【ほんのり】中古PCに残ってたテキスト。この人生きてるのかな。
269: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 21:58:45.55 ID:Wjep5R4c0
下手な長文になるが、以前投下失敗したんでリベンジしたい。
オークションで落とした中古PCに残ってたメモ帳の内容を個人名とか加工したもの。
知り合いに見せられたから真贋は不明。
オークションで落とした中古PCに残ってたメモ帳の内容を個人名とか加工したもの。
知り合いに見せられたから真贋は不明。
270: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 22:03:10.93 ID:Wjep5R4c0
私がまだ5歳くらいの頃、祖父が亡くなった。
私はおじいちゃん子で、いつも祖父の部屋に行っては一緒に遊んでもらっていたような記憶がある。
祖母は早くに亡くなっていたので私には祖母の記憶はなかった。
私には8歳離れた姉が居たが、姉と遊んだ記憶はあまり無く、いつも祖父の部屋で遊んでいた。
そんな私に姉がいつも不機嫌そうにしてるのが何故か印象に残っていた。
その祖父がある日突然の体調不良で入院。
手術で肺の一部だか片方だかを摘出したらしく、退院後も酸素吸入無しでは生活が困難な状態だった。
元々、頻繁に出歩く人でもなく70歳を越えて体力の衰えもあり部屋に居る時間が増えた。
私の家族は祖父の家である古い日本家屋に住んでいた。
一部が建て増しされた2階建てで、祖父の部屋の真上あたりの部屋で姉と同室だった。
普段からあまり会話のなかった姉と祖父が居ない間はよく遊んでいたが、
祖父の退院後はまた不機嫌そうな姉との会話も無くなっていた。
私はおじいちゃん子で、いつも祖父の部屋に行っては一緒に遊んでもらっていたような記憶がある。
祖母は早くに亡くなっていたので私には祖母の記憶はなかった。
私には8歳離れた姉が居たが、姉と遊んだ記憶はあまり無く、いつも祖父の部屋で遊んでいた。
そんな私に姉がいつも不機嫌そうにしてるのが何故か印象に残っていた。
その祖父がある日突然の体調不良で入院。
手術で肺の一部だか片方だかを摘出したらしく、退院後も酸素吸入無しでは生活が困難な状態だった。
元々、頻繁に出歩く人でもなく70歳を越えて体力の衰えもあり部屋に居る時間が増えた。
私の家族は祖父の家である古い日本家屋に住んでいた。
一部が建て増しされた2階建てで、祖父の部屋の真上あたりの部屋で姉と同室だった。
普段からあまり会話のなかった姉と祖父が居ない間はよく遊んでいたが、
祖父の退院後はまた不機嫌そうな姉との会話も無くなっていた。
引用元: ・ほんのりと怖い話スレ その85
オカ速おすすめ!
271: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 22:07:55.12 ID:Wjep5R4c0
そんなある日、弱っていた祖父の体調が思わしくなく、親から祖父の部屋に行くなと言われていた。
幼い私は祖父の体調の心配より一緒に遊べない不満だけを募らせていた。
自分の部屋で一人で遊んでいると、普段はほとんど口をきかない姉が話しかけてきた。
「今日はあの人のとこに行けないね」
姉は祖父の事を「あの人」と呼んでいた。
下を向いて遊んでいた私には姉の表情は解らなかったが
その声は無機質で冷たい感じがしたのを覚えている。
その後「今日は行っちゃダメだよ」気遣うような声を残して部屋を出ていった。
その背中に「うん」と軽く答えた。
容態が安定しない祖父の元には、かかりつけの医師や親族が訪れ
普段には無い落ち着かない雰囲気が家の中を支配していた。
夕方近くになってようやく祖父の状態も安定し駆けつけた親族も帰り静かな夜が戻った。
その深夜、2階の部屋からトイレのある階下に降りて用を済ませて階段を上がる時、
廊下の突き当たりの祖父の部屋の方を何となく見ると、障子戸の前に人影があった。
小さかった私は恐さから階段の上り口に身を隠しながら覗き込むと、
