【風習・信仰】亡くなった方との儀式上の結婚を頼まれてしまいました。 「冥婚」や「亡霊婚」という儀式に詳しい人いる? 【オカルト】

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654名無しのオカルト 2007/03/22(木) 23:37:22 ID:

オカルト板から誘導されてきました。
よろしくお願いします。
「冥婚」や「亡霊婚」という儀式に詳しい方はいらっしゃいますか?
亡くなった方との儀式上の結婚を頼まれてしまいました。
「シャガガになる」という風に言われました。
どういう字なのかどういう意味なのかもよくわかりません。
そういう風習があるのを知らず、怖くなってオカルト板で教えてもらいググってみたのですが
説明を見ると結婚相手は架空の花嫁を使うようでした。

私の場合、結婚するまで描かれた絵を見てはいけない、保管されてる場所へ行ってはいけない
その家に近づくと引かれるから通ってはいけないと言われています。
「冥婚」や「亡霊婚」とは違うマイナーな宗教とかなのでしょうか?
そういうのを聞くとなんか呪いみたいな怖さを感じるのですが
実際に生きている人を死んだ人のお嫁さんにするという風習を聞いたことがあったり
実際に体験した方いたら教えてください。
レスを見るのは明日になってしまうかもしれませんがよろしくお願いします。




 

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655名無しのオカルト 2007/03/22(木) 23:51:37 ID:

>>654
とりいそぎ「冥婚」の言葉が出ている書籍を。
諏訪春雄『日本の幽霊』P85~(岩波新書 1988年7月)

日本および中国の習俗や歴史が紹介されています。




656名無しのオカルト 2007/03/23(金) 00:04:42 ID:

>>654
中国の歴史的「冥婚」事例は
澤田瑞穂『鬼趣談義』(中公文庫 1998年8月)でも垣間見られます。

あと出典は詳らかではないんですが、
山形の山寺には確か戦没者の結婚式を描いた額があったような気がします。
実際の儀式次第があるのなら、私も知りたい。




662名無しのオカルト 2007/03/23(金) 10:55:55 ID:

>>654
山寺の件出典思い出しました。
岩井浩実編『絵馬秘史』(NHKブックス 1979年3月)所収
真壁仁「幻の花嫁」P123~

ただしこの本は未婚で亡くなった男性のケースのみで、
この逆に関する記述は見られません。
ただ掲載写真には娘に花婿を迎えたらしきものはある。
また書籍自体古いので習俗事態が
現在はすでに変容しているかもしれません。
現在品切れですが古書店やアマゾンマーケットプレイスで買えそうです。
ご興味がございましたら読んでみては。

花婿と花嫁が三々九度の盃を交わす婚礼の図ををえがいた奉納額を
「ムカサリ絵馬」というらしく、ほとんど山形県だけのものらしいです。
ググっても結構でてきます。
「ムカサリ=婚姻・婚礼」を意味し、描かれる花嫁は架空の花嫁です。
またこれらが奉納される契機はオナカマ(盲目の巫女で口寄せ)が、
死んだ息子が結婚させてくれという希望をかなえたというのがほとんどのこと。
さらに戦没者の物が多いとのことです。

どのような状況にしても、
先に死んだ子どもの無言の苛みを、
残された親が一身に背負う様は痛々しいものです。
お困りなら大き目の霊場にある寺院、
山形立石寺や善光寺等にご相談されてみてはいかがでしょう。




657名無しのオカルト 2007/03/23(金) 00:14:19 ID:

冥婚って中国の慣習かと思ってたけど、ぐぐってみたら日本や韓国にもあったのね…。
つか、死者×死者じゃなくて、死者×生者てのもおどろいた。




663名無しのオカルト 2007/03/23(金) 15:06:34 ID:

ふと思い出して
物言わぬ挙式 昭和33年11/27の福島民友朝刊には、松川町の野地寿雄(17)と相手の女性の加藤キン(17)が東山温泉で
心中を図り、11/23に2人の亡骸が故郷に帰還。双方の親族会議で結婚式を挙げる事となり、2人は真新しい衣装で3時間に
及ぶ結婚式に物言わない主賓として参加したという記事が掲載された。 




671名無しのオカルト 2007/03/23(金) 22:41:02 ID:

昨日「冥婚」や「亡霊婚」について質問した654です。
詳しいレスありがとうございました。
教えていただいた資料は図書館で探してみたいと思います。

若いうちに亡くなった方に花嫁花婿を迎えてあげたいという親心は私にも痛いほどわかりますし
心中したカップルを結婚させてあげたいという気持ちもわかります。
でも生きている人間を形だけだとしても嫁がせるというのは(しかも私はその方をほとんど知りません)
なんか生きている側の気持ちとしてどうなの?と思ってしまいます。
正直に言ってしまえばあまりいい気分ではないですし、そう思うことが死者への冒涜な気もして
後ろめたいような怖いような気持ちです。
女としては結婚は一生に一回の憧れ・・・なんて気持ちもありますし。
いいように考えようと思っても話を聞くたびに暗くなってしまいます。
ご供養のためと思えない根性が曲がっているのかもしれないですが・・・
今日初めて聞いた話で、亡くなった人をかたどった紙の人形みたいなのを私が持っていなきゃいけないみたいで
それも憂鬱さにさらに輪をかけています。




672名無しのオカルト 2007/03/23(金) 22:42:58 ID:

話を受けてきた祖父に話をもう一度聞いたら「シャガガ」がどんな意味なのかは不明ですが
どっちかの「ガ」は「嫁」っぽいです。「カ」かもしれないし祖父の思い違いかもしれないですが。
最初に質問したオカルト板に書いた事と同じですが内容はこういう感じです。
・絵は二枚描く
・一枚はお棺(お墓かも?)の中に入れて一枚は私が実際に結婚するまで相手方が保管する
・保管する場所は今回は神社っぽい
・その方の葬式とかお墓参りに行ってはいけない
・その絵を私は見てはいけない
・絵を保管している所とその方の家に近づいてはいけない(引かれてしまう)
・私が結婚するときに保管している絵はたき上げてシャガガは終わる
・その時に相手の家から家族並みのお祝いがもらえるらしい
祖父もそういう風習を聞いたことがあっただけで実際の儀式は話を持ってきた人からの又聞きみたいです。

葬式やその絵を渡すときにどういう儀式があるのかはちょっとまだ聞けてません。
でもお香典とは別に結婚祝のお金(1000円ぐらいだそうですが)を渡すそうで
普通の葬式と違ってお祝いという雰囲気もあるっぽいです。
猶予がある話じゃないですし、田舎での人間関係的に私の意志関係なく断れない感じなので
なんとかいい方向に考えていきたいのですが・・・

長くなってしまいましたがどんな儀式か興味ある方がいらっしゃいましたので報告させていただきました。
半分愚痴になってしまってすみません。
皆さんの興味や研究の足しになるのだったら少しはいい事なのかもしれないと思います。
ご迷惑じゃなかったらまた不安になる話が出たら質問させてください。
ありがとうございました。




674名無しのオカルト 2007/03/24(土) 00:59:54 ID:

>>672
詳細なお話大変興味深く読ませていただきました。
正直な話今まで私が挙げた書籍は概説ですから、
実際に儀式に挑まれる方には歴史的習俗として
こういったものがあるんだという
参考ぐらいにしかならないと思います。

文中にもありましたが、
生きている人間を死者に嫁がせるという習俗は、
実際にその嫁がされる当事者にとっては、
気持ちのいい話ではないかもしれません。
制約も多そうですし何より気分的にすぐれないわけですから。
しかし人間関係的に断れない状況では、
如何ともしがたいですよね。
死んだ方へのご供養だと思っていても、
気味が悪い話なのは事実でしょうから。
紙の人形とかはお寺に預けられないんですかね。

ちなみにやはり口寄せ(イタコ)のような方から、
色々指示が出てるんですかね。
興味本位ですいません。。。。




676名無しのオカルト 2007/03/24(土) 16:54:16 ID:

>>674
口寄せやイタコの話は全然出ませんでした。ご親族の希望みたいです。
絶対にやらないといけない儀式じゃないみたいです。
もともと田舎で若い人そのものが少ないので、亡くなる方もそんなにいないみたいで
神主さんの代では初めてだということです。
祖父や私の親は一般参列じゃなく最初から最後までお葬式にいなければいけないそうです。
民俗学や風習に興味のある方の多いこういう所で儀式への不安とか恐怖を言ってしまい
罰当たりと怒られるかもしれないと後から思っていたので
気持ちを理解してくださるレスに安心しました。ありがとうございます。

