【短篇集】山にまつわる怖い話『足跡だけが消えていた』『ヘリコプターを見向きもせず伐採現場を見つめる女』『増える墓石』
561:名無しのオカルト 2009/02/08(日) 22:49:44 ID: ID:TJdslG2F0
森林組合の職員に聞いた話
その地方では、毎年1月12日は山の神が木の数を数える日なので
「山の神の日」として、何人も入山しないしきたりとなっている
山の神の日には不思議と雪が降らない、と言われている。
神さまが木を数えやすくするためだ、ということらしいが
それでも、稀には山全体が雪に覆われるような年もある。
そんなある年、1月13日の夜明け前に雪景色の山に入ると
小さな裸足の足跡が、そこかしこに残っていたことがあった。
ただ、日が昇ってからもう一度行ってみると
雪は溶けていないのに足跡だけが消えていたそうだ。
その地方では、毎年1月12日は山の神が木の数を数える日なので
「山の神の日」として、何人も入山しないしきたりとなっている
山の神の日には不思議と雪が降らない、と言われている。
神さまが木を数えやすくするためだ、ということらしいが
それでも、稀には山全体が雪に覆われるような年もある。
そんなある年、1月13日の夜明け前に雪景色の山に入ると
小さな裸足の足跡が、そこかしこに残っていたことがあった。
ただ、日が昇ってからもう一度行ってみると
雪は溶けていないのに足跡だけが消えていたそうだ。
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562:名無しのオカルト 2009/02/08(日) 22:51:33 ID: ID:TJdslG2F0
吉野地方では木を搬出するのにヘリコプターを使うことがある。
そういう仕事を請け負っている会社の操縦士に聞いた話。
ヘリコプターで山の上を飛んでいる最中に
山中に独りたたずんでいる女性を、何度か見かけたことがある。
林道から遠く離れた木立の中、冬でも白い半袖の服を着て
ひっそりと立ち尽くしている。
爆音を立てて飛び回るヘリコプターには見向きもせず
じっと木を伐採している現場の方を見つめているそうだ。
そういう仕事を請け負っている会社の操縦士に聞いた話。
ヘリコプターで山の上を飛んでいる最中に
山中に独りたたずんでいる女性を、何度か見かけたことがある。
林道から遠く離れた木立の中、冬でも白い半袖の服を着て
ひっそりと立ち尽くしている。
爆音を立てて飛び回るヘリコプターには見向きもせず
じっと木を伐採している現場の方を見つめているそうだ。
580:名無しのオカルト 2009/02/09(月) 23:36:08 ID: ID:pP1Gvuii0
旅先で聞いた話
とある集落の入会山の中腹あたりに墓地がある。
杣道も通わない森の中に百ばかりの墓石が整然と並んでいるのだが
そこに刻まれているのは、大半が集落には存在しない家名なのだそうだ。
供え物はなく、墓参りに訪れる者が目撃されたこともないが
墓石は今でもぽつぽつと増えているらしい。
とある集落の入会山の中腹あたりに墓地がある。
杣道も通わない森の中に百ばかりの墓石が整然と並んでいるのだが
そこに刻まれているのは、大半が集落には存在しない家名なのだそうだ。
供え物はなく、墓参りに訪れる者が目撃されたこともないが
墓石は今でもぽつぽつと増えているらしい。
584:名無しのオカルト 2009/02/10(火) 02:14:19 ID: ID:tslV+wK20
>>562
>じっと木を伐採している現場の方を見つめているそうだ。
>>580
>墓石は今でもぽつぽつと増えているらしい。
二つとも理由は、一体なんなんだろ?
意味不明さがすごく不気味
>>581
(略)
>じっと木を伐採している現場の方を見つめているそうだ。
>>580
>墓石は今でもぽつぽつと増えているらしい。
二つとも理由は、一体なんなんだろ?
意味不明さがすごく不気味
>>581
(略)
563:名無しのオカルト 2009/02/08(日) 23:01:04 ID: ID:TJdslG2F0
杣人のKさんから聞いた話
山での仕事を終え、仲間と道端で一服していると
上方の斜面を知人のEさんが下っているのが見えた。
奇妙なことに、和装の女性がぴったりと後ろに寄り添っている。
Eさんは、ヒョコヒョコと妙な歩き方で
杣道も通らずに斜面を真っすぐ突っ切ってくると
急勾配の法面を転がり落ち、最後は道路にどさりと横たわった。
女性のほうはというと、木立が途切れたあたりで立ち止まり
Kさんと仲間がEさんの方へ駆け寄るのを見届けると
ヒラリヒラリと山の奥へ斜面を登って消えた。
「おい!大丈夫か!」
Kさんが声を掛けたが、Eさんは気を失っており返事もしない。
とりあえず車に乗せ、そのまま病院へ担ぎ込んだ。
診断の結果、Eさんは足を骨折していたことが分かった。
玉切りしている最中に転がった大木に足を挟まれてしまい
激痛で動くこともできず、その場で気を失ってしまったらしい。
その後の記憶は全くない、ということなので
Eさんは意識が無いまま、斜面を数百m下ってきたことになる。
また、診断した医者によると、Eさんの足は
「平地ですら歩くのは困難」な状態だったらしい。
「山の神さんが俺を助けてくれたんだろうな…」
Eさんは、病院のベッドで不自由な足をさすりつつ
山の方向に向かって無言で頭を下げた。
山での仕事を終え、仲間と道端で一服していると
上方の斜面を知人のEさんが下っているのが見えた。
奇妙なことに、和装の女性がぴったりと後ろに寄り添っている。
Eさんは、ヒョコヒョコと妙な歩き方で
杣道も通らずに斜面を真っすぐ突っ切ってくると
急勾配の法面を転がり落ち、最後は道路にどさりと横たわった。
女性のほうはというと、木立が途切れたあたりで立ち止まり
Kさんと仲間がEさんの方へ駆け寄るのを見届けると
ヒラリヒラリと山の奥へ斜面を登って消えた。
「おい!大丈夫か!」
Kさんが声を掛けたが、Eさんは気を失っており返事もしない。
とりあえず車に乗せ、そのまま病院へ担ぎ込んだ。
診断の結果、Eさんは足を骨折していたことが分かった。
玉切りしている最中に転がった大木に足を挟まれてしまい
激痛で動くこともできず、その場で気を失ってしまったらしい。
その後の記憶は全くない、ということなので
Eさんは意識が無いまま、斜面を数百m下ってきたことになる。
また、診断した医者によると、Eさんの足は
「平地ですら歩くのは困難」な状態だったらしい。
「山の神さんが俺を助けてくれたんだろうな…」
Eさんは、病院のベッドで不自由な足をさすりつつ
山の方向に向かって無言で頭を下げた。
595:名無しのオカルト 2009/02/10(火) 22:49:34 ID: ID:l2Dv8UNw0
>>563
面白い話ありがとう、次回も期待してる
面白い話ありがとう、次回も期待してる
引用元:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part40∧∧
この記事へのコメント
コメント一覧 (1)
当然旧暦だよな?
新暦でやってるなら、その日だけは山に誰も入れないようにしなければならない何かを隠してるだけとしか思えんが。
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