そこには寝間着姿の姉が立っていた。
「こんな夜中に何故?」よく見ると姉の手には何か握られていた。
幼い私は祖父の体調の心配より一緒に遊べない不満だけを募らせていた。
自分の部屋で一人で遊んでいると、普段はほとんど口をきかない姉が話しかけてきた。
「今日はあの人のとこに行けないね」
姉は祖父の事を「あの人」と呼んでいた。
下を向いて遊んでいた私には姉の表情は解らなかったが
その声は無機質で冷たい感じがしたのを覚えている。
その後「今日は行っちゃダメだよ」気遣うような声を残して部屋を出ていった。
その背中に「うん」と軽く答えた。
容態が安定しない祖父の元には、かかりつけの医師や親族が訪れ
普段には無い落ち着かない雰囲気が家の中を支配していた。
夕方近くになってようやく祖父の状態も安定し駆けつけた親族も帰り静かな夜が戻った。
その深夜、2階の部屋からトイレのある階下に降りて用を済ませて階段を上がる時、
廊下の突き当たりの祖父の部屋の方を何となく見ると、障子戸の前に人影があった。
小さかった私は恐さから階段の上り口に身を隠しながら覗き込むと、
そこには寝間着姿の姉が立っていた。
「こんな夜中に何故?」よく見ると姉の手には何か握られていた。
273: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 22:12:03.39 ID:Wjep5R4c0
紙…その瞬間、私はそれがお金だと思った。
時折、祖父からお小遣いを貰ってはいた。姉には千円程度、私は百円玉を数枚。
そんな時姉はいつも同じようにお金を握っていた。
姉は祖父の財布からお金を抜いたのか。
そう思い見てはいけない事を見てしまったと罪悪感から足音を殺して階段を上り部屋に戻った。
ほどなく姉は静かに部屋に戻るとすぐに床についた。
私は罪悪感と薄ら怖い感覚が緊張を呼びなかなか寝つけなかったが極度の緊張と興奮、
それからくる疲労感から暗闇に落ちるように眠りについた。
目覚めたのは階下の騒がしい人々の往き来の音のせいだった。
昨夜の事もあり姉の布団を見るとすでに脱け殻だった。
着替えもせずに階下に下りると、まだ朝早くにも関わらず多くの人が集まっていた。
その中には昨日の医師の姿もあった。
母親に促されて着替えをすると怪訝そうな私に母が「おじいちゃんが死んじゃったのよ」
と目を合わす事もなく忙しそうに一言だけ呟いた。
時折、祖父からお小遣いを貰ってはいた。姉には千円程度、私は百円玉を数枚。
そんな時姉はいつも同じようにお金を握っていた。
姉は祖父の財布からお金を抜いたのか。
そう思い見てはいけない事を見てしまったと罪悪感から足音を殺して階段を上り部屋に戻った。
ほどなく姉は静かに部屋に戻るとすぐに床についた。
私は罪悪感と薄ら怖い感覚が緊張を呼びなかなか寝つけなかったが極度の緊張と興奮、
それからくる疲労感から暗闇に落ちるように眠りについた。
目覚めたのは階下の騒がしい人々の往き来の音のせいだった。
昨夜の事もあり姉の布団を見るとすでに脱け殻だった。
着替えもせずに階下に下りると、まだ朝早くにも関わらず多くの人が集まっていた。
その中には昨日の医師の姿もあった。
母親に促されて着替えをすると怪訝そうな私に母が「おじいちゃんが死んじゃったのよ」
と目を合わす事もなく忙しそうに一言だけ呟いた。
274: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 22:14:52.06 ID:Wjep5R4c0
昨夜あった事も全て忘れて祖父が「居なくなった」という事実が受け入れられずに混乱した。
人が集まる喧騒に慣れていなかったせいで、私は部屋に篭って一人本を読んだりして過ごしていた。
しかし、何故か祖父が居なくなった事に少しの安堵のようなものも感じていた。
妙に複雑な気分の中で夕刻を迎え、わけも分からず通夜と葬儀を終えた。
祖父の部屋の隣が仏間だったせいもあり、祖父の居なくなった後も祖父の部屋へ行く事が多かった。
初七日、四十九日と法要があり、親族家族が集まるのが楽しく祖父の部屋で従兄弟などと遊んでいた。
