【オカルト中篇集】夏休みの夜はしょっちゅう親父とイカ釣りに行っていた / 誰かがテントを押した / この話を俺にするのはこれで6度目だという

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midashi
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名無しのオカルト 2018/07/14(土)11:47:31 ID: ID:spP

471: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/01/20(火) 21:36:42.36 ID:KzUJXmBM0.net
今30の俺が小学生だった頃の話。
夏休みの夜はしょっちゅう親父とイカ釣りに行っていた。

夜8時ぐらいから釣りを始めて、夜11時ごろには家に帰って、釣果のイカを砂糖醤油で甘辛く焼いて食べるのだ。
俺は親父とイカ釣りに行くのが大好きだった。

釣り場は近所の港にある、沖に向かって伸びる堤防だった。
子供の体感的には長さ500mぐらいあったと思うが、今見たらもっと短いかもしれない。
堤防の途中には『進入禁止』と書かれたフェンスがあったけど、フェンスはちょうど堤防分の幅しかなかったから、横から簡単に越えられた。
その先が俺らの釣り場だった。

夜まで起きていて良い&ほんとは入っちゃいけないところに入れるという非日常感に、当時の俺はワクワクしてしょうがなかった。
親父は『お前を連れてくると良く釣れるんだ』と言って笑ってくれた。
何の根拠もないけど、子供ながらに誇らしく嬉しいもんだった。


472: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/01/20(火) 21:39:35.97 ID:KzUJXmBM0.net
ある夜のこと。その日も親父に連れられてイカ釣りに向かった。
軽トラで田舎の県道を20分ほど走って、いつものさびれた漁港に入っていった。

水銀灯のオレンジの光で港はぼうっと照らされていたけど、堤防の方向は明りもなく暗かった。

軽トラを駐車して、堤防に向かった。
暗いけど、月明りでなんとなく周囲は見えた。
堤防を進む間、波がパコパコと堤防の下を叩いて、フナムシがサワサワと散っていく。
分かる人には分かるだろうか。たまんない非日常感である。

堤防には誰もいなかった。
親父はイカ釣りに使う疑似餌を糸に付け、俺に竿を持たせキャスト(投げる)させてくれた。

俺はすぐに海底に疑似餌を引っかけるもんだから、俺の役割はキャストだけで、巻き取るのは親父だった。

俺が投げ、親父が巻く。たまにイカがかかると俺に竿を持たせてくれる。
そんな釣りをしていた。




 

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31名無しのオカルト 2018/07/14(土)11:49:51 ID: ID:spP

473: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/01/20(火) 21:45:13.22 ID:KzUJXmBM0.net
そうこうしてイカが2匹釣れた頃、 「ラジオ忘れた。車からラジオ持ってくる」
親父が言い、海に落ちるから歩き回るなよと強く言い含められた。
竿を預けられた俺は、任せろと言わんばかりの態度で親父を見送った。

しばらく経って、ぼけーっと寝っ転がって星空を見ていた俺は、視界にチラつく明りと足音に気付いた。
親父かぁ~…?思ったより早いな~…と思いながら向き直ると、顔をライトで照らされた。

「……………釣れるの?」
冴えない風貌の若い男が2人立っていた。
太った男とガリガリの男だった。

「……………2ひき釣れた」

「いいね、釣れてんだ。見せて。」
「凄い。大きいじゃん」
「うわ~~~凄い。」
「生きてる生きてる。」
何と言えばいいのだろう、妙に距離感が近い。
二人とも妙に距離感を詰めてくる、俺が苦手なタイプだ。
二人組はクーラーボックスに入ったイカをべたべた無遠慮に触ってわぁわぁ騒いでいた。

俺はお前ら誰だよ触ってんじゃねえよと子供ながらに内心イラついていた。

474: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/01/20(火) 21:48:25.72 ID:KzUJXmBM0.net
ひとしきり騒いだ後、
「……で誰が釣ったの?」
太った男が聞いてきた時だった。

