【異世界】違う進化をたどった世界 4.帰れるんだよ、僕達【長篇】

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midashi

【異世界】違う進化をたどった世界 3.成長と研究【長篇】の続き
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名無しのオカルト 2014/10/25(土) 22:17:48.75 ID: ID:sLdhszb70

健吾さんが無くなり…遺体は前の家の近くに埋葬した…
健吾さんの部屋の片付けをしようと部屋に入った…
特に物も無く部屋には生活感は全く無かった…
それが私とカスミに更に悲しみを与えた…
数日前までそこに確実にいた私達の信頼する大人…それを証明するものの影を二人で必死に探した…
カスミ「ねえ…これ…」
何かを見付けて彼女が言った…見るとそこには、手帳のページをちぎり折り畳まれた紙が三枚…
二人でゆっくり開いて見た…炭で書かれた読みにくい文字は、紛れもなく健吾さんのものだった…
一枚目「カスミちゃんへ…いつも美味しい食事を有難う。キミは紗世に似ているステキな女性だ…慎二のことを頼むよ!」
二枚目「慎二へ…本当に有難う!こんな世界に来たが私は幸せだった。キミのおかげだ…諦めるな!自分を信じろ!キミなら出来る!私の自慢の息子なんだから…」
私もカスミも号泣していた…
三枚目「親愛なる紗世へ…本当にすまなかった…沢山話したい事があるんだ…会いにいくよ…待っていてくれ。」
健吾さんは、自分にいつ何が起こっても良いように書いていたのだろう…
それから更に部屋を探した…インクの切れた万年筆と手帳を見つけた…万年筆は私が、手帳はカスミがそれぞれを形見として貰うことにした。




オカ速おすすめ!

350名無しのオカルト 2014/10/26(日) 03:00:52.74 ID: ID:PP7Ach0F0

それからしばらく、私と彼女は二人で一緒に手帳を最初のページから読み出した…
私達の知る前の健吾さんが書き記したこと…
読み取れない程に状態は悪くなっていましたが、それでも所々に健吾さんらしい書き込みを見付けては、二人ではしゃぎました…
健吾さんが亡くなって一月が過ぎたころ…
カスミ「ねえ…慎二…私達もこのままここで終わっちゃうのかな…」
私「そんなことないよ!終わらせない!必ず戻ってカスミを幸せにする!健吾さんとも約束したんだ…」
カスミ「…うん」
私「前に進もう…健吾さんの為にも…悲しんでばかりはいられないよ。必ず幸せにするからね!」
カスミ「まぁ、今も幸せだけどね!アハッ!」
健吾さんが亡くなってから初めての彼女らしさだった…
それから、私は元の世界に戻る方法を考えた…
くる日もくる日も…何の糸口も答えも見いだせないまま月日は流れた…
季節は秋を迎えようとしていた…
カスミ「慎二!今日何の日か分かる?」
私「今日?…10月…何日だっけ?」
カスミ「もう!いつまでたっても日付感覚が身に付かないな~!!そんなことじゃ健吾さんに怒られるよ?」
確かに…と私が反省の表情を見せると、仕方無さそうに彼女が言った…




351名無しのオカルト 2014/10/26(日) 03:02:32.97 ID: ID:PP7Ach0F0

カスミ「10月10日!今日で私が慎二と出会って1年!!」
私「そうか…もう1年か…色々あったね…」
カスミ「うん…色々あった…」
私「もう忘れないよ…」
カスミ「えっ?」
私「10月10日は僕とカスミの記念日だ…これから先どんな事があっても一緒にいてほしい…僕と結婚して下さい!」
カスミ「…はい!」
本当に嬉しそうに涙ぐんだ彼女…
僕達はこの世界で結婚した…そして二人で健吾さんのお墓に報告に行った…
私「健吾さん!僕達…結婚します!…まだ帰れる方法は見つかっていません…」
「でも、この世界にいても元の世界に戻っても、カスミを幸せにする方法は見つかった気がします。」
そう言って二人で手を合わせた…
冬を迎え、12月31日…今日は大晦日だ…除夜の鐘も鳴らない…夜更かししてカウントダウンするにも時間がわからない…初詣する神社もない…
こんな世界だが、私とカスミは1年の最後の日をちゃんと意識して過ごした…
カスミ「もう新年かな?」
私「ん~…まだじゃないかな?」
カスミ「元の世界では、カウントダウンとかしてるのかな?」
私「してるんじゃない?」
カスミ「ねえ!しようよ!」
私「えっ?」
カスミ「カウントダウン!!」
私「えっ?だって時間なんて分からないよ?」
カスミ「いいじゃん!勝手に新年迎えちゃお!」
彼女のこういう明るいところに救われる気がした…




