【怖い話】下宿で荷物整理中、目の前にある書物を手に取りパラパラとめくると、あるページから白い物体が落ちてきて…
引用元: ・じわじわ来る怖い話29じわ目
351: 本当にあった怖い名無し 2010/01/15(金) 22:36:38 ID:Hkm/Vssi0
江川京平(えがわきょうへい)は大学の友人の小林寛治(こばやしかんじ)が
下宿からの引越しをするための荷物整理を手伝っていた。
昼になり、2人は部屋の壁によって缶コーヒーで一服。
手持ち無沙汰の、京平は、目の前にある書物を手に取りパラパラとめくる。
「女の一生?こんなの読んでたのか?小林?ハハハ」
「ああ、高校の頃かな」
あるページから、白い物体が落ちる
下宿からの引越しをするための荷物整理を手伝っていた。
昼になり、2人は部屋の壁によって缶コーヒーで一服。
手持ち無沙汰の、京平は、目の前にある書物を手に取りパラパラとめくる。
「女の一生?こんなの読んでたのか?小林?ハハハ」
「ああ、高校の頃かな」
あるページから、白い物体が落ちる
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「あれ、なんだ?これ」
見たところ、可愛らしい絵の書いてる封筒のようだった。
「ああ、それ・・・そんなところにあったのか…
なんか、不思議な手紙なんだよな、それ」
小林は、その手紙にまつわる話を始めた。
見たところ、可愛らしい絵の書いてる封筒のようだった。
「ああ、それ・・・そんなところにあったのか…
なんか、不思議な手紙なんだよな、それ」
小林は、その手紙にまつわる話を始めた。
352: 本当にあった怖い名無し 2010/01/15(金) 22:37:46 ID:Hkm/Vssi0
あれは俺が高校生の頃の話。
ある日、俺の家に見知らぬ中年の女性がやってきた。
その女性の用事は、俺に、彼女の家にいる彼女の娘に会って欲しいということ。
その娘とは「川上香奈」
川上は、俺が小学生3、4年生の頃のクラスメイトだった。
当時は同じ班だってこともあり、割とよく話をしたこともあったが
5年のクラス替えで別のクラスになって、それっきり話をすることもなく
彼女のことは俺の記憶からは消えていた。
俺は、彼女のことを思い出したが
もう5~6年も交流もない同級生の親がなんで自分の家に来て娘に会ってくれというのか不思議だった。
それに、噂によると、川上香奈は中学の頃から登校拒否か病気か知らないが
学校に姿を現さず、当時の友人とも没交渉となっているとのこと。
俺は、あまり気乗りがしなかったが、その女性の雰囲気がなんともいえない不気味なもので
断ることが出来ず、不承不承ながら承諾してしまった。
俺は、中年女性と彼女の家へ向かうことになった。
道すがら、女性は俺に川上の事情を話してくれた。
この中年女性は香奈の義理の母親。
川上香奈は、ある難病に罹患し学校に通えないほど体が弱っている。
最近では、会話も困難で、ほとんど声も出なくなってる。
そして、近々病気の治療のために外国に行くという。
日本での最後の思い出として、健康だった頃の良い思い出として、俺に会いたかった。
そういうことらしい。
でも、なんで俺なのか?
まさか、ありがちな初恋の相手?ってことなのか。
ある日、俺の家に見知らぬ中年の女性がやってきた。
その女性の用事は、俺に、彼女の家にいる彼女の娘に会って欲しいということ。
その娘とは「川上香奈」
川上は、俺が小学生3、4年生の頃のクラスメイトだった。
当時は同じ班だってこともあり、割とよく話をしたこともあったが
5年のクラス替えで別のクラスになって、それっきり話をすることもなく
彼女のことは俺の記憶からは消えていた。
俺は、彼女のことを思い出したが
もう5~6年も交流もない同級生の親がなんで自分の家に来て娘に会ってくれというのか不思議だった。
それに、噂によると、川上香奈は中学の頃から登校拒否か病気か知らないが
学校に姿を現さず、当時の友人とも没交渉となっているとのこと。
俺は、あまり気乗りがしなかったが、その女性の雰囲気がなんともいえない不気味なもので
断ることが出来ず、不承不承ながら承諾してしまった。
俺は、中年女性と彼女の家へ向かうことになった。
道すがら、女性は俺に川上の事情を話してくれた。
この中年女性は香奈の義理の母親。
川上香奈は、ある難病に罹患し学校に通えないほど体が弱っている。
最近では、会話も困難で、ほとんど声も出なくなってる。
そして、近々病気の治療のために外国に行くという。
日本での最後の思い出として、健康だった頃の良い思い出として、俺に会いたかった。
そういうことらしい。
でも、なんで俺なのか?