しかし、姉は相変わらず祖父の部屋に居る事をあまり好まなかった。
用が済むとそそくさと自室に戻ってしまった。
その後、姉とは何事も無かったように付かず離れずの関係で、
歳も離れていたせいもあり特別仲良くというわけでもなく過ごした。
私が小学5年くらいになったある日、学校から戻った私に姉が話しかけてきた。
「あなたにプレゼント。今のあなたにはまだ難しいから高校生になったら読みなさいね。」
手渡されたのは難しそうなタイトルの分厚い本だった。
なぜこの時期にこのタイミングだったのかは後で疑問に思ったが、この時は「ありがとう」だけで受け取った。
人が集まる喧騒に慣れていなかったせいで、私は部屋に篭って一人本を読んだりして過ごしていた。
しかし、何故か祖父が居なくなった事に少しの安堵のようなものも感じていた。
妙に複雑な気分の中で夕刻を迎え、わけも分からず通夜と葬儀を終えた。
祖父の部屋の隣が仏間だったせいもあり、祖父の居なくなった後も祖父の部屋へ行く事が多かった。
初七日、四十九日と法要があり、親族家族が集まるのが楽しく祖父の部屋で従兄弟などと遊んでいた。
しかし、姉は相変わらず祖父の部屋に居る事をあまり好まなかった。
用が済むとそそくさと自室に戻ってしまった。
その後、姉とは何事も無かったように付かず離れずの関係で、
歳も離れていたせいもあり特別仲良くというわけでもなく過ごした。
私が小学5年くらいになったある日、学校から戻った私に姉が話しかけてきた。
「あなたにプレゼント。今のあなたにはまだ難しいから高校生になったら読みなさいね。」
手渡されたのは難しそうなタイトルの分厚い本だった。
なぜこの時期にこのタイミングだったのかは後で疑問に思ったが、この時は「ありがとう」だけで受け取った。
275: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 22:19:30.50 ID:Wjep5R4c0
翌朝は以前にも感じた嫌な感覚で目覚めた。階下で人が騒いでいる。
またか、と言う気持ちと薄ら怖い気持ちを振り払うように階段を下りると母親の泣き叫ぶ声が聞こえた。
「○○ちゃん、ごめんね」
そう何度も繰り返していた。姉に対する言葉だった。声の方向は祖父の部屋の方だった。
正面に見えた祖父の部屋の障子が開きその中に不自然に高い位置に姉の肩が見えた。
駆け出して近づくと、祖父の部屋の鴨居に祖父の形見の着物の帯で首を吊った姉の姿があった。
「なぜ…」
昨日、私に本をくれた姉に変わった所は何も感じられなかったのに。
しかも明日は6月20日で姉の20歳の誕生日だったのに。
普段あまり仲良くしていた記憶の無い姉の死がまるで自分の身体の一部を削がれるような痛みになって襲いかかる、
そんな感覚で通夜や葬儀の事はあまり覚えていない。
ただ、通夜と葬儀の間ずっと「ごめんね、ごめんね」と言い続ける母親の声だけが耳に残っていた。
またか、と言う気持ちと薄ら怖い気持ちを振り払うように階段を下りると母親の泣き叫ぶ声が聞こえた。
「○○ちゃん、ごめんね」
そう何度も繰り返していた。姉に対する言葉だった。声の方向は祖父の部屋の方だった。
正面に見えた祖父の部屋の障子が開きその中に不自然に高い位置に姉の肩が見えた。
駆け出して近づくと、祖父の部屋の鴨居に祖父の形見の着物の帯で首を吊った姉の姿があった。
「なぜ…」
昨日、私に本をくれた姉に変わった所は何も感じられなかったのに。
しかも明日は6月20日で姉の20歳の誕生日だったのに。
普段あまり仲良くしていた記憶の無い姉の死がまるで自分の身体の一部を削がれるような痛みになって襲いかかる、
そんな感覚で通夜や葬儀の事はあまり覚えていない。
ただ、通夜と葬儀の間ずっと「ごめんね、ごめんね」と言い続ける母親の声だけが耳に残っていた。
276: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 22:21:58.96 ID:Wjep5R4c0
