【オカルト二篇】ぼくのお母さんですか? / 「最後まで聞いてね。そしたら死んであげる」 笑顔だった。

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460名無しのオカルト ID: ID:68b

じゃあ一日一本だけ
395 :本当にあった怖い名無し:2006/11/24(金) 12:36:34 ID:5ebS3UtO0
少々長い話しになりますが、私の不可解体験を書きます。

「僕のお母さんですか?」
登校中信号待ちでボーっとしていると、突然となりの男が言った。
当時私は20歳の大学生で、妊娠・出産経験は無い。それに相手は、明らかに30を超えていた。
ビックリして、「ひっ…人違いです」と答えると、
相手はその答えが意外だったかの様な反応で、何でそんな嘘を付くの?といった表情だった。
その反応に私が驚いた。

信号が青になると、私は急いでその場を去りました。
こんな事を言っては失礼だが、障害者っぽい雰囲気で、ガリガリで目はギョロッとしていて、
よれよれのシャツに、肩から黄色いポシェットを下げていた。
これが彼との最初の出会いで、この後数年に渡って何度も彼と遭遇しました。

その日から彼は毎日その場所で私を待っていて、必ず「僕のお母さんですか?」と聞くのだ。
「違います」そう一言言えば去って行ってくれるので、気味は悪いが警察に言う程でもありませんでした。

しかしいつの日から、大学にまで現れる様になり、私は彼にきつく怒鳴りました。
二度と現れるなとか、気持ち悪いとか、そんな事を言った気がします。

それからは現れる事も無く、東京の大学を卒業して実家へ戻り、1年が過ぎたとき、
東京の友人から久々に電話があった。
「あんたのストーカー男。こないだ大学の近くで会っちゃってさぁ、
 『お母さんはどこですか?』って聞かれて、恐くて逃げちゃった」
という内容でした。
その話を聞いても、ああそんな男もいたな、ぐらいにしか感じず、こっちには関係ないと思っていました。

次の年の母の日、玄関に萎れたカーネーションが置かれていました。
私は瞬時に、あいつだ!?っと思い、恐くなって父に相談し、警察に行ったが相手にされません。
被害といった事件もなかったので、当然と言えば当然なのですが、私は不安で仕方がありませんでした。




 

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461名無しのオカルト ID: ID:68b

396 :本当にあった怖い名無し:2006/11/24(金) 12:38:07 ID:5ebS3UtO0
そして数カ月が経った、雪が積もる夜の事です。私は街の歩道を歩いていました。
すると突然車がスリップし、玉突き事故に巻き込まれたのです。

一瞬意識を失い、次に気付いた時は車と倒れた木の隙間でした。
体中が痛くて身動きがとれず、声を上げても、周りは騒々しく誰も私に気がついてくれません。
隣では火も上がっていて、もう駄目だと思ったとき、
「おか~さ~ん、おかあさ~ん」
あの男の声がしました。
私は思わず、「ここ!!助けて!!ここにいるの!!」と叫びました。
彼も事故に巻き込まれたのか、血まみれでした。
雪を掻きわけ私を引っぱりだしてくれた彼を改めて見ると、彼の方が重傷に見えました。
とても痛そうだったのに、彼は私を見て笑って、「お母さんですか?」と聞きました。
私は何とも言えない気持ちになり、「…うん……うん」とうなずき、ぽろぽろと涙を流しました。

涙を拭い顔をあげると、彼の姿はそこにはありませんでした。
ほんの一瞬で消えたのです。
それっきり、もう何年も彼を見ていません。
いったい彼が何だったのかは分りませんが、幽霊という物ではないとは思うのです…
雪が降ると時折思い出します。名も知らぬ息子の事を。




462名無しのオカルト ID: ID:4nj

342 :minminDAHA:2006/09/14(木) 13:55:48 ID:4GF00auB0
中学のころの話なんだが、
夜中、肝試しに行こうということになった。場所は近くの中学校。
まあ山奥なんで、背混むさんとか付いてない学校なのさ。
いってみたら、建物に足場とか組まれてて、夏休み中に校舎を改築するとかで工事中の看板が立ってた。
んで3人で侵入したら、ピアノの音が聞こえてくんのよ。
音楽室にピアノがあったから、そこかなって思い、侵入。
音楽室も改築らしく、なにやら工事道具とか置かれてる。
恐る恐る入ってみると、誰かがピアノ弾いてた。
「おい、あれ原田じゃね?」
となりの柏木が言った。




463名無しのオカルト ID: ID:4nj

343 :minminDAHA:2006/09/14(木) 13:56:50 ID:4GF00auB0
転校生の原田っていう女の子だった。
吹奏楽部に所属してたんだが、背は小さくてあんまり存在感がない奴だったんだが、
ピアノが上手くて、休み時間には音楽室でよく弾いてた。
なんか他の女子からイジメられてるとか噂があった。
ピアノを弾きながら、原田は首をこっちに向けた。
何かブツブツ言ってたんだが、よくみるとピアノの蓋が閉まってる。
原田の手は、その蓋に食い込むように挟まってた。
その間中、ずっとピアノの音は鳴ってるのよ。
んで蓋が曲に合わせて小刻みに上下してる。けっこう重いんだよね、あれ。




464名無しのオカルト ID: ID:4nj

344 :minminDAHA:2006/09/14(木) 13:57:28 ID:4GF00auB0
おれら、そのまま動けずに見てたら、
原田が「最後まで聞いてね。そしたら死んであげる」。笑顔だった。
即効で逃げた。

夏休み終わって始業式の日、原田は学校来なくなった。
先生は転校と言ってたが、ほんとはどうだか分かんない。
ほんとに転校だったのか・・・
音楽室は1ヶ月使えなかったが、また改装工事が行われて使えるようになった。
新しいピアノには蓋がなかったけど。なんだったんだろう。




引用元:おんJ春の不思議な話怖い話部2
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この記事へのコメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. 名無しのオカルト
    • 2019年04月30日 12:27
    • ピアノの蓋を取り外したりしたら、埃で1か月保たない。
      調律や修理代考えたら、そんな無駄する教育委員会があるわけない。
    • 0
      occlut_soku

      occlut_soku

      likedしました

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    • 2. 名無しのオカルト
    • 2019年04月30日 16:08
    • 僕のお母さんですか?の話は何故か何度読んでも苦しいくらいの切なさがある。
      お母さん助けられて良かったね、と思う。
    • 0
      occlut_soku

      occlut_soku

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