「どうも!!!」
妙に元気の良い答えが、俺のでない口から聞こえてきた。
予想外なことに、声の主は親父だった。
ラジオを持った笑顔の親父が二人組の後ろにいた。

「いやぁ、このイカ。元気良いんです。良かったら貰って下さい」
親父はきらきらの笑顔で二人組にイカを渡しにかかった。
俺の親父ってこんなにハキハキしたタイプだったかな?
確かに営業職ではあったけど。

「まあまあ、おいしいですから、どうぞ。刺身もいいんですよね~」

「いや~悪いですよ~」「ねえ」と話す二人に、
親父は白いビニール袋にイカを入れて持たせた。

「いいんですよ。あ、今、ホラ、ちょうど港に車が入って来たでしょう。あれ友人なんですけど。あいつからイカ貰えることになってますんで、ホントどーぞどーぞ」
確かにちょうど港に入ってくるヘッドライトが見えた。

「そうですか」「じゃあ悪いけど」
二人組はイカの袋をぶら下げて、海に向かって煙草を吸いだした。




32名無しのオカルト 2018/07/14(土)11:50:34 ID: ID:spP

475: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/01/20(火) 21:50:46.08 ID:KzUJXmBM0.net
「ではこれで、いったん向こうに失礼しまっす!!!」
若造に愛想良く敬礼まで繰り出した親父は、釣り具をまとめ俺の手を引いて、港に向かって歩きだした。

ああ俺のイカが………砂糖醤油が……おやじぃ~……
と異議を申し立てた表情をしてみたものの、親父はそっぽを向いていた。

フェンスを越え、港に戻ると、親父は入って来たその車に駆け寄り、運転手のオッサンと何事か話すと、その車はぐるっと引き返して港から出て行ってしまった。

イカもらうんじゃねーのかよ…おやじぃ~~……
とブータレ顔の俺は親父に促され、軽トラに乗りこむと、俺たちも港から出てしまった。


476: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/01/20(火) 21:57:22.10 ID:KzUJXmBM0.net
おいっどういうつもりなんだぁーと聞こうとする俺に親父は謝りだした。

「すまん。本当にすまん。俺が甘かったんだ、俺が。もう釣りはやめような。もっと昼間に遊ぼう。ごめんなぁ、ごめんなぁ」

親父は目に涙を浮かべていた。
さっきの笑顔との落差に俺は何も言えなくなってしまった。

親父が語ってくれた。

さっきの車のオッサンは偶然通りかかった他人で友人でも何でもないこと。
オッサンには堤防に行かず帰るように促したこと。
二人組は釣り道具を何も持っていなかったこと。
太った男の方が黒いバットを持っていたこと。

それ以来、親父と釣りに行っていない。





35名無しのオカルト 2018/07/14(土)12:36:16 ID: ID:spP

295: 本当にあった怖い名無し 2015/01/04(日) 22:21:54.23 ID:yRyiEqMaV
本当にあった話。
オレってばアウトドア好きなんだけど、その中のひとつに逃避旅ってのがある。
年に一度、夏になったら自転車にテントを積んでひたすら走る旅のことだ。
現実逃避なのでもちろん目的地はない。
行き当たりばったりなので、これまでいろんな所で野宿をしてきた。
そんな旅の中で体験した、怖い思い出。

俺がまだ二十歳そこそこの頃。
お盆休みを利用して逃避旅に出た。
テントに寝袋、必要なものを全部ロードバイクにくくりつけ、オレはひたすら走った。
どんどん街からは離れ、夕方になる頃にはもうすっかり山の中だった。
そろそろ野宿ポイントを決めようかなと思い、オレは近くにある湖へと向かった。
そこは県内でもそれなりに有名な観光地なため、湖のそばには食堂や売店もある。
ちょうどいいや。と俺はそこで飯をすませて、テントを張ろうと人気のない山の方へと向かった。
観光地とは言っても夜になると無人になる。
ましてや少し離れると本当に静かだ。
俺は早々にテントを張り、寝袋へともぐりこんだ