352名無しのオカルト 2014/10/26(日) 03:05:03.88 ID: ID:PP7Ach0F0

私「そうだね!しよう!カウントダウン!」
カスミ「じゃあ、10秒前からいくよ?せーの!!」
私、カスミ「10!…9!…8!…7!…」
二人で声を合わせてカウントダウン…よく考えると、この世界に来て初めてのちゃんとした年越しイベント…
私、カスミ「3!…2!…1!…」
私「あけまして…」カスミ「ハッピーニュー…」
声がズレた…笑いだす彼女…
カスミ「普通ハッピーニューイヤーじゃない?」
私「えっ?あけましておめでとうございます…でしょ?」
カスミ「え~!!言わないよ~…でも、とりあえず新年!…」
私、カスミ「あけましておめでとうございます。」
二人とも笑顔で新年を迎えた…




353名無しのオカルト 2014/10/26(日) 03:08:54.22 ID: ID:FrxSWG/k0

まじでどうやって戻ってきたんだ




354名無しのオカルト 2014/10/26(日) 04:31:33.14 ID: ID:kmWDk1YWO

>>353
ヒント
っハイ・ファンタジー




355名無しのオカルト 2014/10/26(日) 17:05:26.69 ID: ID:UwxSmsWc0

そうして、私達の2003年が始まった…
カスミ「初詣は出来なくても、初日の出は見れないかな?」
私「ん~…そうだね森の中じゃ日の出は難しいね…」
カスミ「そうだよね…」
悲しそうな彼女の顔を見て…何とかしてあげたかった…
私「…そうだ!来年!来年は必ず初日の出見よう!二人で!僕が見せてあげるよ!」
カスミ「…でも…ん~ん…分かった!約束だよ?」
私「もちろん!」
新年らしい事は特にない…毎日がただただ単調に過ぎていく日々が続いた…
畑にはカスミが愛情を込めて育てた植物が、私とカスミの命を繋ぐ為の実りをもたらしていた…
この世界の気候の安定性の良さのおかげか、それとも本来からこの速度で実るのか…
植物学者ではない私達には分からなかった…
カスミ「慎二!ビッグニュース!」
そう言ってはしゃいで私にかけよってきた彼女…
カスミ「オリーブの花が咲いたの!!」
私「本当に!?」
そう言って二人でオリーブの木を見に行った…小さくて白い花が無数に咲いていた…中心部は少し黄緑がかったその花を見て健吾さんの事を思い出していた…




356名無しのオカルト 2014/10/26(日) 17:07:20.26 ID: ID:UwxSmsWc0

健吾「オリーブオイルは、とにかく鮮度が大切だ…こうやって種をすりつぶして布で濾す…その汁を放置する。」
「しばらくしたらオイルと水分の二層に分かれる…あとは上澄みのオイルだけを抽出すれば、オリーブオイルの出来上がりだよ…」
身振り手振りで私とカスミに説明していた…
カスミ「健吾さん…自分に何かあってもいいように、私達に色々な事教えてくれたね…」
私「うん…」
カスミ「上手くオイルが取れたら健吾さんに炒め物作って持っていってあげようね!」
私「ああ…きっと喜ぶよ!」
ある日、いつものように元の世界に戻る方法を考えていると…
カスミ「ねえ!今日デートしたいな…」
唐突な誘いだったが、別段断る理由などあるはずが無いので…
私「そうだね!行こう!」
カスミ「本当?やった!!」
私「どこに行こうか?」
デートと言っても森の中を散歩するだけなのだが…彼女は嬉しそうにはしゃぐ…




357名無しのオカルト 2014/10/26(日) 17:08:35.68 ID: ID:UwxSmsWc0

森の中を歩きながら、彼女が話し出した…
カスミ「元の世界に戻れたら…どこに行きたいか考えた?」
私「…ん~…とりあえず今ある約束の場所に行かないとね」
カスミ「ハシゴしたり?」
私「そう!…で、僕の両親に紹介したり…」
カスミ「う~…もう緊張してきた…」
私は、そう言った彼女を見て笑ってしまった…
カスミ「何で笑うのよ!」
私「だって…まだ戻ってもないのに、緊張してきたとか言うから…」
少しふくれる彼女…
私「…結婚式もしないとね…」
カスミ「うん!」
すぐに笑顔を取り戻す彼女…少し無言に…
私「ひとつ思い付いた場所があるんだ…」
カスミ「ん?」
私「二人で…健吾さんの奥さんに、健吾さんの事を話してあげに行かないとね…」
カスミ「うん!それ良い!」
健吾さんは紗世さんが死んでしまったように話したが…それは事故に合い悲観的な観点から出した答えなのかもしれないし…
ひょっとしたら元の世界で生きているかもしれない…
もちろん、私の両親も…カスミの友人のミズキちゃんも…
お互い大切な人の生死も分からなかったが、私達は生きている…
希望をすてないように、イヤな事は考えないようにしていた…




