【ほんのり】息ができない。ぎぎぎぎと音をあげるソファー。体のほとんどがシートの中にめり込んだ……
290:名無しのオカルト 2018/06/13(水) 21:50:47.13 ID: ID:9iwH1Rpu0.net
二十代後半、人生ではじめて金縛りというものを体験した。
あとにも先にも、この一回しか経験ない。
うちの職場では夜勤中に、短時間の仮眠が認められているが、私は夜型人間で、夜にはあれこれ準備をしたり勉強をしたりするのが好きなため、基本的に仮眠をすることはなかった。
ある晩、次の日の準備も片付き、勉強も一区切りついたので、今日は寝ようかと思った。
時間は朝方の4時半頃だと思う。30分くらい仮眠できる予定だった。
先輩が先に寝ていたため、物音を立てないようにソファーベッドに横になった。以外とふわっと意識が飛んだように思う。
数分後、横になっていたはずの先輩が、私の傍らに立っていた。やっべ、うるさかったかな、怒られると思ったが、テーブルの対面のソファーで、先輩がイビキをかいているのが見えた。
あれ、じゃあこれ誰だ?と思い、横になったまま顔を見上げたら、体の輪郭こそ先輩に似てはいたが、顔は暗すぎて見えなかった。しかし、なぜか眉間にシワを寄せ、険しい目付きで私を見下ろしている目だけがはっきりこちらを捉えているのが見えた。
っええ!と思った瞬間、胸にぐーっと押し付けられるような重みを感じたが、良く聞くように手も足も動かせない。
ぅぅぅといううめきも声にならず苦しい。
人影を見上げると眼球を見開いて、ずっとこちらに視線を突き刺したまま無言。
胸にかかる圧力がどんどん強くなり、息ができない。ぎぎぎぎと音をあげるソファー。
苦しい、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬと心のなかで命乞いをするのだが容赦はなく、体のほとんどがシートの中にめり込んだ辺りで気を失った。
次に気がついたときは、胸の辺りに痛みは感じ、べたべたする脂汗はあるものの、その不気味な人影は消えて体も動かせるようになっていた。
向こうのソファーでは、何事もなく先輩が大股を広げてイビキをかいていた。
横になってからちょうど30分がたっていた。
怖くて部屋を抜け出し、職場にもどって別の先輩とそのまま朝まで過ごした。
あとにも先にも、この一回しか経験ない。
うちの職場では夜勤中に、短時間の仮眠が認められているが、私は夜型人間で、夜にはあれこれ準備をしたり勉強をしたりするのが好きなため、基本的に仮眠をすることはなかった。
ある晩、次の日の準備も片付き、勉強も一区切りついたので、今日は寝ようかと思った。
時間は朝方の4時半頃だと思う。30分くらい仮眠できる予定だった。
先輩が先に寝ていたため、物音を立てないようにソファーベッドに横になった。以外とふわっと意識が飛んだように思う。
数分後、横になっていたはずの先輩が、私の傍らに立っていた。やっべ、うるさかったかな、怒られると思ったが、テーブルの対面のソファーで、先輩がイビキをかいているのが見えた。
あれ、じゃあこれ誰だ?と思い、横になったまま顔を見上げたら、体の輪郭こそ先輩に似てはいたが、顔は暗すぎて見えなかった。しかし、なぜか眉間にシワを寄せ、険しい目付きで私を見下ろしている目だけがはっきりこちらを捉えているのが見えた。
っええ!と思った瞬間、胸にぐーっと押し付けられるような重みを感じたが、良く聞くように手も足も動かせない。
ぅぅぅといううめきも声にならず苦しい。
人影を見上げると眼球を見開いて、ずっとこちらに視線を突き刺したまま無言。
胸にかかる圧力がどんどん強くなり、息ができない。ぎぎぎぎと音をあげるソファー。
苦しい、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬと心のなかで命乞いをするのだが容赦はなく、体のほとんどがシートの中にめり込んだ辺りで気を失った。
次に気がついたときは、胸の辺りに痛みは感じ、べたべたする脂汗はあるものの、その不気味な人影は消えて体も動かせるようになっていた。
向こうのソファーでは、何事もなく先輩が大股を広げてイビキをかいていた。
横になってからちょうど30分がたっていた。
怖くて部屋を抜け出し、職場にもどって別の先輩とそのまま朝まで過ごした。
オカ速おすすめ!
