引用元: ・死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 335 ©2ch.net
399: 本当にあった怖い名無し 2016/07/01(金) 16:01:00.28 ID:z1XYFOpt0
長文嫌いな奴は読まんほうがいい
特殊清掃の仕事をしているっていうとみんな人の死体を想像するけど
実際には死体がなくなった後の部屋の清掃が殆ど、少なくとも自分が
働いていた会社ではそうだった。ただ動物の場合は死体が残っている
ことが結構あって、長期旅行で犬を室内に放置していた客から依頼の電話が
来ることが多い。そういう仕事だから死体のあったシミの上にまだ死体が
あるような錯覚を起こしたりたまに錯覚では片付けられないおかしい事が
起こったりもするけれど慣れてくれば不思議と気にならなくなる。
働き始めて2年位経った頃に一軒死んだペットの処理の依頼があって
小さい会社だから受付の電話応対も自分がしたんだけれど、上品そうな
声のおばさんでいかにも金持ちって感じがした。
特殊清掃の仕事をしているっていうとみんな人の死体を想像するけど
実際には死体がなくなった後の部屋の清掃が殆ど、少なくとも自分が
働いていた会社ではそうだった。ただ動物の場合は死体が残っている
ことが結構あって、長期旅行で犬を室内に放置していた客から依頼の電話が
来ることが多い。そういう仕事だから死体のあったシミの上にまだ死体が
あるような錯覚を起こしたりたまに錯覚では片付けられないおかしい事が
起こったりもするけれど慣れてくれば不思議と気にならなくなる。
働き始めて2年位経った頃に一軒死んだペットの処理の依頼があって
小さい会社だから受付の電話応対も自分がしたんだけれど、上品そうな
声のおばさんでいかにも金持ちって感じがした。
どんな現場でも一度は
現地見積もりが必要で、見積もり金額と作業内容が通れば契約書の作成って
いう流れを説明して了承を貰えたから営業担当と二人でお家を訪問した。
営業担当は基本的に作業はしないんだけれど、営業は見積もり全てに行く分
会社として受けれないようなヤバい案件や客と接するから場慣れというか嗅覚があって
その時もお客の家に向かう車の中で「今日はちょっと変なお客さんかも」みたいなことを言ってた。
人が死んだ場所の案件なら色々と事情を確認して書面にする必要があるけれど
ペットは所有物扱いだから確認する規則がない。それでも大抵のお客は勝手に説明をしてくれるのだけれど
確かに今回の電話応対からは背景が全く見えてこなかった。それに気づいた頃に目的地についたので
ちょっとどきどきしながらインターホンを鳴らした。
現地見積もりが必要で、見積もり金額と作業内容が通れば契約書の作成って
いう流れを説明して了承を貰えたから営業担当と二人でお家を訪問した。
営業担当は基本的に作業はしないんだけれど、営業は見積もり全てに行く分
会社として受けれないようなヤバい案件や客と接するから場慣れというか嗅覚があって
その時もお客の家に向かう車の中で「今日はちょっと変なお客さんかも」みたいなことを言ってた。
人が死んだ場所の案件なら色々と事情を確認して書面にする必要があるけれど
ペットは所有物扱いだから確認する規則がない。それでも大抵のお客は勝手に説明をしてくれるのだけれど
確かに今回の電話応対からは背景が全く見えてこなかった。それに気づいた頃に目的地についたので
ちょっとどきどきしながらインターホンを鳴らした。
400: 本当にあった怖い名無し 2016/07/01(金) 16:03:08.61 ID:z1XYFOpt0
家は三階建で洋風な雰囲気の一軒屋だった。玄関から出てきた人は電話のイメージ通りの
小奇麗なおばさんでいかにもお金持ちって感じ、雰囲気もよくてニコニコと挨拶をしてくれた。
営業担当が周りに人がいないことを確認してから一通り見積もりの流れを説明してから家に入った。
中はとにかく綺麗な感じだったけれど異様な匂いがした。マスクを着けないで来たことを抜いても
普通の腐乱死体のあった家とは比べ物にならない程臭かった。営業担当は顔色を変えていなかったけれど
お客がこの中で平然としていることが不気味だった。
三階が現場らしく、お客を一階に残して二人で階段を登っていった。階段を一段登るごとに臭いが段々強くなっていき