359名無しのオカルト 2014/10/26(日) 17:11:47.46 ID: ID:UwxSmsWc0

カスミ「紗世さんって…どんな人かな…」
私「ステキな人だよ…きっと…健吾さんが、あんなに好きになる人なんだから…」
カスミ「そうだよね!」
そんなことを話ながら、私達のデートは終わった…
12月の終わり…寒い朝に私は沢山の布を蔦で縛り出掛ける準備をしていた…そこにカスミが起きてきた…
カスミ「おはよ…今日は早いね…どうしたの?」
私「おはよ!カスミも出掛ける用意して!」
カスミ「ん?どこに?」
私「内緒!暖かい格好にしなよ?」
笑顔で言う私に、不思議そうな表情を浮かべながら彼女は従い用意しだした…
準備を済ませて二人で家を出た…
カスミ「ねぇねぇ!どこに行くの?」
私「着いて来ればわかるから…ね!」
笑顔で彼女に言った…
かなり歩いた所で、食事の為に休憩…この頃には彼女は目的地を聞いてこなくなった…ひょっとしたら気付いていたのかもしれない…
更に日が沈む頃まで歩いた…今日はここで野宿だ…
次の日も歩き続けた…そして…彼女が口を開いた…
カスミ「ここって…」
私「そうだよ…海だ…」
そこは、海に続く急斜面の道の入り口…




366名無しのオカルト 2014/10/26(日) 23:30:25.62 ID: ID:GXxKeisu0

だんだん詰まんなくなってるな
興味で原住民殺しに行ってやられるので悲しくならんし
カスミでてからつまらんな




367名無しのオカルト 2014/10/26(日) 23:38:19.22 ID: ID:PP7Ach0F0

皆様のご期待に添えなくて申し訳ございません。

今日は、あと1話だけになります。
そして、異世界でのお話もあと少しなのでつまらない内容ですが宜しくお願いいたします。




368名無しのオカルト 2014/10/26(日) 23:39:13.00 ID: ID:PP7Ach0F0

カスミ「凄い…キレイ…」
健吾さんが塩の塊を見付けてくれたおかげで、すっかりここには来なくなっていた…
私「前回…健吾さんを迎えに来た時は、暗かったし途中で健吾さんに合流できたもんね…」
カスミ「うん…」
眼前の木々の間からのぞく海に見入っている彼女…
私「ここから足下が更に悪くなるから気を付けてね!あと少しだから…」
カスミ「慎二…有難う…私との海に連れてってくれるって約束守るために…」
今にも泣き出しそうな彼女の手を取り二人で崖を慎重に降りて行った…
海岸付近に降り着いた…更にはしゃぐ彼女…
私「カスミ!あんまりそっちに行くと危ないよ!奴等もいるんだ!」
カスミ「ごめん…つい…」
私「とりあえず、洞窟に荷物を置こう!」
そう言って、近くの洞窟に荷物を置いた…そこには、健吾さんが塩を取るために用意された物が、そのままになっていた…
まるで、また健吾さんが塩を取るために、ここを訪れるかのように…
カスミと二人で、私と健吾さんが二人でここを訪れた時の思い出話をしながら海を眺めていた…
その日はそのまま底で野宿した。
翌朝、カスミと私は朝日を浴びながら海岸を散歩した…
そして少し歩いた先に、健吾さんが言っていた塩の結晶が沢山ある場所に着いた…
本当に幻想的でとても美しい場所…
二人とも健吾さんを思ってか、あまりにも美しい光景に感動したのか…言葉を失った…




370名無しのオカルト 2014/10/27(月) 00:20:58.05 ID: ID:0nHuilrs0

一応異世界の話が大前提だし設定も面白いし、ファンが増えたのはここがオカルト板だからで、カスミは本当にいらないキャラだったな
いちいち「アハ」とか昭和の少女漫画のヒロインみたいな「健気なアタシ☆」というウザい女像そのまんまで
女だけじゃなく現代の男にとっても可愛いどころかうっとうしくウザい女キャラクターとのラブストーリーが中心じゃなければもっと支援者増えた気がする

