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怖い話

【怖い話】ひいお爺ちゃんは戦車の操縦手だったんですが、そのお爺ちゃんが敵に囲まれ、ある音楽が流れてきて恐ろしい目にあったと…

編集・公開: オカルト速報
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引用元: ・ほんのりと怖い話スレ その113 ©2ch.net

660: 本当にあった怖い名無し 2015/12/31(木) 00:36:21.40 ID:5BjKjqa/0
勝手に書きます。
そんなに怖くないだろうし長いんで適当に流しちゃっても結構です。
長すぎて一回じゃ書ききれないんで2回に分けて書きます。

ひいおじいちゃんがついこの間亡くなりました。なので、いつもおじいちゃんが語っていた話をします。
おじいちゃんに怖い話をしてくれと頼むといつも話してくれる話しがありました。
その前に、おじいちゃんについて少し説明させていただきます。
僕のひいおじいちゃんは、太平洋戦争で陸軍の戦車兵でした。それも、戦車を運転する操縦手だったそうです。

おじいちゃんは、この話をする時いつもこのように話しました。ここから先はおじいちゃんの話を再現して書きます。 
 「忘れもしない1945年6月...あれは何日だったか、今では思い出せんな。雨が降っていて、ただでさえ高いフィリピンの気温に加えチハ車(97式中戦車チハの呼称)のエンジンの熱によって蒸し暑かったのを覚えいる。」 

「日も傾いてきた頃、戦闘中に味方の戦車隊からはぐれてしまったんだ。すぐ近くで砲声は聞こえるんだが...」 

「戦車長が外に出ても味方の戦車も敵の戦車も暗くて見えないと言うのだ。馬鹿な、そんなことないだろう、味方も敵も撃ちゃあ分かるだろ、と言ったが、操縦席の細い窓から覗いても、本の数メートルまでしかヘッドライトは照らしていない他何の光も見えなかった。」

664: 本当にあった怖い名無し 2015/12/31(木) 00:41:24.92 ID:5BjKjqa/0
「しばらく前進していると、急にがくんと衝撃がきて、戦車が停止しちまったんだ。
それも、エンジンが止まったわけじゃなく、なんかにぶつかってつっかえたみたいに、履帯が空回りしているように。
おかしいな、溝にはまったか?と怪しんでいたら、突然四方八方から激しい砲声や銃声が聞こえたんだ。
車内に響く跳弾の音に、乗組員四人全員が震え上がっていたのを覚えている。
いつまでたっても音は止まらない。戦車は無事なようで、動力にも乗組員にも何ら異常は無かった。」

「それでも戦車は前に進まなかった。
俺は、アクセルも全開で戦車を走らせようとしたんだが、除き窓からは戦車が前進してる様子は見られなかった。
すると、跳弾の音が少し収まって、音楽が聞こえてきたんだ。日本の軍歌じゃなくて、...これは後で説明するか。
銃撃が収まってきた頃に、砲手のひとりが外の様子を見ると言って、ハッチを少し開けて、身を乗り出したんだ。
ここからやっと全員が異常に気付き始めた。その砲手が急に笑い出して、狂ったように軍歌を歌い始めた。
異変に気付いたもう一人の砲手が半身外に出てる砲手を捕まえると、そいつも軍歌を歌い出した。」



「操縦席に戻ろうとしたところで、俺は恐ろしいものを見た気がしてすぐに後ろを向いた。
はっきりとは見ていないが、操縦席の除き窓に何か景色以外の物があった。禍々しいものだとは気付いた。
上で軍歌を歌う奴らもこいつが原因だともすぐに分かった。まだ正気を保っているもう一人の仲間もそれに気付いて、こっちを向いて口をぱくぱくさせていた。
俺はそれを見ないように後ろを向きながらアクセルを踏んだ。
戦車は走っているのか止まったままなのかよくわからないが、とにかく前進する努力をした。俺はとても恐ろしかった。もう無我夢中だった。」

「そのうち、また銃声が聞こえてきた。もうその音でほかの音は何も聞こえなかった。
隣の仲間もうわぁ、助けてくれぇ!と泣き叫んでいた。
俺も同じだった。銃声に紛れてあの音楽も聞こえてきた。
みるみるうちに音量が大きくなっていった。
俺が全て諦め、耳を塞いだその瞬間に、とてつもない衝撃とともに俺は意識を失った。」

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665: 本当にあった怖い名無し 2015/12/31(木) 00:43:51.23 ID:5BjKjqa/0

「大丈夫か?と言われて俺は目を覚ました。もう元の戦場の音しか聞こえなかった。
声をかけてくれたのは隣にいた仲間だった。
もう大丈夫だ。安心しろと言われて後ろを見たら、あの砲手の二人は自決した後だった。
いつ自決したのかわからないが、二人の近くには拳銃が落ちていた。
俺たちは二人で戦車からはい出た。
東に日が見えた。もう朝だった。
自分たちの乗っていた戦車を見て、これまたあっと声を上げたのを覚えている。
忘れもしない。戦車は血みどろだった。至るところに血がついていた。
そして、戦車の履帯のところに、星条旗(アメリカの国旗)の切れ端が絡まっていた。」

「その後、俺たちは友軍の戦車に助けられた。後で聞いた話、俺たちが所属していた戦車隊は全滅したらしかった。
戦後、あの時聞いた音楽は『星条旗よ永遠なれ』だったと知った。」
そして、いつもこの話をした後にひいおじいちゃんはCDで『星条旗よ永遠なれ』を聞かせてくれました。
長々とすみません。
この話はこれで終わりです。

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