三階に着いた所で絶句した。床一面に猫の死体が山ほどあった。思わず吐きそうになるのを
必死に抑えて営業担当が下に下りていろっていう合図をしたからその通りにした。
それから1時間は2階でぼんやりしていたと思う。営業担当が降りてきて200匹いたと言った。
春先で腐敗がそこまで酷くないこととウジが沸いていないことを説明された。
数をもう一度確認すると、丁度200匹とのことだった。普通の一軒屋に何でそんなに猫の死体があるのかより
丁度200匹っていう数字がとても怖いもの思えた。
1階に下りるとお客がさっきと変わらない様子でいてそのことも余計に気味が悪かったけれど
営業担当は淡々と見積もり金額を伝えてお客も了承し、契約書を交わして日取りの打ち合わせを済ませた
帰りの車の中で「やれるか?」と営業担当に言われたけれど、何も言えなかった
入社した時に説明されたペットはあくまで所有物という言葉を何となく思い出した。
小奇麗なおばさんでいかにもお金持ちって感じ、雰囲気もよくてニコニコと挨拶をしてくれた。
営業担当が周りに人がいないことを確認してから一通り見積もりの流れを説明してから家に入った。
中はとにかく綺麗な感じだったけれど異様な匂いがした。マスクを着けないで来たことを抜いても
普通の腐乱死体のあった家とは比べ物にならない程臭かった。営業担当は顔色を変えていなかったけれど
お客がこの中で平然としていることが不気味だった。
三階が現場らしく、お客を一階に残して二人で階段を登っていった。階段を一段登るごとに臭いが段々強くなっていき
三階に着いた所で絶句した。床一面に猫の死体が山ほどあった。思わず吐きそうになるのを
必死に抑えて営業担当が下に下りていろっていう合図をしたからその通りにした。
それから1時間は2階でぼんやりしていたと思う。営業担当が降りてきて200匹いたと言った。
春先で腐敗がそこまで酷くないこととウジが沸いていないことを説明された。
数をもう一度確認すると、丁度200匹とのことだった。普通の一軒屋に何でそんなに猫の死体があるのかより
丁度200匹っていう数字がとても怖いもの思えた。
1階に下りるとお客がさっきと変わらない様子でいてそのことも余計に気味が悪かったけれど
営業担当は淡々と見積もり金額を伝えてお客も了承し、契約書を交わして日取りの打ち合わせを済ませた
帰りの車の中で「やれるか?」と営業担当に言われたけれど、何も言えなかった
入社した時に説明されたペットはあくまで所有物という言葉を何となく思い出した。
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403: 本当にあった怖い名無し 2016/07/01(金) 17:32:12.63 ID:z1XYFOpt0
見積もりの3日後に作業が開始した。当日は自分含む4名で作業予定だっけれど
見積もりにきた営業担当が応援に来てくれていた。見積もりの時のショックを分かってくれて
いたんだと思う。
うちの会社では面接の時に幽霊を見たことがあるだとか何か感じるかっていう
質問をしてそう答える人は採用しないっていう内々のルールがあった。
非科学的でもそういう事が起こりそうな現場に行く以上、あまりそういうことで騒ぐと
客商売的にも作業員の精神的にもよくないかららしかった。
だから今回の作業員もオカルト的なことを信じる人はいなく、塩を一ふり被るのと作業前に
手を合わせること位がルールというかマナーだった。
家の一階でマスクとゴーグル、ゴム手袋に防護服を着てから5人で三階に上がり、作業を開始した
周辺の住人に配慮して死体は袋に入れた後でダンボールに入れてトラックに積み込む。
その後のことは伏せさせて貰うけれど、不法投棄だったり違法な処理ではない。
淡々と猫の死体を袋に4匹程入れてはダンボールで梱包するっていう作業を何時間か続けて
全てトラックに収めた。その後は四名の作業員はトラックで処理に向かい、残った営業担当と自分の二人で
ハウスクリーニングとまではいかないけれど防臭処理から簡単な清掃を行った
昼過ぎから作業を開始したから清掃が終わる頃には18時過ぎになっていた
清掃用品を鞄に詰め込み最終確認の為お客のおばさんを三階に呼んだ
お客のおばさんは相変わらずニコニコとしながら確認を終え、営業担当が