カスミとのくだりのくどさ以外はかなり面白いし、ここまでしっかり根気良く書いてくれたことも含め>>1への好感度は高い人が多い
カスミとのやりとりは今までよりもっとあっさり書いて欲しいのが本音だが、とりあえず完結楽しみにしてます




373名無しのオカルト 2014/10/27(月) 03:11:46.29 ID: ID:CiLy15nV0

カスミとのやりとりが重要なのかもしれんぞ

俺はどうやって戻ってこれたかがすごい気になるわ




374名無しのオカルト 2014/10/27(月) 03:23:04.90 ID: ID:2S8q3jlbO

俺が気になるのは
元の世界の時間の経過だな
記憶はある
今書いてるんだからな
戻った時に時間がどれだけ進んでるのか
同じなのか
事故った時のままなのか
この辺期待しよう




376名無しのオカルト 2014/10/27(月) 05:33:51.90 ID: ID:9mzsTJLc0

>>372
>>373 禿同

>>374 俺もそれが気になってた。
前に3回異世界に行ったって奴の話では、3年で戻って来た時此方の時間は1日しか経ってなかったって言ってたよな。
逆に、数時間迷い込んだ奴は1週間経ってたってのもあるし…

創作じゃないならば、健吾やカスミとのやり取り全てが今に繋がる大切な過程なんだろうよ。
だからこそ、>>1の書きたいように書いて欲しいと思ってる。

もう少しで完結なんだろ?
頑張って完結させてくれ。
>>1が戻って来る時の細かい描写とか、戻ってからの後日談なんかも詳しく書いてくれる事を期待してROMってるぜw




383名無しのオカルト 2014/10/27(月) 07:47:49.77 ID: ID:zPwDRcuJ0

それから、潮溜まりに居た魚を捕まえて夕食にした…
カスミ「ねぇ…今日も野宿?」
私「イヤ?」
カスミ「イヤじゃないけど…」
私「明日には帰る予定だから…ね」
そうして、夜になり眠りに着いた…私は翌朝まだ薄暗い中カスミを起こした…
私「カスミ!起きて!」
カスミ「どうしたの?…まだ夜でしょ?」
眠い目を擦りながら私に問いかける…
私「いいから!こっち来て!」
私は寝ぼけ眼のカスミの腕を引き洞窟の入り口に立った…
私「カスミ!あけましておめでとうございます!」
カスミ「えっ?あけまして?…あっ!!ホントだ!あけましておめでとう!」
混乱していたが、すぐに理解したみたいで嬉しそうに言った…
私「去年、初日の出見ようって約束したとき健吾さんと、この洞窟から水平線に日の出が昇るのを見たこと思い出したんだ!」
カスミは嬉しそうに泣いた…
私「ほら!見えてきた!」
私達は何も言葉を出さずに水平線を見続けた…
カスミ「慎二…ありがとね…」
私「どういたしまして」
そう言いながら私は凄く幸せな気持ちになった…




384名無しのオカルト 2014/10/27(月) 07:48:49.07 ID: ID:zPwDRcuJ0

カスミ「凄くキレイ…初日の出をキレイに見るの初めて…いつもはマンションとマンションの間とかだし…」
「慎二は…優しいね…私との約束は全部守ってくれる…こんなにステキな人いないよ!ホントに大好き!!」
そう言って日の光に照らされながらキスした…
帰り道の事も考えて、昼前には洞窟を出た…
それから1日半後に家に到着…たった数日家を離れただけなのに、物凄く懐かしく感じた…
新しい年を迎えた事を健吾さんに報告しに行った…もうすぐ健吾さんが亡くなって2年になる…
 その日、私は夢を見た…健吾さんが夢の中で私に話していた。
健吾「研究するっていうのはね…一人じゃ限界がある…」
「誰かが違う可能性を考えて、私が考えた仮定の穴を見つける…」
「慎二…キミにこの世界を考え…私の仮定の穴を探して欲しい…」
「自信を持って行動すれば良い…キミなら…必ず…」
目が覚めた時…涙が出てきた…
私(健吾さんの仮定の穴…?そんなの分かりっこない…今日までだって、ずっと考えてたんだ…これ以上何を…)




