オカルト速報:2012年08月の記事
ヨリコちゃん
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 02:59:23.21 ID:J4ibncVXO
小学校のとき、用務員さんが急用で1度だけ代理の人が来た。
あまり長くは居なかったけど、まあ普通のおじさん。
ただ、妙だったのはすべての女子に「ヨリコちゃん」と話しかける。
「ああヨリコちゃん、気をつけてね、じゃあね」
「違うよー、あたしカナ」
「ヨリコちゃん、元気ないね」
「あたしはメグミ」
つーか、気になってまわりの友達や兄弟に聞いたが、どの学年にも、どのクラスにもヨリコなんて女子はいなかった。
あまり長くは居なかったけど、まあ普通のおじさん。
ただ、妙だったのはすべての女子に「ヨリコちゃん」と話しかける。
「ああヨリコちゃん、気をつけてね、じゃあね」
「違うよー、あたしカナ」
「ヨリコちゃん、元気ないね」
「あたしはメグミ」
つーか、気になってまわりの友達や兄弟に聞いたが、どの学年にも、どのクラスにもヨリコなんて女子はいなかった。
真っ赤なハンドバッグをぶら下げた女
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 02:44:56.83 ID:J4ibncVXO
「道を教えてください」
夕方の路地でそう話し掛けてきたのは背の高い女だった。
足が異様に細くバランスが取れないのかぷるぷると震えている。
同じように手も木の枝のように細く、真っ赤なハンドバッグをぶら下げている。
はあはぁと何度もため息なのか呼吸なのか分からない息を吐き、僕に聞いているはずなのに視線はまったく違う方向を向いている。
「あ…あの。どちらへ…?」
やばい人っぽい。
僕は早く答えて立ち去ろうと思った。
「春日谷町1-19-4-201」
「………」
そこは僕のアパートの住所だった。
部屋番号までぴったりと合っていた。
夕方の路地でそう話し掛けてきたのは背の高い女だった。
足が異様に細くバランスが取れないのかぷるぷると震えている。
同じように手も木の枝のように細く、真っ赤なハンドバッグをぶら下げている。
はあはぁと何度もため息なのか呼吸なのか分からない息を吐き、僕に聞いているはずなのに視線はまったく違う方向を向いている。
「あ…あの。どちらへ…?」
やばい人っぽい。
僕は早く答えて立ち去ろうと思った。
「春日谷町1-19-4-201」
「………」
そこは僕のアパートの住所だった。
部屋番号までぴったりと合っていた。