【怖い話】よく事故に遭う我が家、婆ちゃんはいつも家の近くにあるお地蔵の夢をみるという。そのお地蔵は俺の事を気にしていて…
引用元: ・じわじわ来る怖い話26じわ目
743: 本当にあった怖い名無し 2009/08/26(水) 07:41:32 ID:+BJK3LhIO
田舎の婆ちゃん家の話。
婆ちゃんの家は、十字路の交差する部分に隣接して立っていたので道はすごく見通しが悪かった。
そのせいか事故が多発して、俺は家庭の事情で、小学生の時婆ちゃん家に住んでたんだけど、その間事故を何回も見た。
俺が見た事故はなぜか毎回車が婆ちゃん家に突っ込むように当たってくるんだよね。
もの凄い音がして、家が揺れて、驚いて外にでるとひしゃげた車が塀につっこんでいる。
クラックションが鳴りっぱなしで、うめき声がして、車内を覗くと血を流して倒れてる人がいる。
そんな事故を見るのはショックだったけど、だんだん慣れてきた。
婆ちゃんの家は、十字路の交差する部分に隣接して立っていたので道はすごく見通しが悪かった。
そのせいか事故が多発して、俺は家庭の事情で、小学生の時婆ちゃん家に住んでたんだけど、その間事故を何回も見た。
俺が見た事故はなぜか毎回車が婆ちゃん家に突っ込むように当たってくるんだよね。
もの凄い音がして、家が揺れて、驚いて外にでるとひしゃげた車が塀につっこんでいる。
クラックションが鳴りっぱなしで、うめき声がして、車内を覗くと血を流して倒れてる人がいる。
そんな事故を見るのはショックだったけど、だんだん慣れてきた。
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なにしろ月に一度のペースで起こってたし、死人は一人も出てなかったから。
というのも、道を挟んだ向かいの交差点の隣接地には、お地蔵さんがいた。
何度も事故があるのに死人がでないのはお地蔵さんのおかげだと婆ちゃんは言っていた。
お婆ちゃんは、よくお地蔵さんの夢を見るらしい。
俺が一緒に住みだしてからは、お地蔵さんが、孫は良い子だと褒めてくれた事もあるといっていた。
幼い俺は、婆ちゃんが言うならそうなんだろうなって信じて、毎日お婆ちゃんの勧めるまま、お地蔵さんを拝んだりしていた。
そのお地蔵さんは赤い頭巾を被ってて、無表情な顔で目を開いてるんだ。なんか、前にいるとじっと見られてる見たいで、拝んでる時も、不思議な気分だった。
それに真っ赤なしゃくなげの花がいつも備えられているのが印象的で、正直怖いと感じてた。
ある日、あまりにも事故が起こるから婆ちゃんの家を役所が買いとって壊す事になった。
婆ちゃんも引っ越しに納得して家は壊され、俺は転校し、両親の家に帰って一緒に暮らす事になった。
744: 本当にあった怖い名無し 2009/08/26(水) 07:42:33 ID:+BJK3LhIO
というのも、道を挟んだ向かいの交差点の隣接地には、お地蔵さんがいた。
何度も事故があるのに死人がでないのはお地蔵さんのおかげだと婆ちゃんは言っていた。
お婆ちゃんは、よくお地蔵さんの夢を見るらしい。
俺が一緒に住みだしてからは、お地蔵さんが、孫は良い子だと褒めてくれた事もあるといっていた。
幼い俺は、婆ちゃんが言うならそうなんだろうなって信じて、毎日お婆ちゃんの勧めるまま、お地蔵さんを拝んだりしていた。
そのお地蔵さんは赤い頭巾を被ってて、無表情な顔で目を開いてるんだ。なんか、前にいるとじっと見られてる見たいで、拝んでる時も、不思議な気分だった。
それに真っ赤なしゃくなげの花がいつも備えられているのが印象的で、正直怖いと感じてた。
ある日、あまりにも事故が起こるから婆ちゃんの家を役所が買いとって壊す事になった。
婆ちゃんも引っ越しに納得して家は壊され、俺は転校し、両親の家に帰って一緒に暮らす事になった。
744: 本当にあった怖い名無し 2009/08/26(水) 07:42:33 ID:+BJK3LhIO
交差点は凄く見透しが良くなった。なのに、その後一件だけ事故が起こった。死亡事故が。
犠牲者は俺と同じ年の小学生で、元同級生だった。
だけど、一度も話した事のない子だったのでそれほど悲しいと思わなかった。
俺は一応葬式に行き、そのあと親族でお婆ちゃんの家に泊まった。
その時、事故の話題がでて婆ちゃんは言った。
「事故に遭った人はみんな、小さい子供が飛び出したっていうから、最初はあんただと思ってひやひやしたよ」
「違うよ」
「だよねぇ。事故はいつもあんたが家の中にいる時にあったもんねぇ」
「そういえばそうだっけ」「そうだよ。だけど、みんな赤い帽子を被った子供が飛び出したっていうんだよ。あんたいつも赤い帽子被ってるじゃない」
小学生の時、俺はいつも赤白帽子を赤にして被っていた。
「違うよ。絶対、僕じゃない」
「わかってるよ。お前はお地蔵さんも褒めるくらい良い子だからね」
「なんていって褒めてたの?」
「良い子だから、友達になりたいっていってたよ」
「友達?」
「寂しいから、毎日顔を見せてってさ。毎日お参りさせてただろ?」
「うん」
「引っ越しの前の日も、夢に出てきたんだよ。孫はいなくなるのか?って寂しそうに聞いてたね」
俺は、怖くなってそれ以来お地蔵の前に立っていない。
それから、何年かして誰かに、あのお地蔵さんは、供養地蔵なのだと聞いた。
おわり
犠牲者は俺と同じ年の小学生で、元同級生だった。
だけど、一度も話した事のない子だったのでそれほど悲しいと思わなかった。
俺は一応葬式に行き、そのあと親族でお婆ちゃんの家に泊まった。
その時、事故の話題がでて婆ちゃんは言った。
「事故に遭った人はみんな、小さい子供が飛び出したっていうから、最初はあんただと思ってひやひやしたよ」
「違うよ」
「だよねぇ。事故はいつもあんたが家の中にいる時にあったもんねぇ」
「そういえばそうだっけ」「そうだよ。だけど、みんな赤い帽子を被った子供が飛び出したっていうんだよ。あんたいつも赤い帽子被ってるじゃない」
小学生の時、俺はいつも赤白帽子を赤にして被っていた。
「違うよ。絶対、僕じゃない」
「わかってるよ。お前はお地蔵さんも褒めるくらい良い子だからね」
「なんていって褒めてたの?」
「良い子だから、友達になりたいっていってたよ」
「友達?」
「寂しいから、毎日顔を見せてってさ。毎日お参りさせてただろ?」
「うん」
「引っ越しの前の日も、夢に出てきたんだよ。孫はいなくなるのか?って寂しそうに聞いてたね」
俺は、怖くなってそれ以来お地蔵の前に立っていない。
それから、何年かして誰かに、あのお地蔵さんは、供養地蔵なのだと聞いた。
おわり
764: 本当にあった怖い名無し 2009/08/26(水) 23:37:50 ID:5wH4v0zM0
>>744
同級生が身代わりになったんだな
友だちに
じわっときた・・・・ゾクッ
同級生が身代わりになったんだな
友だちに
じわっときた・・・・ゾクッ
745: 本当にあった怖い名無し 2009/08/26(水) 10:18:16 ID:dDrMw5SS0
後味の悪い話だな
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