四十九日の法要の前に親とお寺の人の会話が耳に入った。「祥月命日の供養は同じで」その意味を知るのは後々になってからだった。
姉の死から数年経って部屋の片付けをしていると、本棚の一番奥に一冊の本を見つけた。見覚えのある表紙と帯封、そこには姉の字で「高校生の君へ」と書かれていた。思い出した、姉の自殺した日に貰った本。
高校生になっていた私は、姉の死の真実が少しは解るかも知れないと帯封を切る事にした。その本の内容が理解出来るか私には自信が無かったが、とにかく読んでみようと本を開いた。
中身を見て驚いた。開いたページには文字が無く真っ白。何も書かれていないのだ。妙なイタズラなのかと思った瞬間、ページがバラバラと落ちてきた。よく見るとそれはページの大きさに切られた別の紙。
そこには見覚えのある姉の字で何か書かれている。拾い集めて読んでみると信じられない内容だった。
全文は長く個人情報もあるので内容をかいつまんで話すと、まず、祖父を殺したのは姉だとあった。「あの夜、あなたは私を見たでしょ。私はあの夜、あの人の酸素チューブを折り曲げ、鼻と口に濡れた新聞をかけて息を止めたの」
姉の死から数年経って部屋の片付けをしていると、本棚の一番奥に一冊の本を見つけた。見覚えのある表紙と帯封、そこには姉の字で「高校生の君へ」と書かれていた。思い出した、姉の自殺した日に貰った本。
高校生になっていた私は、姉の死の真実が少しは解るかも知れないと帯封を切る事にした。その本の内容が理解出来るか私には自信が無かったが、とにかく読んでみようと本を開いた。
中身を見て驚いた。開いたページには文字が無く真っ白。何も書かれていないのだ。妙なイタズラなのかと思った瞬間、ページがバラバラと落ちてきた。よく見るとそれはページの大きさに切られた別の紙。
そこには見覚えのある姉の字で何か書かれている。拾い集めて読んでみると信じられない内容だった。
全文は長く個人情報もあるので内容をかいつまんで話すと、まず、祖父を殺したのは姉だとあった。「あの夜、あなたは私を見たでしょ。私はあの夜、あの人の酸素チューブを折り曲げ、鼻と口に濡れた新聞をかけて息を止めたの」
277: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 22:26:57.70 ID:Wjep5R4c0
姉は私の存在にも気付いていた。そして私がお金だと思ったのは濡れた新聞だったのだ。姉の告白は続く。
「あなたと私は8歳の年の差があるけど、私達の間にはあなたの兄にあたる人が居たの」初耳だった。親にそんな話しは聞かされていない。「その子もお爺ちゃん子であの人の所でよく遊んでいた。
でもある日、あの人が居ない間にあの部屋で首を吊って死んだの」声も出ない衝撃と、思わず手紙を捨てるほどの恐怖がその後に綴られていた。
「その日、その子の8歳の誕生日のプレゼントに自転車を買うために、あの人は朝から出かけていた。まだ2歳だったあなたを連れてね。」
姉と兄は2歳の差だったようだ。「姿が見えないその子を探してあの人の部屋に行くと、踏み台に上り着物の帯を鴨居に掛けて首を吊ろうとするその子を見つけたの。目が合った時、小さな声で
『お姉ちゃん…』と言ったその子が顔をクシャクシャにして泣いていた」たった8歳の子が首をくくるほどの事なんてあるのか。私には信じられなかった。しかし、その続きはもっと信じられなかった。
「あなたと私は8歳の年の差があるけど、私達の間にはあなたの兄にあたる人が居たの」初耳だった。親にそんな話しは聞かされていない。「その子もお爺ちゃん子であの人の所でよく遊んでいた。
でもある日、あの人が居ない間にあの部屋で首を吊って死んだの」声も出ない衝撃と、思わず手紙を捨てるほどの恐怖がその後に綴られていた。
「その日、その子の8歳の誕生日のプレゼントに自転車を買うために、あの人は朝から出かけていた。まだ2歳だったあなたを連れてね。」
姉と兄は2歳の差だったようだ。「姿が見えないその子を探してあの人の部屋に行くと、踏み台に上り着物の帯を鴨居に掛けて首を吊ろうとするその子を見つけたの。目が合った時、小さな声で