36名無しのオカルト 2018/07/14(土)12:36:36 ID: ID:spP

296: 本当にあった怖い名無し 2015/01/04(日) 22:23:24.93 ID:yRyiEqMaV
その夜、ふと目が覚めた。
たしかまだ夜中の1時ぐらいだったと思う。
寝付けそうになかった俺は、仰向けのままボーッとしていた。
キャンプ経験者ならわかると思うが、夜の山ってのは独特の雰囲気がある。
日常生活では決して味わえない感覚なんだけど、その夜はどこかおかしかった。
真夏だというのに、虫の声ひとつない。
(なんか気味悪いな~)と思っていたその時。

誰かがテントを押した。
ヌッと外からテントを押す手が、月明かりに照らされて見えた。
(おおっ!?)と声が出そうになるが、必死に押さえる。
頭のおかしい奴か?と俺は身構えた。
起きてるとバレたら、何をされるか分からない。
手の主は、独り言のような、うめき声のようなものを上げながらテントの周囲を徘徊している。
そして手でまたテントを押す。
(勘弁してくれ...)と思ったその時、またひとつ気付いた。
テントを張った場所は山。
地面には草が生え、木の枝もたくさん落ちている。
だけど、足音が一切聞こえない。
聞こえるのは声だけ。
そんなのありえない。
それに気がついた時、どっと全身から冷や汗が出た。
えたいの知れないそいつは、こちらを伺うようにしてテントから離れない。
息づかいですぐ近くにいるのがわかる。
俺は必死に声を押し殺して、朝になるのを待った。

あたりが明るくなる頃、気がついたら奴の気配が無くなっていた。
俺はかつてないスピードでテントを回収して帰った。
後になってから複数人いたような気がするけど、もうどうでもいい。

とにかく、山というのは不思議なことがたくさん起こる。
皆さんも山に入るときは気をつけて。




37名無しのオカルト 2018/07/14(土)12:39:13 ID: ID:spP

495: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/01/23(金) 03:00:03.63 ID:4A/cGVTu0.net
統合失調症という診断を受けた、引きこもりの弟から聞いた話。

5年前、まだ全く正常だったころ、街中を一人で歩いていると突然一人の女性に話しかけられたそうだ。
これがかなりの美人で、少し不審ではあるが悪い気はしない。弟は下心もあってしばらくその女性との立ち話に付き合うことにしたらしい。
驚くことに話も非常によく合う(弟は当時結構なアニオタだった)。
嬉しくていよいよ声のトーンが上がっていったのだが、その時になって、ふいに自分が通行人から奇異な目で見られていることに気づいた。
あまりいい気分でもないので、場所を変えることを提案しようと女性に向き直ると、そこには誰もいない。
周りの人々は、携帯も持たずに一人で楽しそうに会話する弟に不審の目を向けていたのだ。

それ以降、弟は幻覚を見るようになった。

バイト先で「この荷物をどこそこへ運んでくれ」と言われたからその通りにしようとすると、
店の外から店長が入ってきて、「その荷物はそっちじゃない。あっちの倉庫においてきてくれ」なんて言うから、それに従う。

そうすると後になって店長が、「何故指示通りの場所に持って行かなかったんだ!」と怒る。
「あなたがそういったんじゃないか」と反論しても「馬鹿なことを言う」と一蹴され、その後も同じようなことが何度も続くので、とうとうバイトをクビになってしまった。

道を歩くと必ず誰かに話しかけられるようになった。その中には見知った友人の顔もあったが、それも幻覚であるときのほうが多かったという。

道路を走る車の中にも幻覚の車が大量に混ざっているらしい。
信号が青に変わっても横断歩道の上を絶え間なく走りぬけていく車を、平然とすり抜けて歩いていく歩行者を見て、弟は家に引きこもることを決意したそうだ。

「ストレスとか、うつとかそういうのがあったわけじゃないはずなんだ。ある日突然、何の兆候もなく世界がおかしくなった。
何を信じればいいのか、もうわからない。この悪意のある幻覚が続く限り、俺はもう外に出られない」弟はそう言った。

この話を俺にするのはこれで6度目だという。俺はこんな話を聞くのは初めてだったが。




引用元:【夏の】怖い話スレ【風物詩】

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