さっき絵を描く方がうちにきました。
神主さんも一緒なので神社関係の儀式っぽいのですが、亡くなった方の家族と祖父を取り持っているのが
お寺の親戚筋のオバサンで、お葬式も話の流れではお寺みたいなのでよくわかりません。
神社とお寺って合同で何かできるものなんでしょうか?
もしかしたらお葬式と結婚は別なのかもしれないです。
絵を描く人と神主さんに名前と生年月日を書いて渡して、あとちょっと話しただけで終わりでした。
適当に女の人を描くんじゃなくてこの人だと念じて描くことが重要という事で
本当にそっくりに描いたりするわけじゃないみたいです。
お葬式までは肉や魚はできるだけ控えて、お風呂へしっかり入るように言われました。
それから仲介のオバサンに仕度料として向こうのご両親からお金をいただきました。
これは新しい下着とか靴下を買うためのものみたいです。(形式だけみたいです)

人形はまだ具体的にどういうものかわからないのですが小さいものみたいで
お財布とかバッグにに入れておけばいいからと言われました。
絵はお棺に入れられて一緒に燃やすわけではなくてお骨と一緒に納められるみたいですが
今回は自然なものじゃない突然のご不幸でご遺体がすぐに返ってこなかったみたいなので
お葬式に間に合うかもしれないという話も聞きました。
絵を描く人が「シャガの花嫁」と言っていたので「シャガガ」は「シャガ嫁」っぽいです。

長くなってしまってすみません。




677名無しのオカルト 2007/03/24(土) 17:04:54 ID:

>>676
今更ですが、「シャガ」と言うのは「写画」の事で、「シャガガ」と言うのは「写・嬶」の事だと思われます




678名無しのオカルト 2007/03/24(土) 17:17:57 ID:

>>677
シャガ=写画だとすると言葉の意味が通りますね。
てっきりシャガ=亡くなった方の事だと思ってました。

どうもありがとうございました。




679名無しのオカルト 2007/03/24(土) 17:37:48 ID:

>>676
お葬式っていうのは死んだ人を供養するものですが、
それ以上に生き残った人間のためのものでもあるでしょうから、
私の大学時代の友人に僧侶に一時期なったものがおりましたが、
お葬式のたびにご遺族の方から故人があの世にいったあとどうなるのか、
毎回のように聞かれたのだそうです。
そういう話を聞くごとに葬儀は故人のため以上に
生きている人間のためのものなのかもと思うようになりました。
今回は故人のご供養のためということとはまた別に、
残されたご遺族への人助けだと思うとよろしいのではないでしょうか。
当事者の方には気休めにもならない話かもしれませんが、
非常に興味深く読ませていただいております。
ま、罰あたりっていうのは私のような興味本位の人間を言うのであります。

「シャガ」の花嫁ですか。
娑婆(シャバ)・娑訶(シャカ)=「この世」のことでしょうかね。
神社と仏教寺院はそんなに分け隔てて考えるものではなく、
日本の前近代においては分かちがたく密接なものだったのです。
神道に理屈を与えたのが仏教なのでしょうから。
しかし儀式の流れを見ていると、
精進潔斎したりとか身代わりの人形があったり、
専門の絵師がちゃんといたりとかで、
習俗が根強く残っているものなんですね。




685名無しのオカルト 2007/03/26(月) 06:44:26 ID:

>>654
今さらですが、松崎憲三編集『東アジアの死霊結婚』岩田書院の中に、

青森県の冥婚 高松敬吉∥著.
東北地方の冥婚についての一考察1
東北地方の冥婚についての一考察2
東北地方の冥婚についての一考察3 松崎憲三∥著.
沖縄本島の冥界婚姻巫俗 桜井徳太郎∥著.
沖縄における冥婚 新垣智子∥著.
東アジアにおける死霊結婚 韓国・珍島における死霊結婚 竹田旦∥著、などの論文が載っています。

自分の身に降りかかってきた因習を、客観的に捉え直すにはいくらか役立つかも。




689名無しのオカルト 2007/03/27(火) 23:21:06 ID:

>>679
レスが遅くなってすみません。いろいろとありがとうございます。
娑婆(シャバ)・娑訶(シャカ)=「この世」というのも意味が通じますね。
どちらにせよ怖い言葉ではないようで少し安心しました。

>>685
東北と沖縄に同じような習慣があるのは不思議ですね。
昔は日本全国であったのでしょうか・・・?
そういう風習が他でもあるというのが、みなさんに紹介してもらった本で証明されてるようなので
自分だけじゃないと思えて勇気付けられます。
手に入ったら読んでみたいと思います。ありがとうございました。

お葬式は終わって早ければ明日に紙人形が届くそうです。
昨日からシャガガの事で父、祖父と母が口をきかなくなってしまい家族がギクシャクしています。
泣いてたり夜中に電話で親戚と話してたりするのですが私には誰も何も話してくれません。
私も誰も部屋にいないときに物音や気配がする気がしてびくびくしてしまっています。
怖いと思ったりするのは、きっとシャガガそのものの問題じゃなくて自分の問題なので
メンヘル板とかオカルト板で話を聞いてもらって気の持ちようだと元気付けてもらう話なんだと思います。
あまり亡くなった方の事やお葬式を聞かない方がいいと言われてるんですが
一番わかってくれそうな兄にどういう事なのか強く聞いてみたいと思います。

いろいろあってレスが遅くなってすみませんでした。
いつか同じような境遇で困っている人が質問した時の例になればいいなと思います。
どんどんスレ違いになる書き込みに真剣に、優しく答えていただき本当にありがとうございました。




690名無しのオカルト 2007/03/28(水) 00:20:35 ID:

>>689
>あまり亡くなった方の事やお葬式を聞かない方がいいと言われてるんですが
俗に言われる“死者に引かれる”という現象を起こしやすいからです
あなたがそちらへ心を向ける事で、死者があなたを死の世へ誘い易くなりますし、場合によっては
あなたの周囲の命の力が弱い人が何人か、あの世へ行ってしまうから

だから、写画の嫁になるのは、本当に嫁になってそこの家の墓に入る覚悟をした人だけなんですが
まさか、みんな最後まで知らずに、ただ嫁の絵を持たせれば良いと思っていたんですか?




692名無しのオカルト 2007/03/28(水) 03:14:12 ID:

>>689
怖いとか色々思ってしまうんならいっその事、その紙人形が届いたら、
こっそり他所の神社でお焚き上げ供養してしまったらどうかね。
貴方の家族内が不和になってまで付き合わなきゃならないことか?

※後日談:【風習・信仰】冥婚という儀式で紙人形を渡された。どんなものなのか袋をあけて見てみようと思う【オカルト】 | オカルト速報


引用元:スレを立てるまでもない質問8
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 コメント一覧 (4)

    • 1. 名無しのオカルト
    • 2020年03月25日 16:42
    • かなり古いスレだがこの人ご存命だろうか。
      自分なら大暴れして拒むけどな。
      縁起悪いし後追ってしね的な遺族の念がこもってそうだし。
    • 0
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      • 2. 名無しのオカルト
      • 2020年03月26日 00:55
      • >>1
        一応結婚するときはお焚きあげするっぽいから、約束さえ守っていれば大丈夫なんじゃないかな?
        けどちゃんと結婚するときはバツイチで、別れた旦那は死人でした、って結構な衝撃だし、自分も家族も修羅場だろうなぁ。
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    • 3. 名無しのオカルト
    • 2020年03月26日 01:29
    • 自分なら即断る案件だけど、この人ズルズル流されてるね
      13年前とはいえネットで調べられない時代ではなかったはず。
      家族が険悪になってもおかしくはないのにどこかふわーとしているね
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      • 4. 名無しのオカルト
      • 2020年03月27日 03:58
      • >>3
        母親と祖父が揉めてるのが気になるよね。
        こんなに本人何も知らされてないって、爺さんとその家に力関係があるか、祖父世代同士でしか通用しない情緒で許嫁にされたようなもんじゃないか?
        爺さんが以上にええかっこシイの安請け合いって可能性もある。
        いずれにせよ、碌な話じゃないよ…
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