【事件】犯人がいじめられていた事件が闇が深かったり深くなかったりする件【村八分】

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加害者が過去にいじめ・差別を受けていたとされる事件をいくつかピックアップした。
いじめや暴力の果てに殺害に至った事件、被害者を自死に追い込んだ事件ではなく、事件の加害者がかつていじめや差別に遭っていたとされる事件だ。

差別があったからこんな事件になっても仕方がないということでは断じてないし、加害者への同情もない。受けた被害と
人格形成への関与はここでは論じない。
ただ、こういった報道やルポを見ると胸が痛む面もある。
人を傷つけることが、その先にある大きな凶弾の小さな引き金を引いてしまうことになるかもしれない。その銃口は自分に向くこともある。まさに「悲劇の連鎖」だ。

また、加害者がいじめ特に差別・村八分を受けていたとなると、その部分のみがセンセーショナルに報じられ語られてしまう。
その結果、実態が知られず、被害者や地域の風評被害などの二次被害をもたらす。
捜査や供述からわかった事実や判決が知られない一方で、事実と異なることが裏付けもなく広まってしまえば、これは二次被害や再発防止策の面で問題だ。
報道に煽られず裁きを見届けたい。








オカ速おすすめ!

畠山鈴香(秋田児童連続殺害事件)
いじめられていた加害者と言えば畠山鈴香ですね。
自分の娘を橋から突き落とし、その約1カ月後にはごく近所に住む娘と友達だった少年を絞殺したこの事件。
鈴香の主張は、娘の件は事故で前後の記憶は健忘、少年の件は娘を失った辛さでたまらなくなり……というもの。
公判では健忘や娘は事故の主張は認められなかったが、何かと情状され求刑死刑に対し無期懲役が確定した。

で、すっかり有名なこの色紙。
hatakeyamasuzuka


最下段の「自殺・詐欺……」のくだりは、他の生徒たちも殺人、変質者、指名手配、銀行強盗など書かれたもので鈴香だけへの嫌がらせではないようだが、高校で彼女は盗難事件を起こし停学処分を受けているのでブラックすぎるジョークである。

そしていじめがあったことは確実で、罵倒、無視、パシリ、水をかけられると一通りのことはされていた。根本には徹底的な見下しがあるようだ。
きっかけの一つに挙げられることがある。小1の時、宗教を信仰していた担任から「水子の霊がついている」「その宗教で代わりにお祓いを受けてくる。仏具を買ってはどうか」と言われたというのだ。そんなことがあれば6、7歳の小学生だ、あだ名をつけいじめるようになった。なかなかひどいエピソードです。さすがに担任は替えられたそうだが、地元で進学し続けたので、周りの鈴香への扱いは変わらなかった。

事件後、当時の学校関係者は「(鈴香への)いじめは特になかった」と口を揃えている。


丘崎誠人
 (奈良県月ヶ瀬村女子中学生殺人事件) 
日本最初の名勝に指定された梅林を誇る美しい村の、恐ろしい事件。
当時25歳の男が帰宅途中だった13歳の少女を殺め遺体を隠した。
加害者丘崎誠人の家はこの地で正に村八分だった。言葉通り、葬式と火事しか付き合いをしない、ということだったらしい。
その果てに殺害されたのは差別し続けた村民……ではなく、中学生の女の子。ではこの子がかねてより丘崎に冷たくあたり……という事実も全くなかった。
なぜ矛先は弱い者に向けられたのか? 石を頭に振り落として撲殺ですよ。殴ると手に感触が伝わるので振り落としたと卑劣な発言。その後なんと被害者の下着もハイレグ状に切っている。
声をかけた少女に無視され、その瞬間今までこの地で受けた憎しみが爆発した……と丘崎は語ったが、少女の対応が許せれば何もしなかった、とは思えません。

この事件は今のネット上では加害者丘崎への擁護論が多い。
以下の二点が主たる理由だろう。
「更生に資する弁護」の高野嘉雄弁護士の働き
閉鎖的な村での差別というセンセーショナルな面への注目、それによる同情

①に挙げた高野弁護士は、丘崎を取り巻く環境や事件後の反省を世に発しつつ、殊更に差別のせいだと強調はしせず弁護を尽くした。高野弁護士は情状弁護で有名で、逝去にあたり追悼集が出されている。

②に関しては非常にコントラバーシャル。
「嫌なら村を出れば良かったのだ、環境に甘んじていた丘崎が悪い」という意見が出れば、「出なかったのではなく出られなかったのだ」という反論が出る。
「被害者少女の家は丘崎一家を特にいじめていた、あんな家しか与えなかったのが何よりの証拠だ」という意見が出れば、「そうではないよく世話を焼いていた家だ、あんな家しかと言うがあれ以上のことができたのか」という反論が出る。

