【怖い話】駅につき、多少空いたはずの車内で背後にぴったり張り付く女がいた。その女はブツブツいいながら、やがて俺の背中に手を…
引用元: ・ほんのりと怖い話スレ その54
713: 1/2 2009/02/27(金) 16:33:22 ID:tdSDQldq0
知り合いの体験談。
大学生の頃、いつもの満員電車にウンザリしながら、当分開くことのないドア側で外に体を向けて乗っていたところ、
いつから居たのか自分の背後に髪の長い女が居ることに気付いた。
時折窓に映る姿では、顔や衣装はハッキリと見えないが、自分と同年代程度の年齢ではないかと思った。
その女は自分の背中に顔を埋めるようにピッタリとくっつき、両手を当てた状態で車内の混雑に押されていた。
胸が当たるのを避けているのだろう。その時はそんな風に考えていた。
駅に着く度、乗客の入れ替わりで車内は揉みくちゃにされ、自分の側にいた乗客が何回も入れ替わるが、
その女はずっと自分の背中に張り付いている。
大学生の頃、いつもの満員電車にウンザリしながら、当分開くことのないドア側で外に体を向けて乗っていたところ、
いつから居たのか自分の背後に髪の長い女が居ることに気付いた。
時折窓に映る姿では、顔や衣装はハッキリと見えないが、自分と同年代程度の年齢ではないかと思った。
その女は自分の背中に顔を埋めるようにピッタリとくっつき、両手を当てた状態で車内の混雑に押されていた。
胸が当たるのを避けているのだろう。その時はそんな風に考えていた。
駅に着く度、乗客の入れ替わりで車内は揉みくちゃにされ、自分の側にいた乗客が何回も入れ替わるが、
その女はずっと自分の背中に張り付いている。
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他の乗客に押され、女越しにすごい圧力が掛かることもしばしばで、その度に女はモゾモゾと動き、
周りの圧力に耐えているようだ。
大きな駅に着き、乗客がドッと降りると、車内の混雑も幾分解消された。
再び電車が走り出し、ホッと一息つく。
ガラスへの写り込みには、まだ背中越しに女の姿が見えた。
乗客が減り、それなりにスペースが空いているはずなのに、背後の女はまだピッタリと張り付いたまま…。
正直悪い気はしなかったが、さすがに少し変だと思い、反射越しに女を観察し始めた。
周りの圧力に耐えているようだ。
大きな駅に着き、乗客がドッと降りると、車内の混雑も幾分解消された。
再び電車が走り出し、ホッと一息つく。
ガラスへの写り込みには、まだ背中越しに女の姿が見えた。
乗客が減り、それなりにスペースが空いているはずなのに、背後の女はまだピッタリと張り付いたまま…。
正直悪い気はしなかったが、さすがに少し変だと思い、反射越しに女を観察し始めた。
714: 2/2 2009/02/27(金) 16:34:09 ID:tdSDQldq0
すると、地下から抜けたせいか、意識的に観察し始めたせいか、女がボソボソと喋っていることに気付いた。
ボソボソと言葉が発せられる度に、背中に置かれた手が上から下に動く。
繰り返されるその動作に、「うわぁ、池沼女か?」と気味悪く思った途端に、声がハッキリと聞こえてきた。
「なんで………なんで………なんで………なんで………」
その刹那、窓に映る女と目が合った。
見開かれた目に猛烈な寒気を感じ、バッと振り向くと、そこに女の姿はなく、
自分の慌てぶりに驚くサラリーマン達が居るだけだった。
車内を見渡しても、それらしい女は見当たらない。
何より、一瞬前まで背中にピッタリと寄り添っていた人間が、振り向くわずかの間に姿を消せるわけがない。
徐々に怖さが増してきたが、停車の振動で我に返り、慌てて飛び降りた。
タイミングが良いのか悪いのか、ここは自分が降りる駅だった。
あの女は幽霊だったのか?
しかし背中にずっと感じていた物は、人のそれと全く変わらなかった。
そしてハッと気付く。
自分はイヤホンでずっと音楽を聴いていたのに、あんなにハッキリと女の声が聞こえるのは変じゃないか…。
いよいよ怖くなり、大学へ一目散に向かい、事の顛末を仲間達にぶちまけたが、
「夢だよ夢」なんて言葉で茶化され、その日はその話題で帰るまで馬鹿にされた…。
電車には乗りたくなかったが、タクシーで帰るには遠すぎる。
やむを得ず電車で帰宅。
風呂に入って嫌なことは忘れようと服を脱ぎ捨て、鏡の前を横切った時、
背中に無数に走る、赤く腫れ上がった引っ掻き傷に気付いた…。
ボソボソと言葉が発せられる度に、背中に置かれた手が上から下に動く。
繰り返されるその動作に、「うわぁ、池沼女か?」と気味悪く思った途端に、声がハッキリと聞こえてきた。
「なんで………なんで………なんで………なんで………」
その刹那、窓に映る女と目が合った。
見開かれた目に猛烈な寒気を感じ、バッと振り向くと、そこに女の姿はなく、
自分の慌てぶりに驚くサラリーマン達が居るだけだった。
車内を見渡しても、それらしい女は見当たらない。
何より、一瞬前まで背中にピッタリと寄り添っていた人間が、振り向くわずかの間に姿を消せるわけがない。
徐々に怖さが増してきたが、停車の振動で我に返り、慌てて飛び降りた。
タイミングが良いのか悪いのか、ここは自分が降りる駅だった。
あの女は幽霊だったのか?
しかし背中にずっと感じていた物は、人のそれと全く変わらなかった。
そしてハッと気付く。
自分はイヤホンでずっと音楽を聴いていたのに、あんなにハッキリと女の声が聞こえるのは変じゃないか…。
いよいよ怖くなり、大学へ一目散に向かい、事の顛末を仲間達にぶちまけたが、
「夢だよ夢」なんて言葉で茶化され、その日はその話題で帰るまで馬鹿にされた…。
電車には乗りたくなかったが、タクシーで帰るには遠すぎる。
やむを得ず電車で帰宅。
風呂に入って嫌なことは忘れようと服を脱ぎ捨て、鏡の前を横切った時、
背中に無数に走る、赤く腫れ上がった引っ掻き傷に気付いた…。
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