引用元: ・ほんのりと怖い話スレ その22
369: まお 05/02/15 15:26:54 ID:hjw9YliK0
ボクのママンが子供の頃は、神社の祭りがあると、「見世物小屋」がかかった。広い境
内に、三つも四つも小屋が作られた。小屋の周りは、ゴザで囲まれていて、入り口には、
極彩色で書かれたおどろおどろしい大きな絵看板がかかっていた。入り口の横では、台
の上に乗った「木戸番」という人がいて、小屋の中でどんなに面妖奇奇怪怪な見世物が
展開されているかを、独特の口上で叫ぶようにタンカを切っていた。
「さぁ~、お代は見てのお帰りだ、ヘビ女だよ~、ヘビ女だ。千代ちゃんは、ヘビを見つ
けるとむんずと掴み、頭を噛み切って生き血を啜り、ムシャムシャと食べてしまう。隣に
いるのは牛女だ。親の因果が子に報い、牛女のお乳は八つもある。お客さまにとくと見て
いただきたい、、、、」と立て板に水の如く口上を述べていく。
内に、三つも四つも小屋が作られた。小屋の周りは、ゴザで囲まれていて、入り口には、
極彩色で書かれたおどろおどろしい大きな絵看板がかかっていた。入り口の横では、台
の上に乗った「木戸番」という人がいて、小屋の中でどんなに面妖奇奇怪怪な見世物が
展開されているかを、独特の口上で叫ぶようにタンカを切っていた。
「さぁ~、お代は見てのお帰りだ、ヘビ女だよ~、ヘビ女だ。千代ちゃんは、ヘビを見つ
けるとむんずと掴み、頭を噛み切って生き血を啜り、ムシャムシャと食べてしまう。隣に
いるのは牛女だ。親の因果が子に報い、牛女のお乳は八つもある。お客さまにとくと見て
いただきたい、、、、」と立て板に水の如く口上を述べていく。
そして、更に口上に勢い
がつくと、太鼓の音が殊更に大きくドドンドンドンドンと打ち鳴らされ、ジリリリリーー
とベルが大きく鳴り響いて、ここぞとばかりに木戸番がお客を小屋に誘い込むのである。
370: まお 05/02/15 15:28:15 ID:hjw9YliK0
がつくと、太鼓の音が殊更に大きくドドンドンドンドンと打ち鳴らされ、ジリリリリーー
とベルが大きく鳴り響いて、ここぞとばかりに木戸番がお客を小屋に誘い込むのである。
370: まお 05/02/15 15:28:15 ID:hjw9YliK0
ボクのママンも他の客に押されるようにして入って行った。そこで見たことは割愛する。
問題は小屋を出た後である。ママンは好奇心の強い子で、育ちのせいもあり、ものおじをし
ない子だった。境内の参詣人の流れから外れて、見世物小屋の裏に回ってみた。小屋の後ろ
には、小さな小屋があって、そこからは水が地面にじわじわーと広がって水溜りを作ってい
た。ママンは、そこを避けて通ろうとしないで、わざわざ水溜りの浅い所を選んで、ズック
に水が沁みこまない様に、飛び飛びに歩いた。丁度小屋の側に足を置いた時に、赤ちゃんの
弱々しい泣き声が聞こえた。
仕切りのゴザをちょっと押すと小屋の中が見えた。女が赤ちゃんのオシメを変えていた。そ
の赤ちゃんには、両足と両腕がなかった。両足の付け根が見えた。赤黒く変色して、ゴツゴ
ツとしてみえた。部屋の天井には、夥しい包帯が吊り下げられて、干してあった。血に染ま
った包帯もあった。赤ちゃんは、口をパクパクとさせて、小さな声で泣いていた。女がママ
ンに気付いて、振り返った。ママンはワッと声を上げて、驚いた。女の顔には、目があるは
ずのところに、何も無かった。額と同じ様に、のっぺりとしていた。ハナのあるところには、
細長い黒い穴が二つポツンと開いていた。唇は厚く、口はカエルのように、横に長かった。
問題は小屋を出た後である。ママンは好奇心の強い子で、育ちのせいもあり、ものおじをし
ない子だった。境内の参詣人の流れから外れて、見世物小屋の裏に回ってみた。小屋の後ろ
には、小さな小屋があって、そこからは水が地面にじわじわーと広がって水溜りを作ってい
た。ママンは、そこを避けて通ろうとしないで、わざわざ水溜りの浅い所を選んで、ズック
に水が沁みこまない様に、飛び飛びに歩いた。丁度小屋の側に足を置いた時に、赤ちゃんの
弱々しい泣き声が聞こえた。
仕切りのゴザをちょっと押すと小屋の中が見えた。女が赤ちゃんのオシメを変えていた。そ
の赤ちゃんには、両足と両腕がなかった。両足の付け根が見えた。赤黒く変色して、ゴツゴ
ツとしてみえた。部屋の天井には、夥しい包帯が吊り下げられて、干してあった。血に染ま
った包帯もあった。赤ちゃんは、口をパクパクとさせて、小さな声で泣いていた。女がママ
ンに気付いて、振り返った。ママンはワッと声を上げて、驚いた。女の顔には、目があるは
ずのところに、何も無かった。額と同じ様に、のっぺりとしていた。ハナのあるところには、
細長い黒い穴が二つポツンと開いていた。唇は厚く、口はカエルのように、横に長かった。
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371: まお 05/02/15 15:29:48 ID:hjw9YliK0
ママンは固まってしまった。すると突然肩を掴まれた。後を見ると、見世物小屋のハッピを
着たじいさんが立っていた。