この事件を思う時、丘崎も一度は大阪や東京で働いたのだから甘えだろとか、生い立ちや家族関係は破綻していてもそこが楽だったから居続けたんだろ、と思う自分と、それは差別というものを何もわかっていないからそう言えるのか、この村の歴史の重みと闇の深さは外の者にはわからないのか、甘いのは私の方か、と揺れ動く自分がいる。
しかし、それが14歳の女の子に車を当て、体勢を変えては執拗に首を絞め、それでも息をしていた小さな身体に石を投げ落とす理由にはならない。

丘崎は獄中で自殺、高野弁護士もすでに亡くなっており、丘崎や事件の背景の事実はもうわからない。もしも話が聞けたところで、それを私たちは理解できるだろうか。



立花町連続差別ハガキ事件
町役場に勤務する被差別部落出身の男性職員A(当時46)に、出自に関する誹謗中傷と、それを理由に退職を迫るハガキが届いた。
それはやがて上司や同僚にも宛てられ、その後2年半にわたって口汚く罵った文面のハガキが届き続けた。
その悪質さに被害者Aは傷つき、家族とともに戦った。部落解放同盟や人権同和教育研究協議会も協力し糾弾闘争本部が設置とどんどん大きくなり、ついに県をあげて、事件解決と人権に関する法制定に乗り出した。
と、ここでお気づきでしょうか。この記事で取り上げているのはいじめや差別を「犯人が」受けていた事件だ。
そう、この事件はAの狂言であった。被害者Aが犯人であるという自作自演だったのだ。
Aは被差別部落出身で当時は役場づとめ。なにか世論に訴えたい大義があったのか、と、思いきや、犯行の動機は「解雇されないように」。
職員といっても1年更新の臨時職員だったAは、こういった被害を受けていれば雇用契約を解除されにくくなると思ったとのことだ。
浅い、浅すぎる。
のちほどAは、「本当はやっていない、事件のことで迷惑をかけたので自分がやったことにして終わらせてしまった」というわけで無実主張。信じた人は少なかったがゼロではなかった。この事件、あまり取り上げられないので詳しくないのだが、本当にこんな浅いだけの事件なのだろうか? 陰謀とかスケープゴードとかないのだろうか。

自作自演だとわかったから言えるのだが、悪質な誹謗中傷にはちょっと独特のセンスが光る文面がある。
あけましておめでたいはずがないでしょう

残死見舞

明けま死んでおめでとう

……小学生?

「立花町連続差別ハガキ事件犯人逮捕」について第1次見解とお詫び|部落解放同盟中央本部



おまけ

保見光成(山口連続殺人放火事件)
「つけびして 煙喜ぶ 田舎者 かつを」の川柳と閉鎖された限界集落での連続殺人ということで一躍有名になってしまったこの事件。海外には「Haiku Killer(俳句殺人鬼)」と報道したメディアもあり立派な(?)シリアルキラー感がある。

事件当時は、村八分に対する報復だとか、村での孤立と住民からのいじめにうっぷんを溜めての凶行という報道が多く、加害者の保見にどこか同情的な世論もあった。
しかしその後調べが進み、村八分やいじめはなかったという結論に至りつつある。

・保見は妄想性パーソナリティ障害と認められ、拘置所内でも障害は進行している。取材を重ねるごとに妄想が広がってしまう現状。
・村八分の裏付けが全く取れない一方、なかったという裏付けは複数の証言から次々に見つかる。
・いじめや村八分に関して無関係な人物の証言が広まっている。

周辺住民が語ったいじめの実態だが、その「周辺住民」と言うのは山を超えた隣町の、集落の内情には無関係な人物たちだった。実際の住民には配慮のため規制線が張られ当時は取材できなかったのだ。
対して保見は集落の外でいじめ被害を話していた。報道陣は集落で取材できないため隣町に取材し、答えた人々は伝え聞いた被害を証言し、それが広まってしまった。

有名なこの画像の人も住民でも集落の人でもないし、
MX0rvoe

この証言も保見の言い分を語ってるだけなので、「俺被害者、ソースは俺」状態。
no title
「僕の胃袋は覚えてます」を思い出した。
つまり、


保見「こんな嫌がらせされた(真偽不明)」 村外の知人友人「可哀想」
ー事件後ー
村民「怖い……ショック……」
記者「村民にインタビューできんな……隣町の人に聞いたろ! 山超えるけどええか!」
記者「保見さんどんな人でした? 村の話聞きました?」
村外の知人友人「いじめられてたらしい」「こんなことされたって言ってた」「可哀想」