まさか、ありがちな初恋の相手?ってことなのか。
353: 本当にあった怖い名無し 2010/01/15(金) 22:38:56 ID:Hkm/Vssi0
川上香奈の家の前に立つ。
かなりの豪邸で驚いたが、全体的に薄暗く老朽していた
彼女の部屋は一番奥の北側の部屋にあるらしく、小林は女性の後に付いて部屋に入った。
正面のベッドに彼女は寝ていた。
「香奈、小林くんを連れてきたわ」
香奈は俺の顔を見る。俺も加奈の顔を見る。
痩せたなあ…相当病気が重いようだな。
香奈は「私は…いつも…寛治くんの…後ろにいる」と一言。
そして、俺に封筒を手渡した。
横の女性が
「香奈があなたに向けて書いた手紙。受け取ってね」
俺が手紙を受け取ると
「私は…いつも寛治くんの後ろに…いるから」
香奈の目がじっと俺を見つめる。
うっすらと涙が浮かんでいるようだったが、俺はその瞳から受ける涙とは別のものに戦慄を覚えた。
それからしばらくして、俺は川上香奈の家を出た。
手には、彼女からもらった手紙。
俺は不思議な気分だった。
俺が彼女の初恋の相手だった、などという想像もしたのだが、そんな雰囲気ではなかった。
彼女が俺を見つめたときのあの瞳。
あれは、初恋とか恋愛とかというものとは違う。
俺は家に帰ると、川上香奈の手紙を読む。
かなりの豪邸で驚いたが、全体的に薄暗く老朽していた
彼女の部屋は一番奥の北側の部屋にあるらしく、小林は女性の後に付いて部屋に入った。
正面のベッドに彼女は寝ていた。
「香奈、小林くんを連れてきたわ」
香奈は俺の顔を見る。俺も加奈の顔を見る。
痩せたなあ…相当病気が重いようだな。
香奈は「私は…いつも…寛治くんの…後ろにいる」と一言。
そして、俺に封筒を手渡した。
横の女性が
「香奈があなたに向けて書いた手紙。受け取ってね」
俺が手紙を受け取ると
「私は…いつも寛治くんの後ろに…いるから」
香奈の目がじっと俺を見つめる。
うっすらと涙が浮かんでいるようだったが、俺はその瞳から受ける涙とは別のものに戦慄を覚えた。
それからしばらくして、俺は川上香奈の家を出た。
手には、彼女からもらった手紙。
俺は不思議な気分だった。
俺が彼女の初恋の相手だった、などという想像もしたのだが、そんな雰囲気ではなかった。
彼女が俺を見つめたときのあの瞳。
あれは、初恋とか恋愛とかというものとは違う。
俺は家に帰ると、川上香奈の手紙を読む。
354: 本当にあった怖い名無し 2010/01/15(金) 22:41:10 ID:Hkm/Vssi0
寛治たちとすごしたころ
がっこうで勉強することがたのしかった
怠けないでもっとがんばれば、全てうまくいったのに
私みたいに生きないで、君にいいたいのは君こそよいおもいでだった
走ろうとしても歩行さえできない
帰れないけど、帰ることができればいいのに
楽しいのは、赤んぼうのころ、通学路ぞいを通う私を友人とみていた君ら男子れんちゅう
帰ることもないおもいで
なんだ?これは?
