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怖い話

【オカルト二篇】道の向こう側から提灯も持たずに若い女の人が歩いてくる。白い着物に上品な足取り…… / このフロアで先ほど盗難がありました

編集・公開: オカルト速報
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18名無しのオカルト ID:

それはその帰り道の出来事。
戦前の田舎町ですから皆に都合の良い場所を選ぶとは言え、自分の家からは歩いて
一時間近くある。
その道の途中に葦の原をはしる一本の長い道があった。
その日も男はほろ酔い加減でこの道を歩いていた。
すると、道の向こう側から提灯も持たずに若い女の人が歩いてきた。
こんな夜遅くに若い娘っ子が出歩くとは無用心極まりない。
男はそう思い、ものめずらしさも手伝ってその娘に一言声を
かけようと思いたった。
娘は暗い道の向こうからだんだんと近づいてくる。上品な足取りが夜にほ
んのりと浮かび上がる白い着物にとても似つかわしかったそうだ。
カラン・・・・コロン・・・・
「もし、娘さんや・・・」
手にぶら下げていた提灯をかざした時、男は絶句した。
口の伸びた顔、釣りあがった目、大きな耳、夜風に揺れる長く白いひげ。
それは狐だった。
声にもならぬ叫びをあげ、一目散に家に帰ったと言いう。
家に着いたとき、草履が両足とも脱げていたということからその慌てぶりが
うかがえよう。
このことを村で一番歳を取っておられたご老人に話すとその人は言ったそうだ。

ほう、あんた、会ったのかい。近頃とんと聞かなくなったが。そうかまだいたのか。
わしらの若い頃は、しょっちゅうと言うわけでもないが、この時期になると必ず一人は
見たというものがおったよ。
なぁに、気にすることはない。見たものに難がふりかかったものは一人もおらんよ。
逆にありがたく思ったほうが良いくらいじゃ。ほれ、わしだってこの通り、この歳
になっても腰ひとついためておらん。

翌年、男に念願の元気な男の子が生まれました。
僕の父です。




 

30名無しのオカルト ID:

ずいぶん前に自分に起きた話です。
このスレの他のお話と比べると全然怖くないのですが、
唯一私の体験した妙な話です。

その当時、大学受験で田舎から上京した私は、
しばらく小さな安ビジネスホテルのシングルに1人で泊まっていました。
次の日にある受験に備えて、しばらく参考書と問題集に取り組んだ後
夜更かしをしないように、その夜は11時ぐらいに電気を消しました。
なにぶん狭い部屋だったので、ベッドの脇にあるデジタル時計の
緑のライトの表示が、枕もとのすぐそばでいやにまぶしく感じました。
眠れるかなあ、とぼんやり思ううちに、慣れない都会に出てきて
やはり緊張していたのか、いつのまにか眠りに落ちていきました。




31名無しのオカルト ID:

いつだったか、誰かがドアをノックする音で目が覚めました。
ふと目を開けると緑のデジタル時計の明かりが
うすぼんやりと枕もとを照らしていて、
ああ、いつの間にか眠ってたんだと気がつきました。
と同時に男の人のもの静かな声が、
足元にあるドアの方向から聞こえてきました。

「このフロアで先ほど盗難がありましたので、
お客様にも気をつけて頂きたくご連絡しております」

扉の方向に視線をやると、そこには廊下の明かりで
逆光になった男性の黒いシルエットが浮かんでいました。

まだ寝ぼけていた私は、そうか、そんなこともあるんだと思い、
ホテルの関係者と思われる戸口に立つ人影に「ハイ…」と生返事をし
もう一度眠りにつこうとした瞬間、はっと気がつきました。




32名無しのオカルト ID:

ありえない。
だって、最後に部屋に入った後すぐに鍵をかけていて、
ドアチェーンもかけたはず。
ドアチェーンの長さだけ扉が開いたとしても
あんなに大きく人影のシルエットが見えるわけがない。

おかしい!と全ての感覚がはっきり目覚めた時にはもう、
入り口の男性は部屋の中に入ってきてしまいました。

私はベッドから飛び起きる間もないうちに、
男は私の上に馬乗りになりました。
抵抗する暇もなく口をふさがれ、そのすぐ後に胸のあたりに
まっすぐ立てられたナイフのきっさきを布団を通じて感じ、
「ああ、私は殺されるんだ、理由も分からないままで」
と無念な思いがひらめいた後、これが夢であればいいのに、と
強く念じた瞬間、ばっ!と目が覚めました。




33名無しのオカルト ID:

部屋の中は真っ暗でした。
ただ、緑色のデジタル時計の表示だけは、
相変わらずうすぼんやりと光っていました。
はっきりと胸のあたりにまっすぐ立てられたナイフの感触は
目が覚めた後もとてもリアルで、あれはただの悪夢だったのか
それとも目が覚めた自分は本当は救われたのか、よく分かりませんでした。

この後はちょっと間抜で申し訳ないのですが、
しばらく呆然とした後、もう一度部屋の鍵とドアチェーンを確認して
興奮が落ち着くと、また眠りについてしまいました。
かなりずうずうしいですね(笑
でももう、その夜は悪夢を見ることはありませんでした。
次の日の朝、あまりにも受験に気を取られていたので
ホテルの人に確認することもなく、そのまま受験場に向かいました。

いつもつじつまの合わない夢らしい夢しか見ることはないのですが、
後にも先にも、あれほどリアルな悪夢を見たのは初めてでした。
これまでの人生の中で唯一体験した変な夢です。

長々と駄文に付き合って下さった方、どうもありがとうございました。







34名無しのオカルト ID:

>30
怖い!!そして、語り口が(・∀・)イイ!!
…もしかして、そんな事件がその部屋であったのかもね

私も受験で上京してビジネスホテルに泊まった時
夜中に誰かがチャイムを鳴らして震えて朝を迎えたっけ…
もしかしたら酔っ払いが間違えて押したのかもしれないけど、
そりゃあ怖かった…。
そんな事を思い出しました。




35名無しのオカルト ID:

>>狐娘
これ現代だったら「口裂け女」とか「人面犬」と同じ感覚ですよね。
「逆にご利益がある」ってとても素敵な発想ですね。
ゾッとしつつ、ほのぼのできる話です。

>>ホテルの怪
十分すぎるくらい怖いです(震
こういう夢の関係する怖い話は本当に怖いですね。
自分で制御できない事柄が多いだけに余計。




引用元:身内に起こった怖い話 4話目

コメント

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