現金をその場で受け取って領収書を切った。その後も何か話すようだったから
とにかく自分はその場から離れたくて鞄を持って階段を下りた。
5分も経たないうちに営業担当が戻ってきたので「挨拶はしなくていいんですか?」
みたいなことを聞いたけれど営業担当はそのまま車のキーを回しので助手席に乗った。
見積もりにきた営業担当が応援に来てくれていた。見積もりの時のショックを分かってくれて
いたんだと思う。
うちの会社では面接の時に幽霊を見たことがあるだとか何か感じるかっていう
質問をしてそう答える人は採用しないっていう内々のルールがあった。
非科学的でもそういう事が起こりそうな現場に行く以上、あまりそういうことで騒ぐと
客商売的にも作業員の精神的にもよくないかららしかった。
だから今回の作業員もオカルト的なことを信じる人はいなく、塩を一ふり被るのと作業前に
手を合わせること位がルールというかマナーだった。
家の一階でマスクとゴーグル、ゴム手袋に防護服を着てから5人で三階に上がり、作業を開始した
周辺の住人に配慮して死体は袋に入れた後でダンボールに入れてトラックに積み込む。
その後のことは伏せさせて貰うけれど、不法投棄だったり違法な処理ではない。
淡々と猫の死体を袋に4匹程入れてはダンボールで梱包するっていう作業を何時間か続けて
全てトラックに収めた。その後は四名の作業員はトラックで処理に向かい、残った営業担当と自分の二人で
ハウスクリーニングとまではいかないけれど防臭処理から簡単な清掃を行った
昼過ぎから作業を開始したから清掃が終わる頃には18時過ぎになっていた
清掃用品を鞄に詰め込み最終確認の為お客のおばさんを三階に呼んだ
お客のおばさんは相変わらずニコニコとしながら確認を終え、営業担当が
現金をその場で受け取って領収書を切った。その後も何か話すようだったから
とにかく自分はその場から離れたくて鞄を持って階段を下りた。
5分も経たないうちに営業担当が戻ってきたので「挨拶はしなくていいんですか?」
みたいなことを聞いたけれど営業担当はそのまま車のキーを回しので助手席に乗った。
404: 本当にあった怖い名無し 2016/07/01(金) 17:33:56.67 ID:z1XYFOpt0
そのままお互い黙ったまま車を走らせて会社に着く少し手前のコンビニに車を付けた。
コーヒー飲むかと言われてそれを断ると、営業担当が話してくれた。
俺が外に出てからお客のおばさんは猫が好きなんですとか身内が一人もいないから家族替わり
みたいなことを話してきて適当にあしらっていったらしいのだけれど、そろそろ切り上げようとしたら
「またお願いします」とニコニコしながら言ったらしい。営業担当もさすがに怯えて黙って出てきたらしい
春先の夜の寒さも相まって手が少し震えてきていているのを見られて、営業担当が帰ろうといって
会社に戻ってその日は終業した。
翌日営業担当から幽霊とか最近見てないか?と言われ、意味が分かって少し考えたけれど
最近見ますといい、担当で入っていた案件が全て終わった後で社長から解雇と言われた。
会社都合の退職だったから退職金ももちろん出て他にも少なくない金額を受け取った。
もともと5年余りその会社に勤めていて、猫の死体を見たときに精神的に限界がきていた
繁忙期が終わったら退職届を出そうとしていた矢先、営業担当と社長に救われたと思った。
今は退職金を使ってリサイクルショップを経営して前の会社の遺品整理部門と業務提携みたいな
形を取って恩返しさせてもらってる
変なことの多い特殊清掃の案件の中でも一番洒落怖だった話です
コーヒー飲むかと言われてそれを断ると、営業担当が話してくれた。
俺が外に出てからお客のおばさんは猫が好きなんですとか身内が一人もいないから家族替わり
みたいなことを話してきて適当にあしらっていったらしいのだけれど、そろそろ切り上げようとしたら
「またお願いします」とニコニコしながら言ったらしい。営業担当もさすがに怯えて黙って出てきたらしい
春先の夜の寒さも相まって手が少し震えてきていているのを見られて、営業担当が帰ろうといって
会社に戻ってその日は終業した。
翌日営業担当から幽霊とか最近見てないか?と言われ、意味が分かって少し考えたけれど
最近見ますといい、担当で入っていた案件が全て終わった後で社長から解雇と言われた。
会社都合の退職だったから退職金ももちろん出て他にも少なくない金額を受け取った。
