前までは、母も洗濯物も無かったのに。

母は僕と目が合うとにっこりと笑った。そして突然こんなことを言う。
「○○、今度どこかいこうか?^^」
僕はすごくいやな予感に襲われた。
「そうだね。どこいこうか?久しぶりに運動できるところもいいね。そうだ、
前にすごく楽しかったスケートに行こうよ。」
「それは無理かなあ。今日、動いていてとっても疲れたし」
「そう?じゃあ、どこにいこうか。みんなで食べにいって楽しかった、あの
洋食屋さんは?」
嫌な予感はどんどんと膨れ上がり、何とかつなぎとめようとする撲。なぜか
僕の視点は10歳頃の自分に戻っている。子供の頃のように、母に抱き着いて
話している。(今はとてもじゃないけどそういうことはしません)

530: 本当にあった怖い名無し 2006/12/01(金) 13:53:09 ID:TO3KYlq70
「ねえ、○○ってとっても可愛いね。」
と孫の話をする母。
「車の中でもすやすや寝ていてね。あ、そうだ、●●も寝ていた。」
○○は孫、●●は今18歳の甥だ。この甥のこともかなり可愛がっていた。
「大丈夫かな。体がね、がっくんがっくんとこうやって揺れていたんだ。」
体をかくかくと揺する母。今思えば動きが妙におかしい。そのときは普通に
見ていた。
「あのとき、それが気になっていて、大丈夫かなって思っていたんだ。疲れた
んだろうなって」
どきりとした。

「あのとき?」
「あのとき、おじちゃんも疲れていたんだと思う。後ろに私と●●と○○とで
乗っていて、車が少しふらふらしていて、あっと思ったときには、」
突然大きな声で言い出す。

「みんなつぶれた。みんなつぶれた。」

呆然と見つめる撲。怖くなかった。ただ、悲しい気持ちだった。
「お母さん・・・。」
「□□、これから一人でやっていける?□□は寂しがりやだからねえ。でも、
もう一緒い居てあげられない。」
「自分の心配しなよ。だめだよちゃんと家に戻らないと」
「もう無理。みんなぺちゃんこになってしまった」
淡々と語る母。目が遠くを見ている。
「・・・、・・・。だめだよ。僕は待っているんだよ」
「ごめんね。ごめんね。」

531: 本当にあった怖い名無し 2006/12/01(金) 13:56:33 ID:TO3KYlq70
はっと、そこで気がつく。僕は一人でそこに立っていた。
「夢・・・?」寝ていたわけでもないのに、振り向いたまま、そこに僕はいた。

突然、携帯が鳴った。
「□□?落ち着いて聞いて。お母さんたちが事故にあった!」
「えっ!?」

2台で分乗していたもう一台の車に乗った兄からの電話だった・・・。
「今は、静岡県のなんとか病院にいる。おじちゃんが亡くなった・・・。ほかに
も○○(兄の子)と、●●と母が乗っていたんだ。●●はもう・・・。○○と母
はまだ息がある。今夜が峠だ・・・。すぐに来てくれ」
僕は慌てて病院へとむかった・・・。



結果的には○○と母は意識が戻り、○○は大きな怪我をしたけど、その後も順調
に育つ。母もかなり危なかったが、今はもう元気に過ごしている。

僕はあのときの若若しい母と会ったことを誰にも話していない。
あのときの母。優しい、10歳くらいの撲を愛情たっぷりに見つめてくれる母の顔。
自分が事故に合っているというのに、僕の前に霊となって現れ、その現れ方も洗濯
物をたたむ姿で、仕事着で。言う言葉も人の心配ばかり。
おじちゃんと●●は残念だったけど、母と○○だけでも生き残って良かった。
あの時、母はお別れを言いにきたのかもしれない。でも、今生の別れにならないで
良かった。

今もあのときのことを思い出す。不思議と怖くなかった。大事な事柄なのだと強く
そのときに思っていた。悲しい、もう会えないかもしれない。だから、全部覚えな
いとと。

これが僕の経験です。

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この記事へのコメント

 コメント一覧 (1)

    • 1. 名無しのオカルト
    • 2016年10月06日 13:08
    • いい話しなんだけど誤字多過ぎ…

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