【不思議な体験】DQNの俺が母親の財布から金を盗んでるとこを見つかった。口論になり、母が「アンタが死んどったらよかった!」と叫んだ瞬間…
555: 本当にあった怖い名無し 2010/02/01(月) 17:06:19 ID:eXQVYWj50
我が家の仏壇には、他より一回り小さな位牌があった。
両親に聞いた話では、生まれる前に流産してしまった
俺の兄のものだという。
両親はその子に名前(A)を付け、ことあるごとに
「Aちゃんの分も○○(俺)は頑張らないと」
などとその兄のことを持ち出してきて、それがウザかった。
そして高校生のころ、典型的なDQNになった俺は
あまり学校にも行かず遊び歩いていた。
ある日、母親の財布から金を盗んでいるところを見つかった。
母親は泣きながら
「あんたこんなことしてAちゃんに顔向けできんの!!」
と怒鳴ったが、俺も鬱憤がたまっていて
「うるせー!だったらてめえAじゃなくて俺を流産すればよかっただろうが!」
と怒鳴り返してしまった。
そして売り言葉に買い言葉だったのか、母親が
「そうだね!Aじゃなくてアンタが死んどったらよかった!」
と叫んだときだった。
オカ速おすすめ!
556: 本当にあった怖い名無し 2010/02/01(月) 17:08:34 ID:eXQVYWj50
「そんなことゆったら、めーー!!」
という叫び声が頭の中に響いた。
舌っ足らずでカン高いその声は、ほんの幼児のものに聞こえた。
母親にも聞こえたようで、2人で「え?え?」と周囲を見渡すと
拝む時以外はいつも閉めている仏壇の扉がいつの間にか開いていた。
それを見た瞬間、母親号泣。
おかしくなったのかと思うくらい、腹から声上げて泣いてた。
喧嘩してたのも忘れて慌ててなだめると、
「許してくれた…」「許してくれてたんだ」って何回もつぶやいてる。
そして母親はぽつりぽつりと話し始めた。
Aは流産したんじゃなかった。
俺と一緒に生きて産まれてきた。
Aと俺はいわゆる「結合双生児」だった。
でもAの方は俺に比べて未発達で、体もずっと小さかった。
俺の胸の部分に、手のひらくらいの大きさのAがくっついてるような状態だったらしい。
手術で切り離せばAは確実に死ぬ。
でも両親は俺のために分離手術に同意した。
未発達とはいえAは顔立ちもはっきりしていて、
手術前、「ごめんね」と謝る母親の顔をじっと見ていたそうだ。
という叫び声が頭の中に響いた。
舌っ足らずでカン高いその声は、ほんの幼児のものに聞こえた。
母親にも聞こえたようで、2人で「え?え?」と周囲を見渡すと
拝む時以外はいつも閉めている仏壇の扉がいつの間にか開いていた。
それを見た瞬間、母親号泣。
おかしくなったのかと思うくらい、腹から声上げて泣いてた。
喧嘩してたのも忘れて慌ててなだめると、
「許してくれた…」「許してくれてたんだ」って何回もつぶやいてる。
そして母親はぽつりぽつりと話し始めた。
Aは流産したんじゃなかった。
俺と一緒に生きて産まれてきた。
Aと俺はいわゆる「結合双生児」だった。
でもAの方は俺に比べて未発達で、体もずっと小さかった。
俺の胸の部分に、手のひらくらいの大きさのAがくっついてるような状態だったらしい。
手術で切り離せばAは確実に死ぬ。
でも両親は俺のために分離手術に同意した。
未発達とはいえAは顔立ちもはっきりしていて、
手術前、「ごめんね」と謝る母親の顔をじっと見ていたそうだ。
557: 本当にあった怖い名無し 2010/02/01(月) 17:10:52 ID:eXQVYWj50
それから、母親はずっと
「Aは自分を切り捨てた私たちを恨んでいるのでは」
という思いがぬぐえなかったのだという。
だから俺にも必要以上にAのことを話して聞かせていたのだろう。
Aの犠牲の上にある命なのだということを忘れないために。
あの時聞こえた声がAのものである確証は何もない。
俺と同い年なら、子供の声っていうのもおかしいし。
でも、あの声は俺たちを恨んだり憎んだりしてる声じゃなかった。
家族が喧嘩してるのが悲しくて、
幼いながらも必死で止めようとしてる、そんな感じだった。
もしあの声がAなら、Aはきっと家族を許してくれていて、
ずっと見守ってくれているのだろう。
だから母親も俺も、あの声がAだと信じたかった。