もともと5年余りその会社に勤めていて、猫の死体を見たときに精神的に限界がきていた
繁忙期が終わったら退職届を出そうとしていた矢先、営業担当と社長に救われたと思った。
今は退職金を使ってリサイクルショップを経営して前の会社の遺品整理部門と業務提携みたいな
形を取って恩返しさせてもらってる
変なことの多い特殊清掃の案件の中でも一番洒落怖だった話です
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560: 本当にあった怖い名無し 2016/07/02(土) 15:22:36.22 ID:gNaAzMnV0
特殊清掃の仕事をしていたことがあって、自分の働いていた会社は
死人の出た部屋の掃除やペットの死体処理、ゴミ屋敷の撤去まで受注していた
ゴミ屋敷の撤去、とりわけゴミの処分方法は地域によってかなり差がある
法人が家屋内のゴミをトラックに積むっていう作業自体に自治体の許可が必要だ
けれどこの許可は地方自治体によって紙切れ一枚とトラックがあれば誰でも取れる地域から
どんなにあがいても一般企業に許可がおりない地域がある
自分の働いていた会社はゴミ屋敷の撤去を受けるにも関わらず許可がおりない地域だった
そういう時に使う合法的にゴミを捨てる裏技があって、古物商や貨物運送の認可を使うようなものだ
これはかなりグレーゾーンのやり方で、何よりこの裏技はごみをトラックで運べるだけで
処分場所を確保出来る訳ではなかったものだから処分に関しては会社によって様々だった
その頃自分はその会社に入りたてで見習いみたいな扱いだったものだから何処の現場で作業を
する時も社長が同行してくれていた。ある日ゴミ屋敷の仕事が入った時もそうで、
営業担当が行った見積もりから一週間後に社長含む6名で行うことになった
作業は初日にリサイクル出来る資源や物を分け二日目に積み込むという形で、予定通り
二日目の夜にはトラック2台がびっしり埋まり現場は空になった
社長とお客が精算を終えると、社長が「今日はお前に処分付き合ってもらうわ」と自分に言った
他の従業員が普通車で事務所に戻った後、慣れない4t車を運転して社長の運転するトラックに
ついていった。最初は見慣れた国道だったけれど段々と曲がって細道を抜けていくうちに
行った事の無い工業地帯に入った。道の両側には何を入れているか分からない倉庫や
看板の無い自動車修理屋のような物が見えていた。いかにも闇だなと周りを伺いながら
走っていると車内にある無線に社長から連絡がきた。「これからいく所は道は覚えなくていいし
誰かの顔も名前も覚えなくていい、挨拶もいらないから」みたいな感じだった
死人の出た部屋の掃除やペットの死体処理、ゴミ屋敷の撤去まで受注していた
ゴミ屋敷の撤去、とりわけゴミの処分方法は地域によってかなり差がある
法人が家屋内のゴミをトラックに積むっていう作業自体に自治体の許可が必要だ
けれどこの許可は地方自治体によって紙切れ一枚とトラックがあれば誰でも取れる地域から
どんなにあがいても一般企業に許可がおりない地域がある
自分の働いていた会社はゴミ屋敷の撤去を受けるにも関わらず許可がおりない地域だった
そういう時に使う合法的にゴミを捨てる裏技があって、古物商や貨物運送の認可を使うようなものだ
これはかなりグレーゾーンのやり方で、何よりこの裏技はごみをトラックで運べるだけで
処分場所を確保出来る訳ではなかったものだから処分に関しては会社によって様々だった
その頃自分はその会社に入りたてで見習いみたいな扱いだったものだから何処の現場で作業を
する時も社長が同行してくれていた。ある日ゴミ屋敷の仕事が入った時もそうで、
営業担当が行った見積もりから一週間後に社長含む6名で行うことになった
作業は初日にリサイクル出来る資源や物を分け二日目に積み込むという形で、予定通り
二日目の夜にはトラック2台がびっしり埋まり現場は空になった
社長とお客が精算を終えると、社長が「今日はお前に処分付き合ってもらうわ」と自分に言った
他の従業員が普通車で事務所に戻った後、慣れない4t車を運転して社長の運転するトラックに
ついていった。最初は見慣れた国道だったけれど段々と曲がって細道を抜けていくうちに
行った事の無い工業地帯に入った。道の両側には何を入れているか分からない倉庫や
