「ほんのりと怖い話」は、絶叫するような大事件ではなく、通学路の車内や近所の十字路、布団の脇といった見慣れた日常の中に、ふと差し込む小さな違和感を扱うジャンルだ。黄泉比良坂のような神話の異界も、この傑作選では踏切や電車、町内の道端といった生活圏のすぐ隣にひっそり顔を出す。
選定にあたっては、時刻や場所、書き込みの温度感まで具体的に語られていて、読み終えたあとにじわっと残る話を優先した。コメントが残っている記事には当時のコメ欄から1件添えたので、投稿時のスレの空気もあわせて楽しんでほしい。
01
【ほんのり】人ごみに近づいたら、人間型で顔が2つある白い煙が踊りまくっていた。ナニコレ??【妖怪】
2023年コメ6件
十字路の真ん中でうねうねと踊る、顔が二つある白い煙——車に轢かれても何度も湧き上がってくる不気味さがすごい。スレでは煙の妖怪の説も飛び出すが、正体はぜひ本文で確かめてほしい。
4. 名無しのオカルト 2023/09/23
幻視に吐き気に吐血......典型的な脳腫瘍の症状じゃん。こわ。 → コメ欄を全部読む02
【ほんのり】田舎の通学電車、遅くなったその日の乗客は俺一人だったが、寝て起きると隣に人が座っていて俺の肩に頭を預けていて、え?と思った。
2020年コメ1件
夜8時、乗客ゼロのはずの車両で寝落ちして目を覚ますと、肩に頭を預けてくる誰かがいる——トンネルに差し掛かるまでの数十秒、その距離感がずっとむず痒い。
03
【ほんのり】黄泉比良坂ってマジで存在すると思う?
2020年コメ3件
黄泉比良坂——記紀神話で、生者の国とあの世を隔てるとされる坂のことね。灰色で音の無い世界に架かる踏切、渡った先を歩く人々の顔が真っ黒という描写の静けさが妙に怖い。
1. 名無しのオカルト 2020/10/01
山国の日本では、峠や坂が自分たちの社会(ムラ)と別の社会(ムラ)の境だった。 ので、この世とあの世の境も「坂」なわけだが、ヨーロッパでは森になる。 その他四辻や川も境界とされてきた。 鉄で作られ鉄の化物が通る線路も、境界かもしれない。自分の意思でなく、知らない人も含め移動させられる、と言うところから、別世界に連れてかれる〜ってオカルトもよくあるしな。 → コメ欄を全部読む04
【ほんのり】なんの脈絡もなく女の幽霊を見るようになった。思い切って声に出して話しかけてみたら衝撃の返答
2018年コメ4件
布団の脇に正座して背中を丸めているだけの着物姿の女性、実害はないのに毎晩ふと目が覚めると気配がある感じがじわじわ効いてくる。思い切って声をかけた末に返ってきた一言は、ぜひ本文で確かめてほしい。
2. 名無しのオカルト 2018/02/26
お前がいつもベンチに腰掛けながら 足を掛けてるあの石のことだよ → コメ欄を全部読む05
【ほんのり】全部反転してた話。1日だけ世界が鏡みたいに全部反対になった。同じ体験した人いませんか?
2021年コメ3件
バス通学路の景色も、挨拶してくれるお姉さんの顔のホクロの位置まで鏡写しに反転する違和感が、コンビニのトイレで祈り続ける時間とともにじわじわ効いてくる。
3. 名無しのオカルト 2021/05/01
嘘か本当か知らんが1度病院行った方がいい こういうの、脳の病気の可能性あるから。 病気やなかったらそこからオカルト信じよまい あと日付も大事やな → コメ欄を全部読む06
【ほんのり】顔見知りに場所も時間もバラバラでばったり三回会って「偶然ですね!」 なんて連絡先交換したら痛い目に遭いました
2020年コメ2件
駅前、酔った帰り道、部屋着での遭遇と三度も"偶然"が重なるうちに、それが仕組まれていたのかもという肌寒さがじわじわ効いてくる。連絡先を交換した先に待っていた展開は、ぜひ本文で確かめてほしい。
07
【ほんのり】うちの町内ではやたらと使用済みナプキンが道に落ちている。道に一つずつ。何がしたいのか……?
2021年コメ5件
3年以上も町内のあちこちにポツンと1つずつ落ちているという頻度の異常さがまず不気味。呪いの魔法陣説から生々しい実話系の推測までコメ欄で乱れ飛ぶカオスぶりも込みで読んでほしい。
3. 名無しのオカルト 2021/03/20
変態がばら撒いて、変態が釣れるのを待ってんじゃない? ばら撒く変態は知らないが、施設清掃会社の管理してた時、日報に「汚物入れから使用済みを持ち出された(持ち出した現場に遭遇した)」って報告がどれだけでもあった。 女性利用の少ない施設で「汚物を持ち去る不審者がいるので、お持ち帰りください」って張り紙したことがあるよ。 そしたら今度は女性の持ち物が盗まれたけど。 → コメ欄を全部読むあなたの身の回りにも、こんな"ほんのり"止まりの違和感はないだろうか。似た経験があれば、ぜひコメ欄で教えてほしい。
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