【オカルト】「そういえばあのオヤジの部屋を特定したんだった」 本屋に行くついでにあの部屋を昼間、 外から眺めてみようと歩いて家を出た

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midashi


884名無しのオカルト ID:

霊感みたいなものはまったくないんですが、一度だけ
それっぽい体験をしたことがあります。
オカルティックなことだったのかどうか判断はできないんですが、
ずっと気がかりだったので、ここに書いてみますね。
実話なんでオチとかないです。ただ奇妙なだけで。

大学時代ですから、およそ十年ばかり前、冬だったと思います。
当時ぼくが所属していたサークルは、毎金曜夜に飲み会を
やっていて、飲むのが好きなぼくは、金曜となれば終電で帰宅して
いました。
駅近辺は自転車を置くスペースがないので、終バスの行って
しまった終電帰りのときは、ほろ酔いで気持ちいいこともあって、
いつも徒歩で2、30分かけて帰っていました。

そんな金曜の夜更け。
駅前のメインストリートを左に折れ、家の方角へ丘をのぼってゆく
道を、いつものように酔い心地で歩いていました。
いちおうバス通りなのですが、もう時刻も一時を過ぎていますから、
人通りは少なかったのです。
両脇は住宅、らーめん屋が一軒あるきり、大きくない街灯が間隔を
あけて立っているだけです。
道の左側を歩いていたぼくは、どこかから、
「ヴォオオ。ヴァアア」
といった濁った音がしているのに気づきました。
(続きます)




 

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885名無しのオカルト ID:

とはいっても、別段、恐怖は感じませんでした。
酔っぱらいには馴染みのあるその声、吐き気がするのになかなか
吐けないときの、あの唸りみたいな「吐き声」だったからです。
時間も時間ですし、ぼく同様に、酔っぱらいがそこらにいても
不思議ではありません。

ただ、その音のでどころがちょっと奇妙でした。
上のほうから聞こえてくるのです。
ぼくの少し上方、やや前方——そんな印象で。
というわけで目を上げると、ぼくが歩いている道の左側に、
二棟並んで横長に建っている(正確にはその後ろに平行して
二棟あるので全4棟)Mという旧財閥系企業の年代物の社宅、
そこの二階の部屋の窓から、男が胸から上を宙に突き出し、
肘を張るように両手を窓枠に突き、顔を下に向けて、
どうやらゲエゲエやっている様子。
ディテールは影になっていて見えませんでしたが、中年の男の
ような感じです。
幸い、男が吐いて(?)いる直下までは、まだ50メートルばかり
あったので、ぼくは、
「うへえ、洒落になんねえよ」
と怖気をふるって、道の反対側に渡ると、男と目が会ったりしない
よう——それでもこそこそ怖いもの見たさでようすを見ながら——
早足で自宅へ帰りました。

(続きます)




886名無しのオカルト ID:

さて、毎週だったか記憶があいまいですが、同様に金曜の深夜、
ぼくが酔っ払って同じところを歩くと、その男がげえげえ
やっているということが3度ほどつづいたように思います。
いつも男は同じ姿勢で、同じように吐いて(あるいは吐こうとして)
いました。
顔やらなにやらのディテールは不明なままです。
(思い返せば、いつも道にはぼくひとりしかいませんでした。
近くのらーめん屋は深夜まで開けていて、同じような深夜にそこで
ラーメンを食べたこともあるし、近くにある日体大の学生が
うろついてたりもするのに)

その3度目だったか、なんとなく好奇心をくすぐられて、ぼくは
「あのヘド吐き野郎の部屋を憶えておこう」
と思ったのでした。
それで何をどうするつもりもなかったのですが、ちらちらそっちを
眺めて、男の部屋が、道路に沿って建つ二棟のうちの左側
(つまり丘のふもと側)で、二階、およそ左右中央——
その社宅は昔風の団地のように、横長の建物の正面に階段が
等間隔で3本(か4本)設けてあり、男の部屋は中央の階段の左に
ありました。
それを記憶して、いつものように帰宅しました。

(怖くならないですね。ごめんなさい。もう一回、続きます)




887名無しのオカルト ID:

よく記憶していないんですが、部屋を記憶した夜が最後だったか、
あるいはもう一回くらい見たか——いずれにしろ、いつの間にか
ヘド親父を見なくなりました。それから半月ほどの土曜日、
「そういえばあのオヤジの部屋を特定したんだった」
と思い出したぼくは、本屋に行くついでにあの部屋を昼間、
外から眺めてみようか、と、歩いて家を出たのでした。
家から丘を下ってゆくと、ゆるいカーブを越えて、あの社宅が
見えてきました。最初の棟を通り過ぎ、問題の棟に……
……二階……真ん中の階段の……左横。
え? 嘘。
と、ぼくは足を停めてしまいました。
問題の部屋には、ほかの部屋と同様、ちいさな正方形の窓がひとつ
(台所かトイレ?)と、居間か寝室だかの大きめのサッシ窓が
あります。正方形のほうは床に貼るリノリウムのようなもので
目隠ししてあります。サッシ窓のほうは、カーテンなどもなく、
内側につくりつけの木の手すりみたいなものが見えます。
その窓が異様だったのです。

どちらにもガラスがはまっていなかったんですから。

それも、最近なくなったというんじゃなくて、
目隠しのシートは黒くすすけているし、
木の手すりも雨や陽のせいで、白っぽく灼けた
みたいになっていました。

じゃ、おれは見たのは何よ?
幽霊? でなきゃ既知外??
どっちにしろやべえ——と思って、逃げました。

(以下後日譚へ)




888名無しのオカルト ID:

以下は後日の話。

以降何度か、その階段をあがって、表札でも見てやろうか、
と思いました。
けれど、びびってしまうんですよね。
結局、あの窓にはガラスははめられぬまま。
社宅だっていうのにヘンでしょう。
ぼくが就職をキッカケに実家を離れるまで、少なくとも2年前後、
あの窓は放置されていたことになります。

探検をすることもなく、社宅は2、3年ほど前につぶされ、
いまでは和食系ファミレスになっています。

あとで、あの社宅で一家心中だったかガス自殺だったかがあった
とも聞きました。確認はできていませんが。

いまだに、黒く口を開けた、ガラスのない窓の映像を思い出すと、
あのどうしようもなく陰鬱で荒んだ空気が伝わってくるようで
背筋が寒くなるんです。
あれが人間だとしたって、あんな部屋に住むような
荒廃した精神って……。

もしあの社宅のあの部屋について知っているひとがいると
疑問は氷解するんですが、判ったら判ったでイヤなような気も。
田園都市線の急行停車駅からちょっと歩いたところにある
いまはなき問題の社宅は、ついこないだまで「M住宅前」という
名前だったバス停の真横です。

こわくなかったらごめんなさい。

(おしまい)




896名無しのオカルト ID:

>888
田園都市線の急行停車駅付近に住んでるよ、
ど、どーしよー




904名無しのオカルト ID:

>>896

886によれば近くに日体大があるようだけど、どう?
どっちにしろ建物自体はもうないらしいし。




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