【不思議な話】「あんたが新聞見て言ってた話、あれ隣のK本の事みたいだよ」 「……やっぱり」 それは昨日の夕刊の記事の事だ。
340:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ : 2017/09/16(土) 19:33:57.19 ID: ID:HTcbb7Qk0.net
「弘、やっぱりあんたが新聞見て言ってた話、あれ隣のK本の事みたいだよ」
「なんで?」
「○本の息子、捕まったって」
「・・・・やっぱり」
それは昨日の夕刊の記事の事だ。
三面記事の片隅に、S駅の近くにある繁華街で、数名の男が通りすがりの20代の男を
目があったと因縁を付けて暴行し殺害した事件だった。
その記事を読んでもしやと思い、母親に記事を見せていたのだ。
K本というのは、隣に6年ほど前に越して来た水道工事屋だった。
その息子というのは、最初は大人しそうで友達も居らず、妹と遊んでばかりいる中学二年の男の子だった。
ところが三年くらいになった頃から変貌する。
変貌?いや、素顔を隠していたのだろう。
途端に不良仲間を作り出し、他のグループや友人の裏切りなどで悪評が立つ。
夜半に多くの少年たちが隣家の玄関口に集まって○○を出せと憤っているのを何度か目にしていた。
そんな息子は高校に入れる筈もなく、深夜までバイクのエキパイに穴を開けて鳴り響かせたり
近所迷惑も甚だしかった。
一方、父親の水道工事屋はその子の親だけあり、これもまた近所でトラブルを起こし嫌われていた。
親が親なら子も子で、殺人を犯すくらいならこの親も何かしでかしていそうである。
母親が友人たちから聞き込んできた息子殺人で逮捕の話を聞いた夜の事だ。
俺は部屋に居て、スマホで2ちゃんねるを見ながらボーッとしていた。
すると突然、遠くの方から大きな音が聴こえだした。
「なんで?」
「○本の息子、捕まったって」
「・・・・やっぱり」
それは昨日の夕刊の記事の事だ。
三面記事の片隅に、S駅の近くにある繁華街で、数名の男が通りすがりの20代の男を
目があったと因縁を付けて暴行し殺害した事件だった。
その記事を読んでもしやと思い、母親に記事を見せていたのだ。
K本というのは、隣に6年ほど前に越して来た水道工事屋だった。
その息子というのは、最初は大人しそうで友達も居らず、妹と遊んでばかりいる中学二年の男の子だった。
ところが三年くらいになった頃から変貌する。
変貌?いや、素顔を隠していたのだろう。
途端に不良仲間を作り出し、他のグループや友人の裏切りなどで悪評が立つ。
夜半に多くの少年たちが隣家の玄関口に集まって○○を出せと憤っているのを何度か目にしていた。
そんな息子は高校に入れる筈もなく、深夜までバイクのエキパイに穴を開けて鳴り響かせたり
近所迷惑も甚だしかった。
一方、父親の水道工事屋はその子の親だけあり、これもまた近所でトラブルを起こし嫌われていた。
親が親なら子も子で、殺人を犯すくらいならこの親も何かしでかしていそうである。
母親が友人たちから聞き込んできた息子殺人で逮捕の話を聞いた夜の事だ。
俺は部屋に居て、スマホで2ちゃんねるを見ながらボーッとしていた。
すると突然、遠くの方から大きな音が聴こえだした。
オカ速おすすめ!
341:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ : 2017/09/16(土) 19:35:52.34 ID: ID:HTcbb7Qk0.net
『こちらはー 廃品回収車です』
えっ?となってスマホの画面の右上を見ると0:21
あはーぁ?こんな時間に車で回るかあ?
『テレビやパソコンなどの家電品、バイク、タンスなどの大きいものや重たいものまで
何でも回収致します………壊れて居ても、構いません』
どんどん軽トラは近付いてくるようだ。
『分からない事がありましたらー・・・』
訝って起き上がると、ガッと窓を開けてみた。
家の前の道路は静かだった。
車なんかどこにも無い。
いや、ネコの子一匹いやしない。
住宅街は静まり返っていた。
幻聴??嫌な気分になってしまった。俺、幻聴でも出たのかな?
モヤモヤした気分が晴れないまま、不安が湧き上がり、さっさと寝ることにした。
翌朝、普通に目が覚めた。
いや、普通の朝ではなかった。
部屋に差す陽射しが違う。
窓から外を覗いて目を疑った。
疑うのは果たして自分の目だろうか?
昨日まで有った隣家が忽然となくなり、既に綺麗に更地になっていた。
えっ?となってスマホの画面の右上を見ると0:21
あはーぁ?こんな時間に車で回るかあ?
『テレビやパソコンなどの家電品、バイク、タンスなどの大きいものや重たいものまで
何でも回収致します………壊れて居ても、構いません』
どんどん軽トラは近付いてくるようだ。
『分からない事がありましたらー・・・』
訝って起き上がると、ガッと窓を開けてみた。
家の前の道路は静かだった。
車なんかどこにも無い。
いや、ネコの子一匹いやしない。
住宅街は静まり返っていた。
幻聴??嫌な気分になってしまった。俺、幻聴でも出たのかな?
モヤモヤした気分が晴れないまま、不安が湧き上がり、さっさと寝ることにした。
翌朝、普通に目が覚めた。
いや、普通の朝ではなかった。
部屋に差す陽射しが違う。
窓から外を覗いて目を疑った。
疑うのは果たして自分の目だろうか?
昨日まで有った隣家が忽然となくなり、既に綺麗に更地になっていた。
引用元:百物語2017
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