385名無しのオカルト 2014/10/27(月) 07:51:58.57 ID: ID:zPwDRcuJ0

ふと、彼女も目を覚ました…
カスミ「どうしたの?イヤな夢でも見た?」
私「イヤ…違うんだ…少し行き詰まってるからかな…夢で健吾さんに昔言われた事をもう一度言われたよ…」
カスミ「…そっか…焦らなくていいよ…慎二はいつも約束守ってくれるし、私は心配してない。ゆっくりでいいよ…一緒に頑張ろ?」
私「…うん…有難う…」
それから、数日…数ヶ月…色々な事を考えた…しかし結局、何の進展もなかった…
夏の暑い日…私は私達がココに来た時、それぞれが飛ばされて来た付近を調べていた…
私が来た場所は前の家から川を挟んで右奥の方に400メートルほど行った辺り…
カスミを発見した場所は、新しい家から川を挟んで少し奥に行った所…
健吾さんが来た場所は、健吾さん自身が飛ばされて来た際に、混乱の最中さ迷って歩き回った為に覚えていないと聞いていた…
だが、健吾さんも川を挟んだどこかだとしたら…
この川を挟んだ先に何かが有るのでは?と仮定した…
しかし、あるのは森とガスの充満した池と使われていない街しか知らない…




386名無しのオカルト 2014/10/27(月) 07:53:03.35 ID: ID:zPwDRcuJ0

使われなくなった街…使われなくなった理由…そこが怪しい…しかし奴等が居るかもしれない…
夕食時、カスミにその事を話した…
カスミ「…私は…もうあの化け物に関わって欲しくない…戻る方法がそこにしか無いなら…戻らなくたっていい…慎二と一緒にいられる方がいい…」
そう言って泣き出してしまった…
私「わかった…違うところから考え直すよ!だから泣かないで?安心して…僕だって臆病者なんだ!あんなのと関わりたくないよ…」
そう言いながら私は、ただ彼女を安心させたいってだけで嘘を着いてしまった…
これまで手掛かりらしい手掛かりがなかったんだ…やっと見付けた可能性…これを調べないといけない…そんな気がした…




387名無しのオカルト 2014/10/27(月) 09:18:53.44 ID: ID:2S8q3jlbO

最後正体明かして特定されてガチで行方不明期間あったらどうしよーとか思いはじめた俺ww




388名無しのオカルト 2014/10/27(月) 10:08:05.42 ID: ID:qOG6SzrI0

>>387
https://kanpou.npb.go.jp/index.html
に載ってたら、まじ。




389名無しのオカルト 2014/10/27(月) 10:20:39.23 ID: ID:2S8q3jlbO

>>388
官報か
失踪者って事かい?
官報にそんなの載るんだ
知らなかったわ




390名無しのオカルト 2014/10/27(月) 10:35:28.13 ID: ID:zPwDRcuJ0

次の日、私はカスミに怪しまれないようにいつも通りにふるまった…
私「今日も僕やカスミが飛ばされて来た時にいた場所付近を調べて来るよ」
カスミ「…そう…気を付けてね!」
彼女は何か納得していない様子で返事をした…
それから、他愛無い会話をして家を出ることに…(何もなければ、夜には帰って来れる大丈夫だ…)
そう思って出ようとした瞬間…彼女が後ろから抱き付いて来た…
カスミ「…慎二…うそ…だよね?…」
動揺を隠しきれない私に続けて彼女が言った…
カスミ「今朝は何時もより口数多い…それにそわそわしてる…慎二ウソつきなれてないから隠せてないよ…行くんでしょ?…」
完全にバレている…
私「…ごめん…どうしても調べないといけない気がして…」
カスミ「…わかった…でも必ず帰って来て…それから…もうウソはつかないで…」
私「うん…ごめん…」
カスミ「慎二は分かりやすいから、ウソつかれても分かるけど…やっぱり傷つくじゃん!」
少し笑顔で怒っていたが…傷ついているのは分かった…
私「ホントにごめんなさい…」
カスミ「慎二は女の勘の鋭さが分かってないな…慎二の事なら何でも分かるんだからね!」
私「反省してます…もう嘘はつきません…」
カスミ「よしよし!絶対ね!!…じゃあ…行ってらっしゃい!」
私「行ってきます!」
そう言って家を出た…




391名無しのオカルト 2014/10/27(月) 10:36:23.73 ID: ID:zPwDRcuJ0

川を渡り進んだ先には、やはりガスの充満した池があった…そこを大きく迂回して街を目指した…
街の周辺に着き、警戒心を強めて更に進んだ…
久し振りに来た街は、あの日私と健吾さんが訪れた時のままだった…
不意に違和感を覚えた…
(なんだろう…何かが変だ…奴等の気配は全くしないのに…何でだろう…)
あの時の私とは違い、違和感を気にするようになっていた…しかし、いくら考えたって答えなんて出てこない…
奴等の気配は無い…その勘からか、私は街の中に入って行った…




