【短篇集】山の怖い話『トイレから出てきた男』『五つの木には5つぶら下がる』『右足のない犬、次々』【雷鳥】

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130名無しのオカルト 2009/02/27(金) 02:43:27 ID: ID:r+qx/QXd0

933 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 03/12/15 23:51

先輩の話。

夏山のオートキャンプ場に家族で出かけた時のこと。
山といっても人里にかなり近く、水道はおろか水洗トイレまで引かれていたらしい。
小奇麗なこともあり、家族連れでにぎわっていたそうだ。

彼が用を足そうとトイレに近づくと、個室の中から見覚えのない男が一人出てきた。
はて、あんな人が今キャンプしていたかな?
その男は野営地の方には戻らず、立ち入り禁止のロープを越えて森の中へ消えていった。
少し訝しく思ったが、気にせず用を足すことにした。

個室に入った先輩は、便器の中を覗いて腹を立てた。
先ほどの男は、どうやら汚物を流していかなかったらしい。
流そうと手を伸ばした時、それが汚物ではないことに気がついた。
水面にびっしりと、薄いセロハンの欠片みたいな物が浮いていた。
おびただしい小さな虫の羽だった。

彼はキャンプ中、子供が立ち入り禁止地区に近寄らないよう注意したそうだ。




 

オカ速おすすめ!

131名無しのオカルト 2009/02/27(金) 02:43:48 ID: ID:r+qx/QXd0

934 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 03/12/15 23:53

同僚の話。

消防団で行方不明者の捜索に駆り出された時のこと。
自殺の可能性があるので、急いでくれとのことだった。
皆で探す場所の分担を決め、彼は先輩団員とともに裏手の山の捜索になった。
出かけようとする彼らを団長が呼び止め「五つの木」を見てきてくれと言った。
五つの木とは何か彼は尋ねたのだが、先輩は答えてくれなかったらしい。

山に入ると、先輩は迷わず足を進め出した。
やがて開けた場所に出たが、そこの真正面の大木に何かが二つぶら下がっていた。
まだ新しい死体と、半ば白骨化した腐乱死体だった。

混乱している彼に先輩は教えてくれた。
自殺者はなぜか決まってこの木で首吊りをするのだという。
これまでに最大、一度に五人もの死体がぶら下がっていたことがあり、それで
「五つの木」と呼ぶのだそうだ。

ぶら下がっていたのはその時の行方不明者ではなかった。
幸いにも、別の場所でまだ生きているところを発見された。
彼らが見つけた二遺体の身元が判明したかどうかは知らないそうだ。




132名無しのオカルト 2009/02/27(金) 02:46:29 ID: ID:r+qx/QXd0

935 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 03/12/15 23:57

私の体験した話。

山裾の団地で民家の改装工事を請け負った。
屋根の葺き替えをおこなったのだが、ついでに猫を追い払ってくれと頼まれた。
屋根裏に入り込んで生活しているようで、天井を走り回る音がうるさいのだという。
下請け業者に頼んで、屋根裏の点検と掃除をしてもらうことにした。

工事終了間際になって、指示を出していた業者から来てほしいと連絡が入った。
現場に着いた私は、小さな箱を見せられた。
箱の中には、親子のものらしい小動物の骨が入っていた。
乾燥して脆くなったその骨は、屋根裏の隅に転がっていたらしい。

下請け業者によれば、時たまこういうことがあるのだそうだ。
施主には「猫は追い払いました」と伝え、骨は近くのお寺で供養してもらった。
それ以降、屋根裏で走る足音はしなくなったそうだ。




133名無しのオカルト 2009/02/27(金) 02:51:16 ID: ID:r+qx/QXd0

13 名前: 雷鳥一号 03/12/17 18:20

知り合いの話。

通いなれた山道の、見通しの良い坂を下っている時のこと。
ふと下の方に目をやると、記憶にある地形と違っていた。
驚いて目を上げると、道の先が延々と地平まで続いて見えなくなっていた。
道は玉砂利の引かれた立派なもので、赤い鳥居が鈴なりに連なっていたという。

落ち着こうと、目を閉じて十を数え、深呼吸を三回した。
再び目を開いた時には、いつも通り里へ続く細い道に戻っていたそうだ。




134名無しのオカルト 2009/02/27(金) 02:52:31 ID: ID:ws0JuYn+O

やっぱり雷鳥さんの話は読み応えあるなあ




135名無しのオカルト 2009/02/27(金) 02:53:03 ID: ID:r+qx/QXd0

14 名前: 雷鳥一号 03/12/17 18:23

友人の話。

山の中腹にお寺があり、そこで休憩していた時のこと。
境内にはきれいな水が湧き出しており、たくさんのイモリが見えた。
ふと悪気が起き、タバコの吸殻をその中に投げ捨てたのだという。

その日の午後のこと。
水を飲もうと水筒を取り出し、口に運んだ。
すえた臭いが鼻をつき、たまらず吐いてしまった。
午前中に汲んだばかりの新鮮な水が、なぜか腐っていた。

