引用元: ・ほんのり怖い話スレ その17
660: こぴーぺ 04/04/14 21:27 ID:BXrSr5rn
仲良し5人組のK子、A、R美、N子、Tは呪われているという噂の絶えない
M神社に肝試しに行くことを決めていた。その神社に祀られている鏡は倉の中に
あって、その倉の周りには鎖がぐるぐる巻かれてあって、さらには南京錠で
堅く錠が施されていた。無気味なことこの上ないオブジェであることは間違いない。
Tが精神病院の看護婦である姉から聞かされた、あの鏡に触れたことで患者になった
人物の話は5人を大いに盛り上げた。
5人はその倉の中を覗いて帰るという肝試しのコースを選択していた。
M神社に肝試しに行くことを決めていた。その神社に祀られている鏡は倉の中に
あって、その倉の周りには鎖がぐるぐる巻かれてあって、さらには南京錠で
堅く錠が施されていた。無気味なことこの上ないオブジェであることは間違いない。
Tが精神病院の看護婦である姉から聞かされた、あの鏡に触れたことで患者になった
人物の話は5人を大いに盛り上げた。
5人はその倉の中を覗いて帰るという肝試しのコースを選択していた。
661: こぴーぺ 04/04/14 21:28 ID:BXrSr5rn
その晩、辺りは肝試しの雰囲気を台無しにするぐらい明るい月夜だった。
用意していた懐中電灯もいらなくなった。
長い階段をのぼり神社の倉にたどりついた5人は顔を見合わせた
いつもはぐるぐるに巻かれてある鎖も堅く閉ざされた錠も今日は見当たらない。
予定はすぐさま変更となり、中の鏡を触ってみようということになった。
倉に入った5人は中の広さに少し驚きながら、月明かりを背に、横長の、
楕円の大きな鏡を覗き込んだ。
用意していた懐中電灯もいらなくなった。
長い階段をのぼり神社の倉にたどりついた5人は顔を見合わせた
いつもはぐるぐるに巻かれてある鎖も堅く閉ざされた錠も今日は見当たらない。
予定はすぐさま変更となり、中の鏡を触ってみようということになった。
倉に入った5人は中の広さに少し驚きながら、月明かりを背に、横長の、
楕円の大きな鏡を覗き込んだ。
662: こぴーぺ 04/04/14 21:30 ID:BXrSr5rn
みんな、愕然としていた。思いはそれぞれだったが口にするのは皆一様に
「なんで?」
という言葉だけだった。
覗き込んだ鏡には皆の顔が映った。ただ唯一の違和感は、鏡に「ともだち」が
6人映っていたということだ。しかも不思議なことに知らない顔は一つもない。
ここにいないもう一つの顔は今、この鏡を見るまで誰一人思い出せなかった顔。
「Y菜!?」K子は思わず叫んでしまった。みんな忘れていた、6人みんな仲良し
だったはず、いや、忘れていただけじゃなく・・・Y菜は何で、いつ「いなくなった」んだろう。
鏡の中にしかいないY菜は何かを言いたそうにこちらを見つめていた。
「なんで?」
という言葉だけだった。
覗き込んだ鏡には皆の顔が映った。ただ唯一の違和感は、鏡に「ともだち」が
6人映っていたということだ。しかも不思議なことに知らない顔は一つもない。
ここにいないもう一つの顔は今、この鏡を見るまで誰一人思い出せなかった顔。
「Y菜!?」K子は思わず叫んでしまった。みんな忘れていた、6人みんな仲良し
だったはず、いや、忘れていただけじゃなく・・・Y菜は何で、いつ「いなくなった」んだろう。
鏡の中にしかいないY菜は何かを言いたそうにこちらを見つめていた。
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663: こぴーぺ 04/04/14 21:33 ID:BXrSr5rn
翌日の朝Aは自殺した。
Aの葬儀が終わりN子はなかば強引に3人を連れY菜の家を訪ねた。
N子はY菜のことをどうしても確認しておきたかったのだ。
Y菜の家を訪ねた帰路、4人は某ファミリーレストランに集まっていた。
欲しくもない飲み物を並べ、一言も話すことなくただ座っているだけの4人は周囲から異様に映ったかも知れない。
K子は考えていた。「なぜAは自殺を・・・。」Y菜のことをみんな忘れていたということ。
そしてそのY菜はどこにもいないということ。
Y菜の家を訪ねればY菜の母であるはずの人物はこう言った
「お宅を間違ってるわ。うちに娘はいませんよ」
どれもショックなことばかりだけど
それでもAが自殺する理由としては不十分過ぎる。
Aの葬儀が終わりN子はなかば強引に3人を連れY菜の家を訪ねた。
N子はY菜のことをどうしても確認しておきたかったのだ。
Y菜の家を訪ねた帰路、4人は某ファミリーレストランに集まっていた。
欲しくもない飲み物を並べ、一言も話すことなくただ座っているだけの4人は周囲から異様に映ったかも知れない。
K子は考えていた。「なぜAは自殺を・・・。」Y菜のことをみんな忘れていたということ。
そしてそのY菜はどこにもいないということ。
Y菜の家を訪ねればY菜の母であるはずの人物はこう言った
「お宅を間違ってるわ。うちに娘はいませんよ」
どれもショックなことばかりだけど
それでもAが自殺する理由としては不十分過ぎる。
664: こぴーぺ 04/04/14 21:42 ID:BXrSr5rn
そこでK子は仮説を立ててみた。
もしAが、他の4人が見たY菜とは別の「何か」を鏡の中に
見ていたとしたら?例えばAがY菜のように「消えてしまうことを」
鏡に「告げられていた」としたら・・・
K子は考えた。
私ならY菜のように「消えて」しまって誰からも忘れ去られ、
さらには「生まれてすらこなかったこと」にされるよりは
自ら死を選ぶのではないか?
K子はそこまで考えると足下がおぼつかなくなるくらい恐くなった。
急に青ざめ口元を押さえるK子を心配してR美が声をかけようとしたその時
K子はカバンを引っくり返し、一つのノートを取り出した。
「みんな、これに名前とメッセージを書いて」
最初は事情がつかめず言われるまま書くだけだった3人も他愛無ない
メッセージを書いていくにつれ徐々にテンションが上がっていった。
開いたノートはすぐにメッセージでいっぱいになった。
もしAが、他の4人が見たY菜とは別の「何か」を鏡の中に
見ていたとしたら?例えばAがY菜のように「消えてしまうことを」
鏡に「告げられていた」としたら・・・
K子は考えた。
私ならY菜のように「消えて」しまって誰からも忘れ去られ、
さらには「生まれてすらこなかったこと」にされるよりは
自ら死を選ぶのではないか?
K子はそこまで考えると足下がおぼつかなくなるくらい恐くなった。
急に青ざめ口元を押さえるK子を心配してR美が声をかけようとしたその時
K子はカバンを引っくり返し、一つのノートを取り出した。
「みんな、これに名前とメッセージを書いて」
最初は事情がつかめず言われるまま書くだけだった3人も他愛無ない
メッセージを書いていくにつれ徐々にテンションが上がっていった。
開いたノートはすぐにメッセージでいっぱいになった。
665: こぴーぺ 04/04/14 21:43 ID:BXrSr5rn
4人で書いたノートを見てK子は安心して言った
「うん、よし、私も含めて3人ちゃんといる」・・・
「うん、よし、私も含めて3人ちゃんといる」・・・
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