引用元: ・じわじわ来る怖い話 6話目
910: 本当にあった怖い名無し 2007/08/16(木) 01:07:50 ID:emS1Cb8E0
山で迷った俺は、夜遅くに一軒の民家にたどりついた
戸を叩き「今晩泊めて下さい」と頼むと
一人の老婆が出て来て快く招き入れてくれた
晩飯をご馳走になってると襖の閉まっている部屋からゴトっと物音がした
隣に誰か居るんですか?と尋ねると、俺と同じ山登りに来た客だと言う
先刻ご飯も食べ終わって、疲れたので先に休んでるんだそうだ
すると突然老婆が俺に聞いてきた
「お肉とお野菜どっちが好きかえ?」
戸を叩き「今晩泊めて下さい」と頼むと
一人の老婆が出て来て快く招き入れてくれた
晩飯をご馳走になってると襖の閉まっている部屋からゴトっと物音がした
隣に誰か居るんですか?と尋ねると、俺と同じ山登りに来た客だと言う
先刻ご飯も食べ終わって、疲れたので先に休んでるんだそうだ
すると突然老婆が俺に聞いてきた
「お肉とお野菜どっちが好きかえ?」
「え?」質問の意味が理解できず、答えに困った
「急に来られたから今晩は良いものを用意できなくてねぇ・・・
せめて明日の朝くらいは、もてなさせておくれ」
なるほど・・・俺は「肉好きで肉をよく食べてるので肉がいいです」と答えた
食事の後、俺も寝る場所として別の部屋に通された
老婆は一人暮らしなので部屋は余っているそうだ
俺は横になるなり山を徘徊した疲れからか、すぐ眠ってしまった
「急に来られたから今晩は良いものを用意できなくてねぇ・・・
せめて明日の朝くらいは、もてなさせておくれ」
なるほど・・・俺は「肉好きで肉をよく食べてるので肉がいいです」と答えた
食事の後、俺も寝る場所として別の部屋に通された
老婆は一人暮らしなので部屋は余っているそうだ
俺は横になるなり山を徘徊した疲れからか、すぐ眠ってしまった
912: 本当にあった怖い名無し 2007/08/16(木) 01:09:52 ID:emS1Cb8E0
どれくらい経っただろう
隣の囲炉裏のある部屋からの話し声で目が覚めた
「人肉・・・食べた事あるかい?」
「ああ、あるよ。あれはマズいねぇ」
「わしもあるよ。あれは美味しいねぇ」
3人で話しているのか?
たしか一人暮らしと聞いたが・・・ご近所か?
しかし、気味の悪い話をしてるなぁ・・・
「お前本当に食った事あるのかい?あんなにマズいのに」
「あんたこそ食った事あるのかい?舌おかしいんじゃないかい?」
「まぁまぁ・・・草食動物の肉は美味しいって言うけど、肉食動物はマズいって言うじゃないか」
「ああ、なるほど」
「じゃあ食ってみるまでその人間はうまいかマズいか分からないねぇ・・・」
「どうだい?今襖の向こうで聞き耳立ててる奴を食ってみないかい?」
「いいねぇ」「いいねぇ」
やばい! バレてる!
俺は咄嗟に布団を頭まで被り寝たふりをした
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913: 本当にあった怖い名無し 2007/08/16(木) 01:11:12 ID:emS1Cb8E0
次の日、いつのまにか寝ていた俺は昨日の出来事を思い出しハッと飛び起きる
なんともない・・・食べられずに済んだようだ
恐る恐る襖を開けると、にっこりして朝ご飯食べて行きなさいと言う老婆が居た
あれは夢だったか
昨日襖が閉まっていた部屋はもぬけのからだった
俺が起きるよりも早くに出て行ったそうだ
結局会えず終いだったな
老婆が出してくれた朝ご飯を見ると
山菜と熊鍋だった
なんだ・・・あんな事聞いておいて結局、肉と食物繊維バランスよく出してるじゃないか
お年寄りは若者とコミュニケーション取りたいだけなんだよな・・・
と、一人納得して食べてると、老婆は「熊鍋美味しいかい?」と聞いてきた
俺は「美味しいです」と答えて、ご飯をおかわりした
「何から何まで世話になって、ありがとうございました」
背を向け帰ろうとする俺を「ちょっと」と呼び止めると
老婆は最後にこう言ってくれた
「この辺は熊がよく出るから気を付けんしゃい」
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