【オカルト二篇】顔のすぐ横に男の顔が張り付いている / ゆらゆらと揺れる影をよく見ると手や首がチョン切れていて……
15: 青田 02/08/30 11:10
友人のイトコの話。
大学時代、一人暮らしをしていたが、部屋にいる間中、
顔のすぐ横に男の顔が張り付いてボソボソ話かけてきたそうだ。
しばらく我慢していたが、やがて精神を病んで入院。
大学時代、一人暮らしをしていたが、部屋にいる間中、
顔のすぐ横に男の顔が張り付いてボソボソ話かけてきたそうだ。
しばらく我慢していたが、やがて精神を病んで入院。
引用元: ・身内に起こった怖い話
オカ速おすすめ!
18: 青田 02/08/30 11:22
友人の話。
幼い頃、部屋で寝ていた彼女は怒鳴り声で目が覚めた。
階下で両親が喧嘩をしている。
(嫌だなあ)
そう思ってふと天井を見上げると、闇の中、何かがゆらゆらと揺れている。
それは、おかっぱ頭の女の子のシルエット。
(あ、あれは自分の影だな)
明かりのない部屋の中、ふとんで横になっている自分の影が天井に映りこむ
筈がない。しかし、おかっぱ頭の幼い彼女は漠然とそう考えて、また眠りに
落ちていった。
(つづく)
幼い頃、部屋で寝ていた彼女は怒鳴り声で目が覚めた。
階下で両親が喧嘩をしている。
(嫌だなあ)
そう思ってふと天井を見上げると、闇の中、何かがゆらゆらと揺れている。
それは、おかっぱ頭の女の子のシルエット。
(あ、あれは自分の影だな)
明かりのない部屋の中、ふとんで横になっている自分の影が天井に映りこむ
筈がない。しかし、おかっぱ頭の幼い彼女は漠然とそう考えて、また眠りに
落ちていった。
(つづく)
21: 青田 02/08/30 11:30
(つづき)
それから、しばらく経ったある晩。
彼女はまた両親が言い争う声で目が覚めた。
(いやだなあ)
ため息まじりに天井を見上げると、そこにまた影があった。
ゆらゆらと揺れる影。よく目をこらして見ると、その影は
手や首のところなど、所々がチョン切れている。
(バラバラの影だ)
やがてウトウトして寝入る。
そんな事が何回か続いたが、やがて両親が離婚して彼女は母に連れられて
その家から引っ越し、その現象を見ることもなくなった。
月日が経った。
(つづく)
それから、しばらく経ったある晩。
彼女はまた両親が言い争う声で目が覚めた。
(いやだなあ)
ため息まじりに天井を見上げると、そこにまた影があった。
ゆらゆらと揺れる影。よく目をこらして見ると、その影は
手や首のところなど、所々がチョン切れている。
(バラバラの影だ)
やがてウトウトして寝入る。
そんな事が何回か続いたが、やがて両親が離婚して彼女は母に連れられて
その家から引っ越し、その現象を見ることもなくなった。
月日が経った。
(つづく)
23: 青田 02/08/30 11:44
(つづき)
成人式の日、彼女は母親にささやかな「感謝会」を開いた。
自分を立派に育ててくた母と二人きりで楽しく食事をし、語った。
その時、ふと彼女は昔見た「影」のことを思い出し、母に話した。
「こんなことがあったんだよ」
すると話を聞いていた母親の顔が見る見る青ざめた。
具合が悪いのかと聞くと、そうではないという。
「どうしたの?」
と問い詰めると母は、
「叔母さんが伝えに来てくれてたんだね、きっと」
と不可解な事を言う。
「あんたの家族がバラバラになるよ、って伝えに来たんだよ。」
母の叔母、つまり彼女にとって大叔母にあたる人は幼い頃、変質者に誘拐され
殺されたということだった。
死体は、頭や手足が胴体から切り離された状態で見つかったそうだ。
母に見せてもらった古い写真の大叔母は、おかっぱ頭をしていた。
母の家系の人間は大きな転機がある際、何かしらの形で大叔母に出会うらしい。
成人式の日、彼女は母親にささやかな「感謝会」を開いた。
自分を立派に育ててくた母と二人きりで楽しく食事をし、語った。
その時、ふと彼女は昔見た「影」のことを思い出し、母に話した。
「こんなことがあったんだよ」
すると話を聞いていた母親の顔が見る見る青ざめた。
具合が悪いのかと聞くと、そうではないという。
「どうしたの?」
と問い詰めると母は、
「叔母さんが伝えに来てくれてたんだね、きっと」
と不可解な事を言う。
「あんたの家族がバラバラになるよ、って伝えに来たんだよ。」
母の叔母、つまり彼女にとって大叔母にあたる人は幼い頃、変質者に誘拐され
殺されたということだった。
死体は、頭や手足が胴体から切り離された状態で見つかったそうだ。
母に見せてもらった古い写真の大叔母は、おかっぱ頭をしていた。
母の家系の人間は大きな転機がある際、何かしらの形で大叔母に出会うらしい。
コメントする