292:名無しのオカルト 2018/06/13(水) 22:24:47.89 ID: ID:9iwH1Rpu0.net
これは私の体験ではなく、先輩が体験した話。
1999年12月31日。
機材がトラブルかもしれないと、いつもより多くの人が夜勤についた。
サーバールームや電気、空調等のいつもは人がいないようなあらゆるところに人が配置された。
年も越え、数時間ほど異常がないことを確認し、一斉に仮眠に入った。
そのとき、いつもは無人の機材室に入っていた先輩たちも、長椅子に横になって休み始めるところだった。
その時、部屋の外、階段の上の外に通じる大扉がぎぃぃぃと開いてバタン、ガチャンとロックがかかった。
そして金属製の階段をカンカンカンカンとこぎみ良く降りてくると、機材室の外にある金属製の下駄箱をガチャと開け、スリッパとおぼしきものをパタッパタンと落として靴をはきかえているようだった。
年の瀬ということもあるし、機材にも異常がなかったため、誰か差し入れでも持ってきたもかなと先輩たちは思ったらしい。
しかし、扉のすぐ手前まで来て、一向に入ってこない。
なんだよ気にさわると、若い後輩に誰が来たのか見ろ、と指示をしたところ、その後輩は、扉を開けて外をみたまま固まったらしい。
あんなにリアルに音がしていて、二人で聞いていたのにも関わらず、誰もいないとのことだった。
その後は二人とも寝ることができなくなり、私たちの機材室を始め、あちこちに署内の電話をかけては、無駄話をしながら朝まで過ごしたそうです。
ただ、今まさに起こったばかりのことを緊張しながら話され、私は一人サーバールームの機材と空調のノイズのなかで朝まで監視を続けなければならず、とんだ気持ちの悪い思いだった。
1999年12月31日。
機材がトラブルかもしれないと、いつもより多くの人が夜勤についた。
サーバールームや電気、空調等のいつもは人がいないようなあらゆるところに人が配置された。
年も越え、数時間ほど異常がないことを確認し、一斉に仮眠に入った。
そのとき、いつもは無人の機材室に入っていた先輩たちも、長椅子に横になって休み始めるところだった。
その時、部屋の外、階段の上の外に通じる大扉がぎぃぃぃと開いてバタン、ガチャンとロックがかかった。
そして金属製の階段をカンカンカンカンとこぎみ良く降りてくると、機材室の外にある金属製の下駄箱をガチャと開け、スリッパとおぼしきものをパタッパタンと落として靴をはきかえているようだった。
年の瀬ということもあるし、機材にも異常がなかったため、誰か差し入れでも持ってきたもかなと先輩たちは思ったらしい。
しかし、扉のすぐ手前まで来て、一向に入ってこない。
なんだよ気にさわると、若い後輩に誰が来たのか見ろ、と指示をしたところ、その後輩は、扉を開けて外をみたまま固まったらしい。
あんなにリアルに音がしていて、二人で聞いていたのにも関わらず、誰もいないとのことだった。
その後は二人とも寝ることができなくなり、私たちの機材室を始め、あちこちに署内の電話をかけては、無駄話をしながら朝まで過ごしたそうです。
ただ、今まさに起こったばかりのことを緊張しながら話され、私は一人サーバールームの機材と空調のノイズのなかで朝まで監視を続けなければならず、とんだ気持ちの悪い思いだった。
引用元:ほんのりと怖い話スレ 130
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