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不可解な体験、謎な話

ガリガリに痩せて禿げあがった、ミイラみたいなものが膝を抱えて、 限界まで体を縦に細くしようとしたような姿勢で座っていた。

編集・公開: オカルト速報
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引用元: 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?292

577: 本当にあった怖い名無し 2012/04/04 15:55:08 ID:kW6t7Tff0

五歳の時、団地に住んでいた私は、親と一緒に部屋で寝ていた。
トイレに起きて、押し入れの前を通った時、隙間に誰かいた気がした。
慌てて振り返ると、どうやら見間違い。
なぁんだと思って、扉を開けると、ちょうど玄関が目の前。
左折してトイレに行くんだけど、暗闇の中、玄関の隅に何かいるのを見た。
自分と同じくらいの大きさのぴくりとも動かない人影は、
テルテル坊主にそっくりだった。
なんだかわからないのが怖くて、ゆっくりと後退した。
あと二歩ほどでさっきの押し入れの前、という時だった。


「俺はこっちだ」
視線を玄関の隅の人影に固定したままのわたしの耳に、
しゃがれてがさがさの声が響いた。
じっとり汗をかきながら視線を声の方に向けると、押し入れの隙間に、
ガリガリに痩せて禿げあがった、ミイラみたいなものが膝を抱えて、
限界まで体を縦に細くしようとしたような姿勢で座っていた。
気付いたら、元のように両親の間で寝ていた。
玄関の人影は、私のカッパと傘だった。
押し入れにはプラスチックの収納ケースがしまわれていて、
人が入るスペースなどない。
数年して引っ越したが、それまでに何度か、
家のさまざまな隙間であのガリガリのものを見た。
引っ越ししてからは見なくなった。
知人に聞くと、その団地はまだあるらしい。



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