• 新着記事を読み込んでいます…
  • 新着記事を読み込んでいます…
怖い話

【オカルト】小学校を転校して三日目くらいの朝、早めに登校すると、僕は驚いて思わず立ち止まった。何故なら僕の机に…

編集・公開: オカルト速報
  • 新着記事を読み込んでいます…
  • 新着記事を読み込んでいます…

引用元: ・ほんのりと怖い話スレ、その4~~

136: 早起きは三文の得 起 02/02/15 00:19
小学校六年の二学期の途中に地方へ引っ越した。転校をするのは
初めてのことだった。不安に思っていた僕に最初に話しかけてきたのは
T君というクラスのリーダー格らしき人で、いろいろと親切に面倒を
見てくれたのだけど、他人の悪口を言ったり、〇〇とは話をしない方が
いいよとか命令したりするので、正直少しうざいと思うようになっていた。

学校は家から歩いてすぐの所にあった。前の学校は電車で一時間もかかる
所だったので、早起きをする習慣がついていた。
転校して三日目くらいの朝、家にいても何もすることがないので、
かなり早目だけど登校することにした。既に先生か職員の人が
来ているらしく、門は開いていたけれど、校舎にはひと気が無かった。
当然一番乗りだと思って教室の扉を開けてみると、男の子が一人
先に来ている。僕は驚いて立ち止まった。その男の子の座っているのが、
僕の席なのだ。
自分の勘違いかと思って何度も確かめてみたのだけど、 
やっぱり間違いない。 
「あのさ、そこ僕の席だと思うんだけど…」遠慮がちにそう切り出すと、 
男の子はにっこり笑って「あっごめん」と言い、すぐに席をゆずった。 
まだクラス全員の顔を憶えていなかったので、同じクラスの奴が 
席を間違えたのだろうと思い、そのことはすぐに忘れてしまった。

137: 早起きは三文の得 承 02/02/15 00:22
一週間くらい経って、また早起きをして学校へ出かけた。
教室の扉を開けると、この日もこの前の男の子が先に来ていた。
しかもまた僕の席に腰かけている。
この時には、この子が同じクラスの奴ではないとわかった。
「あのさ…」と声をかけると、この前と同じようにごめんねと言い残して
教室を出て行く。入る教室を間違えたのだろう、
そそっかしい奴がいるもんだ。とそう思った。
それからまたしばらくして、早朝の誰もいない廊下を歩いて教室に
たどりつくと、やっぱり同じ男の子が僕の席に座っている。
今度はさすがに、何か変だなと思った。机の脇には、
わりと目立つ色をした、前の学校の校章入りの手提げかばんが
掛けっぱなしにしてあったので、普通に考えて席を間違えるとは思えない。
それに教室を間違えたのなら、自分の荷物を持っているはずなのに、
男の子は手ぶらなのだ。僕は男の子のすぐ近くに立って、
わざと声を掛けずにいた。男の子はことさら無視するという風ではなく、
かといってこちらに気づいた素振りは見せずに、
ただ居心地悪そうにじっとうつむいている。
とうとうしびれを切らして、僕は声を掛けた。
男の子は悪いことをしている現場を見つけられたみたいな顔で
席から滑り降り、ごめんね、と虫の鳴くような声で謝ると、
教室から走り出て行った。

スポンサーリンク
138: 早起きは三文の得 転 02/02/15 00:26
その日の休み時間に、
朝学校に来たら何か変な奴がおれの席に座っていてさー、と話をした。
「それってどんな奴だった」T君が尋ねた。
「えーと、背はかなり小さいほうで、何か弱そうな感じだった。
 おどおどしてるっていうか。髪の毛はわりと長めで、
 あと首のここのところに赤っぽいアザがあった。
 十円玉くらいの大きさの……」
ひいっ、というような悲鳴を、そばで聞いていた女子があげた。
T君が僕の胸のあたりを殴りつけた。
「お前なんだよ。ふざけんなよ。どうしてそんな嘘つくんだよ」
真っ青な顔でそう言うと、教室から出て行った。

僕が転校してくる三ヶ月ほど前に、N君という男の子が
自分の住んでいるマンションから転落死した。
僕の机は、もともとそのN君が使っていたものだったのだ。
僕が転校して来る前日までは、その上に花瓶が載っていたそうだ。
警察は事故死と判断したが、
あれは自殺だったのでは、と生徒たちの間で噂になっていた。
N君が、Tを中心とするグループからひどいイジメを受けていたことは
みんなが知っていた。四年生くらいからずっと続いていたらしい。
N君の死を担任が報告した時、
「やった。これであいつのうっとうしい顔を見なくてもすむ。
 すげーうれしー」とTは言い放った……

139: 早起きは三文の得 結 02/02/15 00:30
僕が早朝の出来事を話したその日から次第に、
Tはクラスの中で孤立するようになっていった。
あの時のことがきっかけになったかどうかはわからない。
ただ単にみんなが大人になって、むやみに威張り散らしたり、
陰口を叩いたりすることの低劣さに気づいたのかもしれない。
卒業式の頃には、Tはクラスの誰からも相手にされなくなっていた。

あれから僕は寝坊をするようになって、教室に一番乗りすることは
なくなってしまったけれど、N君の姿は何度か目にした。
体育館の隅っこに立っていたり、
校舎の窓から校庭を見下ろしたりしていた。
今考えると、単なる見間違いかもと思わないでもないけど、
その時は妙な確信があった。ああ、またN君が来ているな、と。
(僕のほかに同じような目撃者がたくさんいた)
退屈そうな、居心地の悪そうな様子だった。
小さな子供が遊びの仲間に入りたいのに、自分から言い出す勇気がなくて
声を掛けてもらえるのをじっと待っている、とそんな風にも見えた。
恐いと思ったことは一度も無かった。

コメント

コメントを読み込んでいます…