ー報道後ー
村民「ええっ事実無根すぎる……」(黙殺)

という構図らしい。

保見は首都圏で成功してからUターンで帰郷、張り切って自宅を拠点とした村おこしと自営を計画するも、「集落の人と親交を深める」という手順をぶっ飛ばし失敗。そこで心改めるのではなく折れてしまい、さらに塞いでしまう。
最初にしくじったのである。
件の川柳で集落の人を「田舎者」と表現したことからも、Uターンハイ的な心理を最後まで捨てられなかったのがうかがえる。

「仲良く」とか「人間関係を形成」と言うと田舎のそういう濃密な関係がイヤなんだよ!  と思われそうだが、実は保見は自宅を集会所にしようとしていた。
そうであるならば、自宅に行き来し飲食できるほど親しくなっていないのに計画がうまくいくはずはないのである。先住者や年長者を敬えば、率先して来てくれそうなのに。

幼少期~首都圏在住時の数々のエピソードや、帰郷した理由の一つが親の介護のためという事実を考えると、元はちょっと変わったところがあっても普通の人だったのだろう。帰郷後、特に親が亡くなってから奇行が目立ちトラブルが増え、村での孤立を深めた。
安定した生活を捨てて次のステップに進んだつもりが、理想は破れ、人間関係もうまくいかず、一人で親を介護し見送る……心を病んで爆発したとの見方が今は強い。



個人的な感想だと、集落の人々に全く問題がなかったとは思えない。いくらなんでも刃傷沙汰が起こる日常なんておかしいし、たくさんの人がそれぞれ語る被害は、あったかなかったかなんて本当のところはわからない。
「当時記者は私達に取材しなかった」ってのも記者サイドから反論が出そう。

この地区でかつてあったとされる風習や、事件以前より起こっていたというトラブル……既に報じられ今も簡単に閲覧可能でものだけでも「夜這い」「泥棒」「不審火」といろいろあるが、これらも全くなかったか、事件とは無関係と結論付けられた。
そう言われましても、ハイそうでしょうねとストンと腑に落ちるとはなかなか、言えない。

昨日17日最高裁弁論が行われた。今回は『妄想性障害』が論点のひとつとなったとNHKなどで報じられた。

参考文献
鎌田慧 (2013)『橋の上の「殺意」 <畠山鈴香はどう裁かれたか>』講談社
「新潮45」編集部編(2002)『殺ったのはおまえだ―修羅となりし者たち、宿命の9事件―』新潮社
月ヶ瀬観光協会
立花町連続差別ハガキ事件 - Wikipedia
ルポ「つけびの村」02/06 ~つけびして 煙り喜ぶ 田舎者~|tk84yuki|note
山口連続殺人放火事件 - Wikipedia
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この記事へのコメント

 コメント一覧 (6)

    • 1. 名無しのオカルト
    • 2019年06月18日 08:04
    • 畠山鈴香と他のいじめ被害者を一緒にするのはどうなんだろう。
      鈴香自身物心ついた頃から虚言癖で周りから「?」と思われる子だった。
      小学校での出来事が原因で彼女の人格が形成されたわけじゃない。
      寄せ書きの内容も、彼女が積み重ねてきた虚言、人間関係における不誠実さの結果だと。
      そのあたりの診察結果を無視して記すのはどうなんだろう。
    • 0
    • 2. 名無しのオカルト
    • 2019年06月18日 10:22
    • 苛めってのは、弱者や善人を悪人に仕立てあげるのが目的だからな。
    • 0
    • 3. 名無しのオカルト
    • 2019年06月18日 11:32
    • 不謹慎だけど、こういう村社会の闇みたいのとか嫁イビリ系の話をみるとワクワクする。
    • 0
    • 4. 名無しのオカルト
    • 2019年06月19日 01:55
    • 少し遡れば「津山三十人殺し」も該当するかも。
      幼女連続殺人の宮崎勤も手の障碍が理由で苛め(?)に遭ってたって証言もあるしね。

      「反社会的人格」ってそう産まれるのか社会がそうするのか。
    • 0
    • 5. 名無しのオカルト
    • 2019年06月19日 20:59
    • 人をいじめていい理由もないし、虐められたからといって命を奪っていいわけでもない

      難しいな
    • 0
    • 6. 
    • 2019年06月19日 21:59
    • このコメントは削除されました。
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