俺は声が聞こえた日からまじめに学校に通い始めた。
兄貴に一喝(?)されて、もう馬鹿やってる場合じゃねーなって気持ちになったから。
そんで勉強もかなり頑張って、現役で大学に合格できた。
合格発表の日、朝からゲロ吐きそうなくらい緊張して、
掲示板見た瞬間にあまりの嬉しさに
「うがああああ」って変な声上げちゃったんだけど、
その時、俺の奇声にかぶせて、あのカン高い声が
「やったあー!」って聞こえてきたんだよね。
俺、本気で泣いた。
またいつか、声を聞かせてくれると信じてる。
「Aは自分を切り捨てた私たちを恨んでいるのでは」
という思いがぬぐえなかったのだという。
だから俺にも必要以上にAのことを話して聞かせていたのだろう。
Aの犠牲の上にある命なのだということを忘れないために。
あの時聞こえた声がAのものである確証は何もない。
俺と同い年なら、子供の声っていうのもおかしいし。
でも、あの声は俺たちを恨んだり憎んだりしてる声じゃなかった。
家族が喧嘩してるのが悲しくて、
幼いながらも必死で止めようとしてる、そんな感じだった。
もしあの声がAなら、Aはきっと家族を許してくれていて、
ずっと見守ってくれているのだろう。
だから母親も俺も、あの声がAだと信じたかった。
俺は声が聞こえた日からまじめに学校に通い始めた。
兄貴に一喝(?)されて、もう馬鹿やってる場合じゃねーなって気持ちになったから。
そんで勉強もかなり頑張って、現役で大学に合格できた。
合格発表の日、朝からゲロ吐きそうなくらい緊張して、
掲示板見た瞬間にあまりの嬉しさに
「うがああああ」って変な声上げちゃったんだけど、
その時、俺の奇声にかぶせて、あのカン高い声が
「やったあー!」って聞こえてきたんだよね。
俺、本気で泣いた。
またいつか、声を聞かせてくれると信じてる。
558: 本当にあった怖い名無し 2010/02/01(月) 17:38:33 ID:4QDjgmwI0
>>557
(ノ_<。)うっうっうっ
(ノ_<。)うっうっうっ
562: 本当にあった怖い名無し 2010/02/02(火) 15:06:29 ID:pIy+USrT0
>>558
レスさんきゅ。すげーうれしいです。
俺自体はこれ以外に霊的な体験をしたことがないし、
以前、「自称」霊感があるという人にこの話をしたら
「子供の声ってのはおかしいよ。思い込みとか勘違いじゃないの」
って言われたりしたこともあって、
あんまり信じてもらえないもんだと思ってただけに余計うれしい。
もちろん俺は、例え確証がなくても
兄の声だと思って大事に覚えていたいと思ってる。
自分は生きられなかったのに、
自分を犠牲にして生きてる俺の幸運を
真っ先に祝福してくれたって考えるとありがたくていまだに泣ける。
ほんと、ねたみとか恨みとか全っ然感じさせない声でさ、
脊椎反射で出た俺の声と同じタイミングで「やったー!」なんてさ。
絶対忘れねーよ。
レスさんきゅ。すげーうれしいです。
俺自体はこれ以外に霊的な体験をしたことがないし、
以前、「自称」霊感があるという人にこの話をしたら
「子供の声ってのはおかしいよ。思い込みとか勘違いじゃないの」
って言われたりしたこともあって、
あんまり信じてもらえないもんだと思ってただけに余計うれしい。
もちろん俺は、例え確証がなくても
兄の声だと思って大事に覚えていたいと思ってる。
自分は生きられなかったのに、
自分を犠牲にして生きてる俺の幸運を
真っ先に祝福してくれたって考えるとありがたくていまだに泣ける。
ほんと、ねたみとか恨みとか全っ然感じさせない声でさ、
脊椎反射で出た俺の声と同じタイミングで「やったー!」なんてさ。
絶対忘れねーよ。
この記事へのコメント
コメント一覧 (7)
見守ってくれてると思うよ
アンタ、頑張ってしっかり生きておゆき。
兄貴の分も頑張って。
霊能者の祖母が言ってたから、
産まれてすぐの魂も場合も同じかもね。
霊能者の祖母が言ってたから、
産まれてすぐの魂も同じかもね。
親からすると、子供がいいトシ…おじさんおばさんと言われる年齢、見た目になっても「(まだまだ)子供」と思ってしまうのと同じ。報告者も「子供の頃に天に召された」と思っているからじゃないかな?
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