「危ないから、来ちゃあダメだ、向こうに行ってろ。あのな、今見たことだけどな、誰にも言
っちゃあダメだぞ。分かったか。かあちゃんにも言っっちゃぁダメだ。誰かにはなしたら、あ
のおばちゃんがお前を連れに来るぞ。」恐ろしい顔をして、ママンに言った。ママンは小屋で
見たことを、その日以来三十数年間誰にも言えなかった。
ママンは、昨年の暮れに病院で、小屋の一件をボクに話した。で、先月また病院に行って、
ママンに会った。ママンは怯えた目をして、ボクを見つめると、一枚のメモを出した。
着たじいさんが立っていた。
「危ないから、来ちゃあダメだ、向こうに行ってろ。あのな、今見たことだけどな、誰にも言
っちゃあダメだぞ。分かったか。かあちゃんにも言っっちゃぁダメだ。誰かにはなしたら、あ
のおばちゃんがお前を連れに来るぞ。」恐ろしい顔をして、ママンに言った。ママンは小屋で
見たことを、その日以来三十数年間誰にも言えなかった。
ママンは、昨年の暮れに病院で、小屋の一件をボクに話した。で、先月また病院に行って、
ママンに会った。ママンは怯えた目をして、ボクを見つめると、一枚のメモを出した。
388: まお 05/02/16 01:46:46 ID:QCsvDewS0
ママンのメモには、『7月第三日曜日 ○○の護国神社夏季大祭』と書かれてあった。
ここに行けば、私の見たものが何か、みんな分かるはずと言った。何回聞いても、それ
以上は頑として話さなかった。たぶん大祭では、イベントで見世物小屋がかかる筈だ。
ボクは、今年の夏期休暇は、7月にこの地方に行くよ、と約束をした。その後ママンの
病室は、看護師詰め所の横に移った。もう回復する見込みは無いかも。
389: 本当にあった怖い名無し 05/02/16 01:56:18 ID:CSW5/W0I0
>>388
どれくらいの時代の話なのそれ。
いわゆる「戦後」と呼ばれる時代なら見世物小屋はそれなりにブームになってて
全国を行脚してたよ。ちょっとニュアンスはうまく伝えられないけど、
お子様にはお勧めできない物珍しいものを陳列する博物館みたいなものだね。
外国の(日本の文化から考えると)奇妙な風習を紹介したり
秘宝館みたいなものを展示したり
エログロなものやフリークスの写真、映像なんかを公開してたり…etc.
どれくらいの時代の話なのそれ。
いわゆる「戦後」と呼ばれる時代なら見世物小屋はそれなりにブームになってて
全国を行脚してたよ。ちょっとニュアンスはうまく伝えられないけど、
お子様にはお勧めできない物珍しいものを陳列する博物館みたいなものだね。
外国の(日本の文化から考えると)奇妙な風習を紹介したり
秘宝館みたいなものを展示したり
エログロなものやフリークスの写真、映像なんかを公開してたり…etc.
420: 本当にあった怖い名無し 05/02/16 23:36:12 ID:15GT7CCD0
そういや、お祭りのときだけ見せ物小屋かかってたなあ。
当方40代なかばですが、小学生の頃見に行きました。
とりあえず、蛇の首をぶっちぎって生き血を飲むオバサンは
実物を見たことがある。ヘビの首をちぎるまでに
自分の首にヘビを巻き付けてみたり、鼻から入れて
口から出してみたり、いろんな事やってみしてたよ。
他に双頭の牛、という題名で、頭が2つある牛の剥製が
登場してたけど、それがシャム双生児の牛だったのか
単なる作り物だったのか、どっちなのかはよくわかんなかった。
あと、両腕の無いオジサンも、だまってむしろに座ってたっけ。
当方40代なかばですが、小学生の頃見に行きました。
とりあえず、蛇の首をぶっちぎって生き血を飲むオバサンは
実物を見たことがある。ヘビの首をちぎるまでに
自分の首にヘビを巻き付けてみたり、鼻から入れて
口から出してみたり、いろんな事やってみしてたよ。
他に双頭の牛、という題名で、頭が2つある牛の剥製が
登場してたけど、それがシャム双生児の牛だったのか
単なる作り物だったのか、どっちなのかはよくわかんなかった。
あと、両腕の無いオジサンも、だまってむしろに座ってたっけ。
421: 本当にあった怖い名無し 05/02/16 23:40:30 ID:aB3xHKZy0
オレは「かに男」って言うのが怖かったなぁ。
なんせ手と足がカニのはさみみたいになってたから。
どう見ても、あの手と足は本物だったよ。
あと「タコ女」っていうのもいた。
体からヘンな触手みたいなものがいっぱいぶら下がってた。
多分、あれはコブかなんかだろうね。
なんせ手と足がカニのはさみみたいになってたから。
どう見ても、あの手と足は本物だったよ。
あと「タコ女」っていうのもいた。
体からヘンな触手みたいなものがいっぱいぶら下がってた。
多分、あれはコブかなんかだろうね。
422: 本当にあった怖い名無し 05/02/17 00:47:48 ID:Fqf0Sfl00
アメリカではその昔ロブスターボーイと言って合趾症の男の子が大スターだったんだよな。
両手両足の指がハサミみたいになっていた。
両手両足の指がハサミみたいになっていた。
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