【オカルト】寮に伝わる階段を誰も信じてはいなかったが、I君に起こった事件だけは……

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472: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/07 16:58
友人の話を一つ。
俺が高校生の頃の話です。
俺の行っていた高校は全寮制の男子校で、各地からいろんなやつが
集まっていました。
俺は近くに実家があったので、寮に入ったのは高校3年になってからでした。
まぁ寮といえば怪談話はつきもので、ご多分に漏れず我が寮にも
真夜中に濡れた足で階段を上がってくる子供だとか、白いシーツを
かぶって廊下を疾走する小人だとかがまことしやかにささやかれてはいましたが、
本気で信じてるやつは誰もいなかったと思います。
ところが、I君に起こった事件はちょっと笑い話ではすまないようなものでした。
I君は3年の時に自習室の席が隣り同士だったので、初めて真相を聞いたのですが、
それまでは噂でしか知らなかったことでした。
それは高校2年の2学期に入ってからの話でした。
高校2年の夏休みが終わって皆帰省していた地元から続々と寮に帰ってくる中、
I君だけはなぜか2学期が始まってしばらくして帰ってきたそうです。
もともと暗いやつであまり社交的ではなかったので、I君が帰ってこないことは大きな話題には
ならなかったそうです。I君はひっそりと帰ってきました。
彼は特に誰からも詮索されることもなく、そのまま自然に振舞っていたように見えました。
そして何日か経ったある夜のことです。

引用元: ・身内に起こった怖い話 2話目

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473: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/07 17:02
寮の寝室は当時(多分今も)10人程度が一緒に寝ており、2段ベッドが所狭しと部屋に詰め込まれていました。
潜水艦の船室みたいなものです。
I君は扉に一番近いベッドの上の段に寝ており、下の段にも当然別のやつが寝ています。
下の段に寝ていたAは突然I君に起こされました。
「オイ、このベッドさっきから揺れてねぇか?」
「いや、別に」Aは寝ていた所を起こされ、なんのことかわからず適当に答えました。
しかし「お前やっぱり揺らしてんだろう!」と普段は無口なI君が必死な声でいうので
少し変に思ったAはI君に「どうしたんだよ一体?」と問いただしました。
「しばらく前からずっとベッドがガタガタ鳴ってんだよ。それに・・・、」
「それに?」
「さっきからお経を唱える声がする・・・。」
Aには当然何も聞こえなかったのですが、あまりに真に迫ったI君の声にゾッとして声が出せなくなりました。
「だんだん大きくなってきた。何かこっちに来てる。」
とても冗談とは思えないI君の口調にAはパニックになりそうでした。同じベッドで寝ている以上、彼の
所に何か来た場合、必然的に自分の所に来る訳です。
「来た!」囁くようにI君が声を振り絞りました。
「女…?女みたいだ。ドアの前に立ってる!」
Aは金縛りにあったようにまったく動けなくなりました。冷や汗がだらだら出てきます。
しばらく沈黙が流れた後、”ガチャッ”とノブが回りました。
確かに回った、とAは後々語っていました。その後の記憶はないそうです。
気が付いたら朝になっていました。

474: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/07 17:03
 翌朝、その話は瞬く間に皆に知れわたっていました。しかしながらこの話はあくまで噂話に
すぎないものでした。A以外にも大勢いた部屋の人間は誰も起きなかったということと、
当事者の1人であるAが実際は何も見たり、聞いたりしていないということがその原因のようでした。
しかしその日から1ヶ月あまりAは実家に戻りました。お祓いをしてもらっていたそうですが、
その事実が我々にとってはAの話をただのホラ話と片付けられないものにしていました。
 そして、I君は戻ってきました。前回とは違い、一躍時の人となったI君でしたが、
もともと口数が少なく他人と関わるのが苦手ということもあり、その話題にはほとんど口をつぐんでいたようです。

475: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/07 17:05
この話はほとんど終わりです。俺自身3年になるまでI君と話したことが殆どなかったこともあり、
その話は正直忘れかけてました。比較的仲の良かったAからはその夜の恐怖体験を聞かされていたのですが、
ちょっと演出されたような彼の話し振りからは真実味が感じられなかったのも事実です。
3年になって彼の隣りの席になり時々雑談をするようになっても、あの事件を直接知らない俺には
なんとなくI君と結び付けられなくていました。
そんな時、ふと聞いてみたことがありました。
「そういえばIって高2の夏休みになんかあったの?あの大騒ぎになった件と関係あんの?」
彼は何気なく答えました。
「あぁ、あれね。実家に戻ったときに川に釣りに行ってさ、写真撮ったんだよね。そしたらさ、」
「そしたら?」
「うん、できあがった写真見たら川原の石が全部人の顔になっとった。」