『お姉ちゃん…』と言ったその子が顔をクシャクシャにして泣いていた」たった8歳の子が首をくくるほどの事なんてあるのか。私には信じられなかった。しかし、その続きはもっと信じられなかった。
278: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 22:30:32.82 ID:Wjep5R4c0
「止めようと駆け寄ったけど、私にはそれが彼のためにはならない、止めた後で私には何もしてあげられないと思い、
私に出来たのは恐さで思い切れない彼の足元の踏み台を外してあげる事だけだった。」
兄にあたる人も姉の手によって命を断たれたというのだ。
しかし、なぜ幼い姉がそうまで思い詰めたのか、その理由が自分にも関わる事になるとは思いもせず先を読み続けた。
「あの人は子供が大好きだったの。私もあの子も、そしてあなたも、みんなあの人に愛されていた。」お爺ちゃんは確かに私達を大事にしてくれた。
「でもその愛情は異常なもので、ただ可愛がるだけではなく性的な嗜好の対象でもあった。あの子は物心がついた後も
その相手にさるていたから、大好きなお爺ちゃんと性的な虐待をするお爺ちゃんの事を
親にも言えずに苦しんでいた。だけど私には助ける事も出来ず苦しみから逃げさせてあげるにはああする事しか出来なかった。」
手紙の文字を目で追いながら色んな記憶が頭に溢れてきた。手紙は最後の一枚になった。
私に出来たのは恐さで思い切れない彼の足元の踏み台を外してあげる事だけだった。」
兄にあたる人も姉の手によって命を断たれたというのだ。
しかし、なぜ幼い姉がそうまで思い詰めたのか、その理由が自分にも関わる事になるとは思いもせず先を読み続けた。
「あの人は子供が大好きだったの。私もあの子も、そしてあなたも、みんなあの人に愛されていた。」お爺ちゃんは確かに私達を大事にしてくれた。
「でもその愛情は異常なもので、ただ可愛がるだけではなく性的な嗜好の対象でもあった。あの子は物心がついた後も
その相手にさるていたから、大好きなお爺ちゃんと性的な虐待をするお爺ちゃんの事を
親にも言えずに苦しんでいた。だけど私には助ける事も出来ず苦しみから逃げさせてあげるにはああする事しか出来なかった。」
手紙の文字を目で追いながら色んな記憶が頭に溢れてきた。手紙は最後の一枚になった。
279: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 22:35:07.08 ID:Wjep5R4c0
「あの夜、あの人の息を止めたのは、まだ幼いあなたにこれ以上の苦しみを味あわせないため。
もうやめてと言った私に『言う事を聞かないと全部みんなに話す』と言ったあの人を止めるためだったの。これを読むあなたが理解してくれる年齢になっている事を願います。」
その後には両親を責めないようにと書いてあった。祖父は私達子供には優しかったが、家族の者には厳格で手を挙げる事もあった。
全ての記憶が戻ってくるような感覚があった。忘れよう、覚えてないようにしようと封印されてた祖父との記憶が溢れ出てきた。
確かに、祖父はまだ幼かった私の身体を愛*し舐めまわしていた。何でも買ってくれて優しいお爺ちゃんのする事だけど、気付かないふりをして知らないふりを続けていたのだ。姉はそれを全て知っていた。
後日、犯罪現場に行くような思いで祖父の部屋を通って仏間にある位牌を手に取ってよく見てみると、確かにその一つの俗名が男で享年が9歳となっている物がある。
新しい位牌は姉の物、他より立派に見えるのは祖父の物だった。仏壇の壁に貼られた紙に目をやって新たな恐怖に襲われた。
そこには祥月命日が記されいるのだが、要はそれは亡くなった日である。
もうやめてと言った私に『言う事を聞かないと全部みんなに話す』と言ったあの人を止めるためだったの。これを読むあなたが理解してくれる年齢になっている事を願います。」
その後には両親を責めないようにと書いてあった。祖父は私達子供には優しかったが、家族の者には厳格で手を挙げる事もあった。
