【オカルト】女の幽霊が出るようになった。悪さもしないし特に何を訴えるわけでもないので、しばらくの間ほうっておいた。
899:名無しのオカルト ID:
作家の西丸震也氏のはなし。うろ覚えなので大意だけ・・・
その頃私は地方の水産試験場で働いていた。工場の二階の空き部屋にベット
などの家具を運び込み住んでいたのだが、夜になるとそこに女の幽霊が出る
ようになった。まだ若い髪の長い女性で、どこを見るともなくうつろな目を
しており、うつむきかげんで部屋の隅に立つのだ。悪さもしないし、特に何
を訴えるわけでもないので、私はしばらくの間ほうっておいた。
しかし、あまり気持ちのいいものではない。女の立つ位置はいつも決まっ
ているので、ベットとその場所の間についたてを置いて見えないようにした。
2.3日はそれでうまくいっていたのだが、こんどはついたてのこちら側、つ
まり私のベットのすぐ側に女が立つようになってしまった。いまや女は私の
寝顔を覗き込むようなかたちだ。私は意地になってしまい、無視を決め込んだ。
そのまま幾日か経ったある夜、私が寝ているといつものように女が姿をあ
らわした。しかし今日は何かか違う、何が違うんだろうと考えた私は、その
理由に気づいてゾッとした。いつもは焦点のあっていない女の目が、その日
に限って私の目の奧をじっと見つめてきているのだ。女と目を合わすと布団
の中が氷のように冷たくなってくる。いけないと思い必死で目をそらし、布
団の中に潜り込んで丸くなるとだんだんと温もりが戻ってきた。ほっとした
拍子につい女の目を見てしまった。また氷のような冷たさに逆戻りである。
その繰り返しを何度続けただろうか、気がつくと朝になっていた。
このままでは命が危ないと思った私は、その日のうちに水産試験場を辞め
実家に帰った。その後、その女の幽霊は現れることはなかった。
その頃私は地方の水産試験場で働いていた。工場の二階の空き部屋にベット
などの家具を運び込み住んでいたのだが、夜になるとそこに女の幽霊が出る
ようになった。まだ若い髪の長い女性で、どこを見るともなくうつろな目を
しており、うつむきかげんで部屋の隅に立つのだ。悪さもしないし、特に何
を訴えるわけでもないので、私はしばらくの間ほうっておいた。
しかし、あまり気持ちのいいものではない。女の立つ位置はいつも決まっ
ているので、ベットとその場所の間についたてを置いて見えないようにした。
2.3日はそれでうまくいっていたのだが、こんどはついたてのこちら側、つ
まり私のベットのすぐ側に女が立つようになってしまった。いまや女は私の
寝顔を覗き込むようなかたちだ。私は意地になってしまい、無視を決め込んだ。
そのまま幾日か経ったある夜、私が寝ているといつものように女が姿をあ
らわした。しかし今日は何かか違う、何が違うんだろうと考えた私は、その
理由に気づいてゾッとした。いつもは焦点のあっていない女の目が、その日
に限って私の目の奧をじっと見つめてきているのだ。女と目を合わすと布団
の中が氷のように冷たくなってくる。いけないと思い必死で目をそらし、布
団の中に潜り込んで丸くなるとだんだんと温もりが戻ってきた。ほっとした
拍子につい女の目を見てしまった。また氷のような冷たさに逆戻りである。
その繰り返しを何度続けただろうか、気がつくと朝になっていた。
このままでは命が危ないと思った私は、その日のうちに水産試験場を辞め
実家に帰った。その後、その女の幽霊は現れることはなかった。
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901:名無しのオカルト ID:
コワーイ。その女性はどういった存在なんだろう?
引用元:%quote_title%
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occlut_soku
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occlut_soku
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