【オカルト】猫にまつわる怖い話・不思議な話『猫は猫岳に修行しに行く』『猫を賢くして返す猫泥棒』『猫の首』
329:名無しのオカルト 2009/03/01(日) 20:55:56 ID: ID:z4vlRxd50
3月1日は、五年前にうちの飼い猫が失踪した日です
(雌の黒猫で、避妊してました 鼠や雀をよく捕ってきてた)
隣近所の人に尋ねたり、付近の峠を登ったりして捜してたんだけど、
「そら 猫岳に行ったつばい」って答える小母ちゃんおっちゃんの多いこと…
猫岳と呼ばれているのは本当は根子岳で、阿蘇五岳のうちのひとつ
阿蘇を中心とした広い範囲で、猫の失踪を『猫岳に修行に行った』とか
『猫岳参り』って表現するのは
根子岳に猫の王がいて、九州中の猫が奉公や化け猫修行やらに集まるって昔話が残ってる為らしいです
オカ速おすすめ!
429:名無しのオカルト 2009/03/04(水) 22:18:14 ID: ID:SCdEh12C0
九州には、そういう話があったんですね。
僕の家では、猫がいなくなるとネコタケヤマに修行に行ってると言われてて、
どこの山だ?くらいに思っていました。
僕のじいちゃん、ばあちゃんは九州出身でしたよ。
331:名無しのオカルト 2009/03/01(日) 21:49:18 ID: ID:9VWwb1dH0
332:名無しのオカルト 2009/03/01(日) 22:12:33 ID: ID:z4vlRxd50
地域で通じる冗談のようなもんです
349:名無しのオカルト 2009/03/02(月) 03:08:04 ID: ID:AoJGOFuL0
彼は幼年期を山中の実家で過ごしたが、その集落はやたらと猫が多かったらしい。
ある時、見慣れた猫の姿が次々と消えたことがあった。
彼の猫もいなくなってしまい、泣きながら暗くなるまで探した記憶があるそうだ。
結局見つからずに落ち込む彼を、祖母がこう言って慰めた。
「ここの山奥にはずっと昔から、猫泥棒ってのがいるんだよ。
時たま里から猫をかっぱらうけど、大抵一月もすればちゃんと里に帰すから。
だから、もうちょっと待ってみてごらん」
祖母の言った通り、しばらくして猫は家に帰ってきた。
大層喜んだのだが、同時にちょっと違和感を覚えたという。
猫がまるで、外見はそのままで中身だけが変わったかのような。
獣に似付かわしくない、理知的な雰囲気を醸し出すようになっていた―
そう彼は言う。
「いや家の猫、本当に賢くなっていたんだ。
帰ってきてからのあいつ、時々人の言葉を喋ってたんだぜ」
350:名無しのオカルト 2009/03/02(月) 03:08:57 ID: ID:AoJGOFuL0
彼が遊具を持って猫の所へ行くと「あとでネ」と何度か言われたのだそうだ。
また庭で転げたりすると「あぶない!」と声をかけられた。
縁側で誰かが鼻歌を歌ってるなと目を向けると、そこには猫の背中があるだけ
だったりもした。
朝寝坊して布団の中でグズっていると、枕元にやってきて寝惚け眼をのぞき込み、
「うふふ」と笑って頬に猫パンチしたきたこともあった。
そんな真似をするのは彼の前だけだったようで、家族は誰も彼の言うことを信じて
くれなかった。ただ一人、祖母だけが
「猫泥棒に盗られていたのだから、そういうこともあるかもしれない」
と頷いてくれたそうだ。
「子供の仲間内じゃ、家のニャンコもそうだってヤツが何人かいたんだ。
まぁ自分でも他人にそう聞かされたら、まず信じないだろうなぁとは思うけど。
猫? それから少し経ったら喋ることもなくなって、普通に戻っちまったよ。
ホッとしたけど、ちょっと残念だったなぁ」
彼は今でもちょくちょく里帰りをしている。
近所の猫がしばらく姿を消していたという噂を聞く度に、
「猫泥棒、健在なのかな」そう考えてしまうそうだ。
352:名無しのオカルト 2009/03/02(月) 03:16:35 ID: ID:AoJGOFuL0
いや本当、このスレに来るのも随分と久しぶりな気が・・・(苦笑)。
>>329
似たような話を知っていましたんで、取りあえずUPしときますデス。
やはり九州で蒐集したお話だったりします。
阿蘇の方で「猫湯」という話も聞いたことがあります。
あの辺りって猫に縁が深いんですかね。
来週の火曜日が県の仕事の本検査ですので、それが終わった後に
また来ます。今仕事上がり(汗)。書類が~!