それ以来、彼はタバコをむやみやたらと投げ捨てするのを止めたそうだ。




137名無しのオカルト 2009/02/27(金) 02:54:32 ID: ID:r+qx/QXd0

15 名前: 雷鳥一号 03/12/17 18:25

私の体験した話。

仕事で、ある山奥の集落に行った時のこと。
現場の近くで、おかしな歩き方をする野良犬を見かけた。
その犬は右の前足を失っていた。

昼時になり弁当を食べていると、別の犬が現れた。
これも右前足を失くしており、可哀想に思っておかずを少しわけてやった。
すると匂いを嗅ぎつけたのか他の野良犬が三頭現れた。
どれも一様に同じ足を失っていた。
犬たちは喧嘩することもなく、おとなしく餌を分けあっていた。

結局、帰るまでに十頭近くの犬を見かけたが、全て右の前足を欠いていた。
うち四頭は鎖で繋がれた飼い犬だった。
集落の人にそれとなく尋ねたのだが、皆ニコリと笑って事故にでもあった
のだろうと、判で押したように答えてきた。

少し後に再訪したが、その時は怪我をした犬の姿は一頭も見当たらなかった。
あれは偶然だったのだろうかと、今でも不思議に思っている。




138名無しのオカルト 2009/02/27(金) 03:15:27 ID: ID:r+qx/QXd0

101 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 03/12/19 20:56

先輩の話。

大学生の時、部活で冬山登山に参加した時のこと。
避難小屋の近くで厳しい吹雪となり道に迷ったのだという。
皆はもう生きた心地もせず、雪中で強引に野営するかどうか決めかねていた。
その時、誰かが道の先でライトを振るのが見えた。
先輩たちが声を上げて手を振り返すと、まるでついて来いというように歩き始めた。
助かったとばかりに後を追った。

いくら足を速めても、なぜか先導の人影には追いつけなかった。
女子の一人が奇妙なことに気がついた。
雪の上には、その人影の歩いた跡が残されていなかったのだ。
皆が黙りこくっていると、やがて小さいが明かりが見えてきた。
避難小屋の明かりだった。
先導していた影は、いつの間にか消えていた。

その人影がそこで遭難した人のものかどうかは分からなかったが、後日先輩たちは
ルート途中にあった遭難者慰霊碑に献花しに行ったのだそうだ。




139名無しのオカルト 2009/02/27(金) 03:26:37 ID: ID:r+qx/QXd0

102 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 03/12/19 20:57

先輩の話。

夕暮れ、深い森の中を歩いていた時のこと。
森の下斜面から、複数の激しい犬の咆哮が聞こえてきた。
野犬か!? 身構えたが、逃げる間もなく声はどんどん近づいてきた。
硬直した彼のすぐ前で、草むらが大きく揺れて分かれた。

何も見えなかった。
彼の目の前を、犬たちの声だけが横切っていった。

吠える声は林道を横断すると、再び森に入り登っていったという。
あたりの地面を調べると、かすかにだが動物の足跡が残されていたそうだ。




140名無しのオカルト 2009/02/27(金) 03:27:11 ID: ID:r+qx/QXd0

103 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 03/12/19 20:59

知り合いの話。

一人で山に登った帰り道でのこと。
いつの間にか、ブツブツと呟く声が後ろの繁みから聞こえてきた。
身を硬くして振り返ると、繁みの切れ目から一匹、猿に似たものが姿を現した。
大きさや姿形は猿そのものだが、その顔は壮年の男のものだった。
まるで人間のように背中を伸ばして歩いていたという。
驚愕している彼の耳に、それの呟きが聞こえてきた。

・・・だいすけ まさる まさゆき けんじ あきら・・・

猿は男性の名前を次々に呟いていた。
うち一つが彼の父親の名前だった。
ピクリと反応すると、猿は呟くのを止め、嫌な笑いを浮かべて近寄ろうとした。

「違う、それは父の名前だ」

思わず力いっぱいに否定した彼を、猿は凄い目つきで睨みつけた。
しばし睨みあった後、猿はぷいと繁みの中へ戻っていった。
彼は麓まで後ろも振り返らずに駆け下りたのだそうだ。
もしもその時、彼の名前が当てられていたら、何が起こっていたのだろうか。




141名無しのオカルト 2009/02/27(金) 03:28:11 ID: ID:r+qx/QXd0

105 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 03/12/19 21:25

んー、他愛もない話を一つ。

昔仲間2人と山歩きしていると、峠で大きな男性が来るのとすれ違いました。
その人の格好は、ジーンズにグレーの作業服、キャラバンブーツで手には何か
木製の長いものを所持していました。
で、彼が何を考えていたのか知りませんが、ホッケーのマスクを顔に被っていた
のですよ!13金のようなヤツ。
その怪人は立ちすくむ私たちに会釈をして、マイペースで去って行きました。
スキンヘッドだったようで、つるっとした後頭部が印象的でしたわ。

はっきり言ってムチャクチャ怖かったです。ええそりゃもう。
やはり人間が一番怖い。
今になるまで意味不明の経験です。
まさか身を張ったネタだったのでしょうか?
TPOをわきまえてほしいものです。




引用元:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part41∧∧
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