392名無しのオカルト 2014/10/27(月) 10:37:28.07 ID: ID:zPwDRcuJ0

建物の配置が変わったような感じはしない…
奴等の生活に火を使っているような形跡も、このとき確認した…
寝床としてのスペースもある…草ではなく、砂?を盛ったような場所…
食事は床でとっていたのか、布が無造作に敷かれていて、食べかすだろうか…所々汚れている…
魚や貝の残骸から、それらを主食としていたのだろう…
以前訪れた工場?には、人動的な機械がある、奴等が自らの力を利用して動かしていたのだろう…
私一人では動かせそうに無い…長い紐のような物からみて…おそらく数人がかりで動かしていたのか?
それにしても、特段元の世界に戻るような手掛かりは無い…
建物の素材も何か分からない…よく見ると赤い点々のような物が混じっているようだが…傷も無く、どうやって加工したのかも分からない…
不意に思った…
(傷も無い?素材が分からないし、加工方法も分からない…固い素材なんだろう…)
(だけど…数年間無人で植物などの浸食が無いのはおかしくないか?…だって森の中にあるんだぞ…)
何かがあるはず…森に負けない何かが…




393名無しのオカルト 2014/10/27(月) 10:38:34.68 ID: ID:zPwDRcuJ0

不意に目を斜め前の建物に向けた…
その建物は木の蔦が絡まり明らかに外の建物と違う…森に食われていた…
近づいて見ると、素材は同じようだった…(何でこの建物だけこんなに…何の為の建物なんだ?)答えは見つからなかったが、外の建物とひとつだけ違いが分かった…
(あれ?これって…)
この建物には赤い点々が無い…
(じゃあ…この赤い点々が森に負けない素材?コレは何なんだ?)
とにかく、奴等の建物の素材にはこの赤い粒が混ぜ込まれていて、これが森から奴等を守っている…
建物の側面は冷たい…やっぱり鉄の一種なのだろうか?
しばらく調べたが、結局何一つ分からないままだった…
落胆したが家に戻った…道中、池を迂回して歩いていると不意に遠くでキキィィーーッ!!っと凄い音が聞こえた!
慌てて辺りを見渡したが、何も無い…
普段聞こえる鳥?の声でも奴等の声でも無さそう…
何なんだろうと不安を感じるも、家へと急いで帰った…
やはり、家の前で不安そうに彼女が待っていた…彼女は私を見付けると手を振った…
カスミ「おかえり!」
私「…ただいま。」
カスミ「怪我とかしてない?大丈夫だった?」
私「うん…何とも無いよ…」
カスミ「そっか!良かった!ごはん出来てるから食べよ!」
私「…うん」
食事を取りながら、私は今日の出来事全てを彼女に話した。
カスミ「…そっか…何も手掛かり無し…か…」
私「ゴメンね…」
カスミ「謝ることないよ!!慎二が無事に帰って来れただけで充分だよ!!」
それから、私たちは眠りについた…




394名無しのオカルト 2014/10/27(月) 10:39:24.38 ID: ID:zPwDRcuJ0

案の定、それからも全く進展の無いままに月日は流れた…
カスミも私も、最早元の世界に戻れると思っていなかった…
諦めたわけでは無いのだが…私達は二人でココにいる事の方が現実のような気がしていたのだろう…
2006年8月…この日、私はまた事故の夢を見た…とっさに飛び起きた!!
カスミ「どうしたの?」
慌ててカスミも起き上がる…
私「そうか…違うんだ…」
カスミ「何が?」
私「僕が、街に行った時の事覚えてる?」
カスミ「うん…ウソついて行こうとした日?」
まだ根に持っている様子で言った…
私「…そ…そうです…その日、僕が街から帰りに聞いた音!あれは、この世界の音じゃない!」
私は、話をそらしたかったのと、自分の中での大発見に興奮していた。
カスミ「この世界の音じゃない?」
私「そうだよ!あの音は、車の急ブレーキ音だ!」
カスミ「じゃあ!?森の中で車が急ブレーキしたの?」
まだ寝ぼけているのか、混乱しているのか理解していなかった…
私「違う!車なんてこの世界で見たこと無いだろ?それに森の中に舗装された場所なんて無い…」
「さっき夢の中で事故の日の夢を見たんだ…その時に聞いた音は間違いなく、森の中で聞いた音!」
「あそこに元の世界に繋がる何かがある!帰れるんだよ!僕達!!」
カスミは涙を流した…やはり嬉しかったのだろう…
私「とりあえず、僕はもう一度あの周辺を調べてくる!」
カスミ「待って!…」
私「大丈夫!何か見付けてもすぐに戻ってくる!一人にしないよ!」
カスミ「…分かった…」
そうして私は準備を済ませて家をあとにした…