ラブレターじゃないよな?友人に宛てる手紙にしてもなんか変だなあ。
覚えのないことも書いてあるし。
あの彼女の雰囲気から、精神的に重い病気なのか。
この手紙といい、彼女の精神が正常であるとは思えない。
俺は彼女への同情心と、薄ら寒い恐怖心とでこの手紙を閉じた。
その後、その手紙は行方不明になり、俺もすっかり忘れていたが
まさが「女の一生」に挟んであったとは思わなかった。
がっこうで勉強することがたのしかった
怠けないでもっとがんばれば、全てうまくいったのに
私みたいに生きないで、君にいいたいのは君こそよいおもいでだった
走ろうとしても歩行さえできない
帰れないけど、帰ることができればいいのに
楽しいのは、赤んぼうのころ、通学路ぞいを通う私を友人とみていた君ら男子れんちゅう
帰ることもないおもいで
なんだ?これは?
ラブレターじゃないよな?友人に宛てる手紙にしてもなんか変だなあ。
覚えのないことも書いてあるし。
あの彼女の雰囲気から、精神的に重い病気なのか。
この手紙といい、彼女の精神が正常であるとは思えない。
俺は彼女への同情心と、薄ら寒い恐怖心とでこの手紙を閉じた。
その後、その手紙は行方不明になり、俺もすっかり忘れていたが
まさが「女の一生」に挟んであったとは思わなかった。
355: 本当にあった怖い名無し 2010/01/15(金) 22:42:02 ID:Hkm/Vssi0
しばらくその話を聞いていた江川は
「ちょっと、手紙を見せてくれ」とその封筒から手紙を出して読んだ。
しばらくの沈黙の後、江川はつぶやく。
「これ、ちょっとやばいんじゃないか」
「え?突然なにをいうんだよ」
「ちょっと聞きたいんだが、その子の周りに『ミキ』という人はいたか?」
「『ミキ』?、えっと、ああ、確か香奈の義理の母親が美樹だったような…姉貴と同じなんで覚えてるよ」
「そうか…やっぱりな」
「なんで、お前にそれを知ってるんだ?やっぱり霊感ってやつか?」
「いや、この手紙に書いてあるんだよ」
「ええっ?どこに?」
「それだけじゃない、もっとやばいことも書いてある」
その後に江川が説明した手紙の話は、相当にショッキングな話だった。
彼女がわざわざ俺を選んだのには理由があったんだ。
「ちょっと、手紙を見せてくれ」とその封筒から手紙を出して読んだ。
しばらくの沈黙の後、江川はつぶやく。
「これ、ちょっとやばいんじゃないか」
「え?突然なにをいうんだよ」
「ちょっと聞きたいんだが、その子の周りに『ミキ』という人はいたか?」
「『ミキ』?、えっと、ああ、確か香奈の義理の母親が美樹だったような…姉貴と同じなんで覚えてるよ」
「そうか…やっぱりな」
「なんで、お前にそれを知ってるんだ?やっぱり霊感ってやつか?」
「いや、この手紙に書いてあるんだよ」
「ええっ?どこに?」
「それだけじゃない、もっとやばいことも書いてある」
その後に江川が説明した手紙の話は、相当にショッキングな話だった。
彼女がわざわざ俺を選んだのには理由があったんだ。
357: 本当にあった怖い名無し 2010/01/15(金) 23:34:44 ID:Sxjb4tHh0
359: 本当にあった怖い名無し 2010/01/15(金) 23:49:21 ID:uvjpqmiD0
>>357
>「私は…いつも寛治くんの後ろに…いるから」
寛治→漢字
漢字の一字後ろのひらがなを
つなげると文章になる
>「私は…いつも寛治くんの後ろに…いるから」
寛治→漢字
漢字の一字後ろのひらがなを
つなげると文章になる
361: 本当にあった怖い名無し 2010/01/16(土) 00:03:51 ID:hRE0KA8a0
>>359
レスありがとう
ようやく意味がわかりスッキリしました
つか怖い内容だね
レスありがとう
ようやく意味がわかりスッキリしました
つか怖い内容だね
367: 本当にあった怖い名無し 2010/01/16(土) 11:13:32 ID:BjDTbarP0
この記事へのコメント
コメント一覧 (2)
主人公が気付いた時には既に、、、
実際にこれが起こったとして、解読できる人間は皆無じゃないかな。
トリックを思いついて書きました的な話。
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