【オカルト】仲間と二人で地元の山を縦走していると、何処からともなくポン、ポコンと太鼓のような音が聞こえてきたんだ。
引用元: ・∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part47∧∧
895: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2009/11/28(土) 20:00:12 ID:lT58Jnbh0
知り合いの話。
仲間と二人で、地元の山を縦走していた時のことだ。
夕食を食べ終え片付けをしていると、何処からともなく音が聞こえてきた。
ポン、ポコン・・・と何か太鼓でも叩いているかのような、そんな音だった。
「狸囃子か。首吊り狸かな?」
「かもね。近頃は聞かないってことだったが」
そんな会話を交わし、各々持参していた刃物を取り出すと、山に向かって振り回す。
仲間と二人で、地元の山を縦走していた時のことだ。
夕食を食べ終え片付けをしていると、何処からともなく音が聞こえてきた。
ポン、ポコン・・・と何か太鼓でも叩いているかのような、そんな音だった。
「狸囃子か。首吊り狸かな?」
「かもね。近頃は聞かないってことだったが」
そんな会話を交わし、各々持参していた刃物を取り出すと、山に向かって振り回す。
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「研いでるぞー、だから切れるぞー、当たると痛いぞー!」
「でも出来ることならー、こういう物は使いたくないぞー!」
取りあえず闇の奥にそう叫んでから、刃物をザックの上に置いて休むことにした。
いつの間にか、あの囃子音は聞こえなくなっていた。
久しぶりの再会で酒を飲んだ夜、そんな話を聞かされた。
「何だそれ?」そう聞く私の顔が余程キョトンとしていたのだろう。
二人は笑いながら説明してくれた。
896: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2009/11/28(土) 20:01:12 ID:lT58Jnbh0
「でも出来ることならー、こういう物は使いたくないぞー!」
取りあえず闇の奥にそう叫んでから、刃物をザックの上に置いて休むことにした。
いつの間にか、あの囃子音は聞こえなくなっていた。
久しぶりの再会で酒を飲んだ夜、そんな話を聞かされた。
「何だそれ?」そう聞く私の顔が余程キョトンとしていたのだろう。
二人は笑いながら説明してくれた。
896: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2009/11/28(土) 20:01:12 ID:lT58Jnbh0
「うちの地元じゃ、首吊り狸ってのが出るんだと。
狸囃子を人に聞かせては山奥へ誘い出し、首を吊らせるっていうんだ。
狸って呼んではいるが、まぁモノノケの一種だな」
「金気の刃物が苦手らしくてね。
こっちが刃物持ってるぞーってアピールすると、とっとと退散するらしい。
だから地の者は山に入る時、各人が刃を持って行くようにしてる」
「よくそんな所に出入りしてたねぇ」
呆れ顔でそう言う私に、彼らは平然と口を揃えて言った。
「いや、ちゃんと決まり事を守ってさえいれば何も起こらないし。
実際に首吊ったって奴なんかも、聞いたことないしな」
何とも不思議な感じを抱いた飲み会だった。
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