鉄扉の奥から、何か聞こえてくる。「…ぅ…て…だ・か…すけ…」俺は絶叫しそうになった。 もう一人の男性は涙目で元きた方向に戻ろうとした。
じわじわ来る怖い話18じわ目
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1222321108/
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222: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/10/06(月) 08:51:58 ID:1jB9mP1t0
Sさんのことを話そう。
彼との出会いは2ちゃんねるのオフ会だった。
俺は2ちゃんねるのとあるスレッドで、興味のあるオフ会情報を見つけた。
ここからそう遠くもなく、俺自身聞いたこともない場所だったが、人里はなれたそこには
古い時代の廃集落があるらしい。
そこに夜な夜な苦しんで殺された若者たちの霊が出る、ということで、そこに行こうという趣旨のオフ会だった。
2ちゃんオフ会常連の俺が、その聞いたこともない穴場スポットに興味を惹かれないわけもなく
すぐに参加を表明した。それが昨日だ。
昨日の今日ということもあり、参加者は5名だった。男3人に女2人。うち男2人はSさんと俺だ。
全員友達同士などという関係ではなかったが、その中には他の心霊スポットオフでの顔見知りが2人いた。
しかし、情報提供者のSさんとは初見だった。
(ここでもう1人の男性参加者をAさん(顔見知り)、顔見知りの女性をBさん、初見の女性をCさんと呼ぶことにします)
Sさんの話はこうだ。
「40年ほど昔、この廃集落で猟奇殺人が起きたんだ。犯人は数十名の男女を拷問に近い方法で惨殺した。
それからというもの、毎夜その廃集落からは苦しむ男女のうめき声が聞こえてくる」というものだった。
真偽はともかく、とりあえず俺たち5人はその廃集落へ向かった。
集合場所には俺とSさんとCさんが車で着ており、Aさんは近所から単車、Bさんはミニバイクで着ていた。
俺の車があまり山に向かないため、俺たちはAさんとCさんの車に分かれて、現地に向かうこととした。
途中、通常の車で通れないところを通ることになり、5人はSさんの4WDに無理矢理乗り込んで
現地への道なき道を無理矢理走った。
「こんな道通れないだろう」というような獣道を走行するSさんはすごかった。
程なくして、俺たちは廃集落に到着した。
数件が密集している、思ってたよりこじんまりとした集落だったので、俺たちは1つ家を探検することにした。
彼との出会いは2ちゃんねるのオフ会だった。
俺は2ちゃんねるのとあるスレッドで、興味のあるオフ会情報を見つけた。
ここからそう遠くもなく、俺自身聞いたこともない場所だったが、人里はなれたそこには
古い時代の廃集落があるらしい。
そこに夜な夜な苦しんで殺された若者たちの霊が出る、ということで、そこに行こうという趣旨のオフ会だった。
2ちゃんオフ会常連の俺が、その聞いたこともない穴場スポットに興味を惹かれないわけもなく
すぐに参加を表明した。それが昨日だ。
昨日の今日ということもあり、参加者は5名だった。男3人に女2人。うち男2人はSさんと俺だ。
全員友達同士などという関係ではなかったが、その中には他の心霊スポットオフでの顔見知りが2人いた。
しかし、情報提供者のSさんとは初見だった。
(ここでもう1人の男性参加者をAさん(顔見知り)、顔見知りの女性をBさん、初見の女性をCさんと呼ぶことにします)
Sさんの話はこうだ。
「40年ほど昔、この廃集落で猟奇殺人が起きたんだ。犯人は数十名の男女を拷問に近い方法で惨殺した。
それからというもの、毎夜その廃集落からは苦しむ男女のうめき声が聞こえてくる」というものだった。
真偽はともかく、とりあえず俺たち5人はその廃集落へ向かった。
集合場所には俺とSさんとCさんが車で着ており、Aさんは近所から単車、Bさんはミニバイクで着ていた。
俺の車があまり山に向かないため、俺たちはAさんとCさんの車に分かれて、現地に向かうこととした。
途中、通常の車で通れないところを通ることになり、5人はSさんの4WDに無理矢理乗り込んで
現地への道なき道を無理矢理走った。
「こんな道通れないだろう」というような獣道を走行するSさんはすごかった。
程なくして、俺たちは廃集落に到着した。
数件が密集している、思ってたよりこじんまりとした集落だったので、俺たちは1つ家を探検することにした。
オカ速おすすめ!