481: 青田 ◆t291XhvMgA 03/01/08 16:05
>>472
学校中に噂が広まるとは、かなり強烈な体験だったんでしょうね。
しかし男子寮に女の霊か。霊ながらやっぱ関心があったんでしょうか(生身の男に)。
ちなみに自分も男子校だったんですが、夏場はニオイが凄かった。男臭。



484: 472 03/01/08 16:46
>>481
青田さんも男子校でしたか・・・。お察しします。
田舎の男子校だったもので、毎日毎日ヒマでヒマで(藁
とにかくくだらない噂や流言飛語は日常茶飯事でしたな。
高校生活自体が俺にとっては恐怖体験そのものでした。

505: 青田 ◆t291XhvMgA 03/01/10 17:34


>>472
なるほどそれで結構怪談なんかも広まりやすかったんですね。
でも、なんだか良い思い出がたくさんありそう。自分ももう一度高校生やりたい。。



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この記事へのコメント

 コメント一覧 (6)

    • 1. 名無しのオカルト
    • 2022年04月10日 23:40
    • 4コマ漫画誌の読者投稿で読んだ話。
      皆でバーベキューをした。その時撮った写真に違和感がある。よくよく見るとトウモロコシの粒全部が人の顔になっていた。
      その場では誰も気づいてないから食べちゃったそう。
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    • 2. 名無しのオカルト
    • 2022年04月11日 10:54
    • I君がしばらく寮に戻ってこなかったことと、夜ベッドが揺れたりお経が聞こえたことは関係がないのか?
      Aは何も見てない、何も聞いてないというが、寮の居室のドアノブが回ったのは見たんだろ?
      何も見てない、何も聞いてないなら、なぜ1ヶ月も実家に帰ってお祓いしてきたのか?
      Aがお祓いに行った後I君が帰ってきた、とあるが、いつ居なくなってどこから帰ってきたんだ?
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      • 3. 名無しのオカルト
      • 2022年04月12日 05:15
      • >>2
        ”その日から1ヶ月あまりAは実家に戻りました”
        この部分がAじゃなくI君なんだよ、恐らく前後見るに間違えたんだろう
        この程度の間違いも指摘できないほど読解力低いのか?
        前後や背景を把握できずに文面通りににか読み取れないとかゆとりかよw
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      • 4. 名無しのオカルト
      • 2022年04月12日 06:53
      • >>3
        ゆとりの自己紹介乙

        > 当事者の1人であるAが実際は何も見たり、聞いたりしていないということがその原因のようでした。
        しかしその日から1ヶ月あまりAは実家に戻りました。

        この流れでIと間違えた、と読むお前はどんだけ文盲。
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      • 5. 名無しのオカルト
      • 2022年04月12日 14:31
      • >>4
        そこをそう読むから間違うんだよ、阿呆
        >当事者の1人であるAが実際は何も見たり、聞いたりしていないということがその原因のようでした。
        この場合はAは何事もなかった、見聞きし何かあったのはI君だけとなる
        そして、原因、異常が見られたのはその部屋の中でI君一人だけと証言し吹聴できるのはAだけだ
        I君は吹聴出来る性格じゃないから必然的にAの証言だけが独り歩きすることになる
        真相がボケて噂にとどまるのはこの為だ
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      • 6. 名無しのオカルト
      • 2022年04月12日 15:02
      • >>4
        >当事者の1人であるAが実際は何も見たり、聞いたりしていないということがその原因のようでした。
        しかしその日から1ヶ月あまり”I君”は実家に戻りました。

        このようにA→I君とすることで2が指摘する

        >Aがお祓いに行った後I君が帰ってきた、とあるが、いつ居なくなってどこから帰ってきたんだ?

        >そして、I君は戻ってきました。前回とは違い、一躍時の人となったI君でしたが
        が矛盾なく繋がる
        前回とは高2の夏休み明けの直後のことであり2度の不在時期があるのは必然的にI君だけとなる
        この時点で不在になったのはAではなくI君であることに気が付かない時点でお察し

        お祓いの為に実家に戻って一時不在になったのはI君であれば、Aが事件を吹聴する時間と裏付けが定着する猶予が出来る上に
        指摘された不明点が明示されることとなり整合性を矛盾なく解消できる
        これによりお祓いの必要性があったのはI君であり、件の事件で何かしらの異常がおこったのは当事者のうちI君であることは確定出来る

        文面や言葉の枝葉だけでなく全体的な流れを読み解こうよ、ゆとりw
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