399名無しのオカルト 2014/10/27(月) 12:49:29.90 ID: ID:zPwDRcuJ0

私は森の中を進みあの音を聞いた場所付近に着いた…(音はどこから聞こえた?)森の中で聞いた音…辺りに反響していたし方角は分からない…
しかし、私は池の方に歩いた…
私が来てから1度も訪れていない場所…それは池だ…そこに何かあるはず…核心的な何かを感じて進んだ…
池が見えてきた…相変わらずガスも充満している…
(これ以上近づくのは不味いな…)と思い、今までに無いくらい池に近付いてその周辺を調べた…やはり何も無い…
(残るは、あのガスの充満する場所だけか…)ふと、健吾さんが昔私にした注意を思い出した…(…周りの木々の落ち葉が湖底で朽ちてガスを発生させている…)
(有毒性なら…アウトかな…やはり一度、カスミに相談しに行こう…)
そうして私は家に戻りカスミに話した。




400名無しのオカルト 2014/10/27(月) 12:50:26.54 ID: ID:zPwDRcuJ0

カスミ「そっか…でもあとはその池だけなんだよね…」
私「うん…」
カスミ「じゃあ、調べようよ!」
予想していなかったカスミの返答…
カスミ「だって、慎二…気になってるんでしょ?またウソついて行かれるよりは、応援した方がいいかな?って…ね?」
何か触れて欲しくない部分もあったが…私も苦笑いで答えた。
私「有難う!頑張ってくるね!」
カスミ「そのかわり!今回は私も着いていく!」
私「へ?…」
物凄く驚いて変な声を出してしまった。
私「何言ってんの?危ないよ!せめてガスが有毒かどうかくらい…」
カスミ「有毒かどうかを、どうやって調べるの?」
私「…それは…」
カスミ「慎二が自らの入って確かめるんでしょ?」
図星だ…それ以外に方法なんて無いんだから…黙っていると…
カスミ「だったら一緒に行く!」
私「でも危険すぎるよ…」
彼女が泣き出してしまった…
カスミ「だって…もし!そのガスが有毒で…もし…即効性があって…慎二に何かあっても、すぐに知れなくて…」
「不安を感じながらずっと待ってるなんて堪えられないよ…一緒にいたいの…」
そう言う彼女の肩を抱き覚悟を決めた…
私「分かった…一緒に行こう…」
カスミ「ホントに?…もうウソじゃないよね?…勝手に一人で行ったりしない?」
私「しないよ!一緒に行こう!」
彼女の表情に笑顔が戻った…




401名無しのオカルト 2014/10/27(月) 12:51:14.08 ID: ID:zPwDRcuJ0

翌朝、食事をしながら色々話した…
ここでの思い出話は尽きなかったが、出発することに…
私「先に寄らないといけない場所があるんだ…」
カスミ「そうだね!」
彼女も分かっているみたいだった…
そうして私達は二人で健吾さんの元を訪れた…
私「健吾さん…僕達は、もうココには来れないかもしれません…戻る可能性を見付けた気がするんです…」
カスミ「今まで有難うございます。」
私「元の世界に戻れたら、奥さんを探して僕達が健吾さんにお世話になったこと話します。」
「それから、二人で形見に戴いてた手帳と万年筆は奥さんに返しておきます。…健吾さんは、死んだように話したけど…」
「僕達は諦めていないので…結婚式も…必ず…」
思わず泣き出しそうな私にカスミが言った…
カスミ「そんな顔してたら健吾さんが心配しちゃうよ?それにまだ戻れるかも分かんないでしょ?」
私「そうだね!…じゃあ…健吾さん、ちょっと…行ってきます!」
カスミ「行ってきます!」
そう言って、堪えきれなかった涙を拭いながら、笑顔で挨拶して池に向かった…
カスミ「ねぇ…もし戻れたら…戻れるとしても…戻っていいのかな…」
私「…イヤなの?」
カスミ「イヤじゃないけど…その…」
何かモジモジと言い切らない彼女を見ていた…
カスミ「だって…ここなら二人きりだけど…戻ったら他にも人がいるから…その…」
私「その…何?」
カスミ「浮気とか…しないよね?」
考えてもなかった…思わず笑い出してしまった私を睨むように彼女が怒った…
カスミ「何で笑うのよ!…真剣に心配してるんだからね!」
私「だって…あまりにもあり得ない事だったから…」
カスミ「あり得ないって…保証ないじゃん…」
私「僕を一番必要として、一番分かっているのは誰?」
カスミ「私に決まってるでしょ!」
私「なら、大丈夫だよ!」
そう言って彼女の手を取り更に進んだ…