223: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/10/06(月) 08:52:52 ID:1jB9mP1t0
1つ目の家は特に変わった様子もなく、見回り終えた。日用品の少ない、古ぼけた廃墟だ。
次の家で俺たちは興奮することになる。
地下に降りる階段を見つけたのだ。
ただ、この怪しい地下に下りるのを女性陣は嫌がった。
そこで、男3人で見に入ることとなった。
Sさんが中を懐中電灯で照らす。
地下室の奥に錆びた鉄扉があった。
その時だった。Sさんが「シッ」と言った。
鉄扉の奥から、何か聞こえてくる。
「・・・ぅ・・・て・・・・だ・か・・・すけ・・・」
俺は絶叫しそうになった。
もう一人の男性は涙目で元きた方向に戻ろうとした。
Sさんは小さな声で「動いちゃ駄目だ!」といった。
涙目になりながらSさんに従う男2人。
冷静を取り戻したが、扉の向こうからの呻き声はまだ聞こえてきている。
Sさんは「扉を蹴り開けるから、壁際まで下がってくれますか?」と言った。
壁際は上に上がる階段の逆側だったので躊躇したが、不平も言わずに俺たちは従った。
聞こえてくる呻き声が冷静な判断をさせなかったのだ。
壁際まで下がると、ふと視界の隅にいたもう一人の男の人「あ・・・」と言った。
そちらを見ようとした瞬間、Sさんが鉄扉を蹴り付けた。ひどく鈍い音が響く。
次の家で俺たちは興奮することになる。
地下に降りる階段を見つけたのだ。
ただ、この怪しい地下に下りるのを女性陣は嫌がった。
そこで、男3人で見に入ることとなった。
Sさんが中を懐中電灯で照らす。
地下室の奥に錆びた鉄扉があった。
その時だった。Sさんが「シッ」と言った。
鉄扉の奥から、何か聞こえてくる。
「・・・ぅ・・・て・・・・だ・か・・・すけ・・・」
俺は絶叫しそうになった。
もう一人の男性は涙目で元きた方向に戻ろうとした。
Sさんは小さな声で「動いちゃ駄目だ!」といった。
涙目になりながらSさんに従う男2人。
冷静を取り戻したが、扉の向こうからの呻き声はまだ聞こえてきている。
Sさんは「扉を蹴り開けるから、壁際まで下がってくれますか?」と言った。
壁際は上に上がる階段の逆側だったので躊躇したが、不平も言わずに俺たちは従った。
聞こえてくる呻き声が冷静な判断をさせなかったのだ。
壁際まで下がると、ふと視界の隅にいたもう一人の男の人「あ・・・」と言った。
そちらを見ようとした瞬間、Sさんが鉄扉を蹴り付けた。ひどく鈍い音が響く。
224: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/10/06(月) 08:54:04 ID:1jB9mP1t0
反射的に扉を見る。扉は開いていない。
Sさんはこっちを振り返り、言った。
「駄目だったか・・・」
その時、地上のほうから叫び声が聞こえた。
それを気にも留めず、Sさんは続けた。
「あの話、40年後の話なんだ」
ああ、分かってる。気付いたのが、遅すぎたな。
Sさんはこっちを振り返り、言った。
「駄目だったか・・・」
その時、地上のほうから叫び声が聞こえた。
それを気にも留めず、Sさんは続けた。
「あの話、40年後の話なんだ」
ああ、分かってる。気付いたのが、遅すぎたな。
353: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/10/14(火) 00:47:40 ID:4L69UyAa0
>>224の解説
Sは実行犯
Sが「だめだったか」といったのは、主人公が罠にかからなかったから。(もう一人は罠にかかって捕まった)
遅すぎた=いろいろな怪しい要素があったのに、主人公視点でSがやばいと全く気付かなかったということ。
Sは実行犯
Sが「だめだったか」といったのは、主人公が罠にかからなかったから。(もう一人は罠にかかって捕まった)
遅すぎた=いろいろな怪しい要素があったのに、主人公視点でSがやばいと全く気付かなかったということ。
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