【オカルト】私の祖父は昔の国鉄のとある駅の駅長をしていました。その日は吹雪の中、こちらに歩いてくる女性がいたのですが、その格好がまた奇妙で…

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引用元: ・∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part33∧∧

544: 元登山者 2007/04/21(土) 11:10:54 ID:e0/m56ST0
田舎で聞いた話です。

田舎で祖父から聞いた話です。
私の祖父は昔の国鉄に勤めており、とある駅の駅長をしていました。
時代は戦後間もない頃の冬、最終の汽車を見送り、駅舎の点検や掃除、
信号のチェックなどをして、帰路につきました。
その年は例年よりよく雪が降り、その日も一日中、雪が降っていました。
祖父の勤めていた駅は中国山地にあって、雪の多い場所です。
サクサクと雪を踏みながら急いでいると、ちらちら程度に降っていた雪から
急に風が吹いてきて、雪も粉雪から牡丹雪になり、まるで吹雪のようになり
ました。
風をもろに顔に受けて、顔がいたくなったので襟巻きで顔を半分隠し前傾
姿勢で急いでいると前から人が歩いてくるのが見えました。
ぼんやりとした雪明りの中、良く見ると着物を来た女性でした。
祖父は幻覚でも見たのか、と思ったそうですが、だんだんと近づいてくる
女性を見て幻覚ではないと思い、叫びました。
「おい、あんた。そんな格好でいると凍えてしまうぞ。」
しかし、女性の方は気にするようでなく、そのまま祖父の方へ向かって
歩いてきます。


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545: 元登山者 2007/04/21(土) 11:27:29 ID:e0/m56ST0

徐々に女性との距離も縮まって、あと少しですれ違うところで
女性はピタリと止まりました。
祖父も驚いてとまると、女性は笑顔で祖父に会釈をして
「心配いただいてありがとうございます。私は平気です。
 お勤め帰りのところを申し訳ありませんでした。明日の朝には
 雪を止ませますので今日は気をつけてお帰りください。」
と言うような事を言い、そのまま歩いていきました。
「おい、あんた!」と祖父が振り返ると女性の姿は無く
いつの間にかふぶきは止み、ちらちらと粉雪が降っていました。
見てはいけない者を見たのだろうか?と思った祖父は
怖くなり、何度もコケながら雪まみれになって家に着きました。
火に当たりながら祖父の母(曾祖母)に帰り道で見たものの事を話すと
曾祖母は「ああ、それは山の神様だね。きっと、どこかに用事で行ってた
んだろうよ。」
と事も無げに言ったそうです。
雪女でも見たんじゃないか、と思っていた祖父は良いものを見たね、と
曾祖母に言われて、なんとも微妙な気分だったそうです。

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 コメント一覧 (2)

    • 1. 名無しのオカルト
    • 2016年02月14日 23:52
    • 萌え
    • 2. 名無しのオカルト
    • 2016年02月15日 23:44
    • ぬーべーのゆきめで想像した

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