402名無しのオカルト 2014/10/27(月) 13:57:14.99 ID: ID:zPwDRcuJ0

池のガスが、目で確認出来る距離まで来た所で足を止めた…
私「やり残した事は?」
カスミ「ん~…畑の植物達が…ちょっと心配…でも、元々ココの植物だもんね…大丈夫だよね…」
私「きっと健吾さんの話し相手になってくれるよ…」
カスミ「あとは…この世界で最後にキスしときたいかな!アハッ」
私「そうだね…」
言うなりキスした…長いキス…戻ってもお互いが近くに飛ばされる保証なんて無い…ましてや無事に戻れる保証も…
お互いに口に出さなかったが、不安を感じてここまで来たのだ…その不安を少しでも和らげるため…
そうして更に池に近付いた…
私「もうガスに手が届きそうな距離なのに…何も臭わないね…」
カスミ「うん…離れた所だとガスに見えたけど…何か霧みたい…」
私は少し躊躇っていた…その時頭の中に健吾さんの声が聞こえた…「慎二!私の仮定を切り崩せ!自分の勘を信じるんだ!」…!!
私「行こう!」
そう言って彼女の手を強く握り霧の中に入って行った…
ホントに霧深くて視界は悪かった…だが二人とも何とも無い…
カスミ「…何とも…無いね…」
私「ああ…視界は悪いけど…何とも無い…」




403名無しのオカルト 2014/10/27(月) 13:58:00.01 ID: ID:zPwDRcuJ0

しかし、霧の外から見えていた池に中々辿り着かない…するとカスミが何かを発見した…
カスミ「アレ何!?」
私が彼女の指差す方を見た…
私「わき水?」
そこには神社何かにあるような、お清めの為の手洗い場?みたいな石造りの物があった…
二人で近づいてみて私は驚いた…水の流れ出るソレは間違いなく、奴等の建物と同じ素材で作られ…点々もある…ただその点々は赤ではなく、新緑のような緑色…
私「飲んでみよう…」
何故か分からない…でもそう言った…彼女も従う…
二人で、同時に手にすくい…同時に口をつけた…
その瞬間!!物凄く喉が焼けるような熱さを感じた…彼女も苦しんでいる…(カスミ!…しっかり…)声が出ない…
だんだん意識が遠のき倒れ込む彼女を見た…私も意識を失いそうだったが、必死に彼女の手を取った…
そこで意識を完全に失った…




397名無しのオカルト 2014/10/27(月) 11:09:31.76 ID: ID:2S8q3jlbO

今、1は確実に無職な訳だけど、その辺はどうなってるの?




398名無しのオカルト 2014/10/27(月) 11:22:09.85 ID: ID:ZZRWb2rg0

素人が木を切る段階から家なんて作れるの?




404名無しのオカルト 2014/10/27(月) 14:27:47.42 ID: ID:zPwDRcuJ0

一気に来たので質問の回答いきます。

388さん、389さん…私が見たデータには載っていましたし、そこにも載っていると思います。(有料とのことで調べようよと思いましたが断念しました。)
しかし、それを私が先に知っていて物語を作って話す事も可能ですよね。

397さん…お察しの通り無職ですが、ある人のおかげで生きてます。

398さん…こちらでテレビの何かで、貧乏な方が手作りした家よりも、遥かに下手な出来栄えをイメージして下さい。
私もテレビで見て信じられないような立派なログハウスでした…私も家を建てるならあの人に頼みたいです。




本日中に以下のように順次公開されます。以下のリンクは記事が公開され次第見られるようになります。
【異世界】違う進化をたどった世界 1.この世界に人は私とキミだけだ【長篇】(08:50公開)
【異世界】違う進化をたどった世界 2.カスミ【長篇】(11:50公開)
【異世界】違う進化をたどった世界 3.成長と研究【長篇】(17:50公開)

【異世界】違う進化をたどった世界 5.この世界で生きていく【長篇】(22:50公開)

引用元:異世界…
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