全ての記憶が戻ってくるような感覚があった。忘れよう、覚えてないようにしようと封印されてた祖父との記憶が溢れ出てきた。
確かに、祖父はまだ幼かった私の身体を愛*し舐めまわしていた。何でも買ってくれて優しいお爺ちゃんのする事だけど、気付かないふりをして知らないふりを続けていたのだ。姉はそれを全て知っていた。
後日、犯罪現場に行くような思いで祖父の部屋を通って仏間にある位牌を手に取ってよく見てみると、確かにその一つの俗名が男で享年が9歳となっている物がある。
新しい位牌は姉の物、他より立派に見えるのは祖父の物だった。仏壇の壁に貼られた紙に目をやって新たな恐怖に襲われた。
そこには祥月命日が記されいるのだが、要はそれは亡くなった日である。
280: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 22:39:37.23 ID:Wjep5R4c0
そこには私の兄にあたる人の命日、2月19日。祖父の命日、6月19日。姉の命日、8月19日。
兄にあたる人は享年9歳、祖父が享年79歳、姉は19歳。
私は今年の4月19日に19歳の誕生日を迎える。生きてるのかな。
11219
兄にあたる人は享年9歳、祖父が享年79歳、姉は19歳。
私は今年の4月19日に19歳の誕生日を迎える。生きてるのかな。
11219
281: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 22:45:33.12 ID:McgyKX9w0
>手渡されたのは難しそうなタイトルの分厚い本だった。
>開いたページには文字が無く真っ白。何も書かれていないのだ。
こんなの売ってるの? 手作り?
>開いたページには文字が無く真っ白。何も書かれていないのだ。
こんなの売ってるの? 手作り?
282: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 23:02:45.76 ID:Wjep5R4c0
以上。
長々と申し訳ない。
原文は単語の羅列だったり、内容が前後してたりなので読める程度に加工した。
出所は不明の個人出品らしいが、ネタとして面白そうだったので投下した。
スレ消費失礼。
長々と申し訳ない。
原文は単語の羅列だったり、内容が前後してたりなので読める程度に加工した。
出所は不明の個人出品らしいが、ネタとして面白そうだったので投下した。
スレ消費失礼。
285: 名無しのオカルト 2012/06/10(日) 23:53:49.50 ID:3VG5GGbl0
>>282
おもしろいな
なんかの小説だったんかな
おもしろいな
なんかの小説だったんかな
この記事へのコメント
コメント一覧 (4)
姉が亡くなったように、20歳の誕生日の前日、10代最後の日になくなるなら、翌年の4月18日だろ。
そして厳密には日本人(日本国籍)は、生まれた日に年を取るのではない。
生まれた日は誕生日だが、その日を1日目として365日目に一つ年を取る。つまりこの話で言えば、姉はすでに20歳になっていた。
誕生日のお祝いとはその年齢になる日ではなく、なって1日目をお祝いするもの。
これは年金支給や学年分けなど日本人の身近な問題に絡む基本的法律なので、覚えておいて損はないよ。
誰もが分かる例として、4月1日生まれは前の学年に組み込まれる、というやつ。あれは3月31日にひとつ歳をとっていると計算されるからだ。
occlut_soku
が
しました
語り手の「19歳になったとき生きているのだろうか」という思いは
たぶん「こんな状況で生きていていいんだろうか」というサバイバーズギルト的なものだろう
もちろん生きていってええんやで
occlut_soku
が
しました
衝撃的になるようねっとりじっとり書き込んでるけど残念な仕上がり。一次選考で落とされる。
なんとなくだが京極夏彦とか好きそう。
occlut_soku
が
しました
occlut_soku
が
しました
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