でわでわ。
356:名無しのオカルト 2009/03/02(月) 10:25:00 ID: ID:ncZDcejt0
396:名無しのオカルト 2009/03/03(火) 20:52:09 ID: ID:QDnZMKpi0
レスを頂いてたのに、返事がおくれてスミマセン
猫泥棒の話を読んで思いましたが
ご友人の猫は行方不明になったのではなく、お祖母さんに化けていたのでは?
替わりにお祖母さんが猫湯で魔改造され、一ヶ月後に戻ってk
あれ?こんな時間にお向かいのミケが…
ああ、網戸に!網戸に!!
403:名無しのオカルト 2009/03/04(水) 00:01:26 ID: ID:Ve/zQutb0
やたっ!本日、やっと県の仕事が終わりました!
あー長かった。一年近くだよ、この現場。
ようやく以前のようなリズムに戻れそうです。
>>396
おや、猫湯って言葉をご存じなのですか?
そんなにメジャーな代物なのかしらん・・・
ちなみにですが、私の知ってる猫湯の話UPしときますデス。
>>398
(略)
399:名無しのオカルト 2009/03/03(火) 23:48:40 ID: ID:8cyyUxQK0
岩だらけの連山を一人で縦走していた時のことだ。
だだっ広い岩場の真ん中で、籠を背負った小母さんとすれ違った。
こんな場所に何で農作業姿の小母ちゃんがいるんだ? 大根とか背負ってるし。
思わず呼び止め、どちらから来られたんですかと問い掛ける。
「この近くだよぅ」そう言って愉快そうに笑う。皺だらけの顔に邪気は見られない。
近くねぇ・・・首を傾げていると、小母さんは更に続けて言う。
「ここから少し行ったところに無人の湯治場があるけどサ、利用しちゃダメだよぅ。
猫になっちゃうからサァ」
何ですと?
「そこに浸かると、びっしりと猫の毛が生えてきて、やがて本当に猫になっちゃう。
身体の大きさは人のまんまっていうから、まぁ化け猫だね。
猫湯ってちゃんと看板が出てるから、間違っても入っちゃダメだよぅ。
こんな所で猫なんかになっちまったら、飢えて乾いて日干しだよぅ」
呆然とする彼を残し、小母さんはケラケラ笑いながら去って行った。
気になってしまい、注意して探してみたのだが、猫湯などという湯治場などどこにも
見つからなかったという。
「からかわれたかな? でも、あの小母ちゃん、本当どっから来たんだろ」
「その小母ちゃん自身が、実は化け猫だったりして。お前、化かされたんじゃない?」
そう口にした私を、彼は引き攣ったような目で睨んだ。
400:名無しのオカルト 2009/03/03(火) 23:50:38 ID: ID:8cyyUxQK0
地元の山道を一人歩いていたところ、前方の繁みの中から不意に声がかけられた。
猫、好きか?
反射的に「好きだけど」と返した目の前に、ぼとんと何か降ってきた。
千切り取られた猫の首だった。
一瞬硬直してから、叫び声を上げて逃げ出した。
人家のある辺りでやっと足を止めたが、次の瞬間、背後から渋い声が問うてくる。
好きだって言ったろ?
怖ろしさに頭の中が真っ白くなり、道にぺたんと座り込んで泣きじゃくっていると、
村の駐在さんが見つけてくれた。
事情を説明し、先ほどの山道まで一緒に行ってもらう。
地面に濡れた黒い染みはあったが、猫の首はどこにも見当たらなかったという。
401:名無しのオカルト 2009/03/03(火) 23:51:50 ID: ID:8cyyUxQK0
地元の山でキャンプをしていた時のこと。
夕食後に川面をぼんやり眺めていると、何かがヌッと水を割って現れた。
濃い茶色をした、大きな猫の頭。子供の頭と同じほどの大きさがあったという。
目と目が合い、しばし見つめ合った後、猫はくるりと身体を回し水中に没した。
綺麗なターンを描いたその身体は、間違いなく人型だった。
「猫の顔した猿が泳いでた!」
慌てて皆の元へ逃げ帰りそう大声で騒ぐと、一番の年長者がこんなことを言う。
「この辺りには、河猫と呼ばれる化け物が昔から棲んでるんだってさ。
一人で川の側にいると、引きずり込まれるって話だ」
「河童みたいに尻子玉でも取られるんですか?」
そう誰かが聞いた。
「いや、内臓だけ喰われて、骸は川下に流し遣られるんだってさ。
これから川には一人で近よらないようにしとこう」
その後は何も現れず、キャンプは恙なく終了したのだという。
416:名無しのオカルト 2009/03/04(水) 11:10:37 ID: ID:ug0LwQsAO
418:名無しのオカルト 2009/03/04(水) 13:57:02 ID: ID:KalSB8Fq0
なんてうらやましい(w
ウルタールって、ハテグ=クラのふもとだったっけ?
419:名無しのオカルト 2009/03/04(水) 14:03:21 ID: ID:gtBItgPZ0
それはともかく、さり気なく>>401が怖かった。
何だろう、河童系なモノノケってバリエーション多いのな。
水がダメな俺は涙目です。
420:名無しのオカルト 2009/03/04(水) 14:37:38 ID: ID:ug0LwQsAO
何とか河の彼方にあるんじゃなかったっけ。
428:名無しのオカルト 2009/03/04(水) 21:58:45 ID: ID:0xXeMYJV0
猫湯の話の元になったのは阿蘇に伝わる『猫屋敷』の話でしょうか
かいつまんで内容を述べると
ある男が、阿蘇への用事を足す道中で日が暮れて難儀していたところ
山中なのに見事な屋敷があるのを見つけ、そこの女中に一夜の宿を求めた
女中に風呂に入れと言われて、廊下を渡っていると
年若い女中が[風呂に入ってはいけない、体に毛が生えて猫になってしまう]と、男を引き留めた
男が礼を述べて、なぜ助けてくれるのかと問うと、若い女中は自分が実は男の家の近くに住んでいた
ミケで、いつも可愛がってくれてたから…と答えた。
男が大急ぎで屋敷を抜け出して逃げていると、他の女中たちが手桶と柄杓を持って追いかけてきて
お湯を柄杓で引っかける
男はなんとか逃げ切ったが、お湯を掛けられたふくらはぎの一部には猫の毛が生えていた
マンガ日本昔話でも、放送されたことがあります
この昔話をモチーフにした短編小説『民宿猫岳』というのがあって
近年、絵本になりました。挿絵は川崎のぼる氏デす
(岩石おばさんとホー 猫の火まつり)
435:名無しのオカルト 2009/03/05(木) 00:28:30 ID: ID:DFxCTkoTO
437:名無しのオカルト 2009/03/05(木) 03:11:55 ID: ID:m73ftFcWO
きっと従姉妹さんも、435さんの優しい気持ち、嬉しいんじゃないかな
三毛とか生えてきたらびっくりだけど……
引用元:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part41∧∧
この記事へのコメント
コメント一覧 (3)
occlut_soku
がしました
三味線って使うところのあたりで猫剥ぐとバレるから、遠く離れたところでやるんだって。
根子岳は、猫がいなくなるのを子供に納得させるための方便だって言ってたな。
occlut_soku
がしました
occlut_soku
がしました
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