看板の無い自動車修理屋のような物が見えていた。いかにも闇だなと周りを伺いながら
走っていると車内にある無線に社長から連絡がきた。「これからいく所は道は覚えなくていいし
誰かの顔も名前も覚えなくていい、挨拶もいらないから」みたいな感じだった
561: 本当にあった怖い名無し 2016/07/02(土) 15:24:28.10 ID:gNaAzMnV0
少し油断していた時に突然言われあせりながら無線で分かりましたと言い、背中の汗が冷たく
なっていくのを感じた。そこからさらに10分程進んだところで右に曲がった
その途端辺りが真っ暗になりそこは私道だと気づいた。道の両側には何もなく社長のトラックの
テールランプを頼りに進んでいった。トラックのブレーキランプが点いた所で慌てて停車し、
エンジンを切ろうとした時にまた無線が入った。「エンジンそのままで車から降りなくていい」
返事をしようとした所で息が詰まった。社長のトラックと自分のトラックの間に何か出てきた
ライトに照らされたのは70歳位の老人達だった、目の前だけで20人はいたと思う。髪は歪に禿げていて
所々破けたシミだらけの服を着ている、男も女もいた。自分のトラックが揺れ始めてその人たちの数が
目の前だけではないと気づいた。とっさにドアに鍵をかけ社長に無線を送った。かなり慌てていたから
よく分からないことを言っていたと思う、けれど返答はなかった
老人達はトラックの荷台を空けると中のごみに群がって左右に放っていき、自分のトラックの揺れも
どんどん大きくなっていった。日本の底辺中の底辺、底無しの闇だと思った。ゴミを左右に放っていく
度に見える横顔はどれも無表情で、たまに出てくる生ゴミを取り合ってパーともグーとも取れない手で殴り合っていた
ゴミを放る左右の場所はライトで照らされている筈なのに不気味な程真っ暗だった
何故か目から涙が出てきて作業着の膝に額を付けて丸まった
トラックが揺れる振動と外から聞こえるゴミを掻き分ける音が重なっておーんおーんおーんと耳に響いた
気がつくと音が止んでいて頭を起こすと老人が一人だけ居てこちらを向いていた。皺か煤か分からないような
ぐちゃぐちゃの顔でニィと口角を上げていた。歯は一本もなかった。
こちらに何か言っていた。口の動きは会社で見慣れた「ありがとうございました」だったと思う
老人が道から消えた所で社長のトラックが進みだし、着いて行くとまた知らない道に出たけれど
しばらくすると見知った道に出た。
その後そこに行った事や社長とその話をしたことはなかったけれど、その日の帰りに一言だけ
あそこは合法だからと言っていた。凄く失礼だけれどああなってはいけないと深く思った
なっていくのを感じた。そこからさらに10分程進んだところで右に曲がった
その途端辺りが真っ暗になりそこは私道だと気づいた。道の両側には何もなく社長のトラックの
テールランプを頼りに進んでいった。トラックのブレーキランプが点いた所で慌てて停車し、
エンジンを切ろうとした時にまた無線が入った。「エンジンそのままで車から降りなくていい」
返事をしようとした所で息が詰まった。社長のトラックと自分のトラックの間に何か出てきた
ライトに照らされたのは70歳位の老人達だった、目の前だけで20人はいたと思う。髪は歪に禿げていて
所々破けたシミだらけの服を着ている、男も女もいた。自分のトラックが揺れ始めてその人たちの数が
目の前だけではないと気づいた。とっさにドアに鍵をかけ社長に無線を送った。かなり慌てていたから
よく分からないことを言っていたと思う、けれど返答はなかった
老人達はトラックの荷台を空けると中のごみに群がって左右に放っていき、自分のトラックの揺れも
どんどん大きくなっていった。日本の底辺中の底辺、底無しの闇だと思った。ゴミを左右に放っていく
度に見える横顔はどれも無表情で、たまに出てくる生ゴミを取り合ってパーともグーとも取れない手で殴り合っていた
ゴミを放る左右の場所はライトで照らされている筈なのに不気味な程真っ暗だった
何故か目から涙が出てきて作業着の膝に額を付けて丸まった
トラックが揺れる振動と外から聞こえるゴミを掻き分ける音が重なっておーんおーんおーんと耳に響いた
気がつくと音が止んでいて頭を起こすと老人が一人だけ居てこちらを向いていた。皺か煤か分からないような
ぐちゃぐちゃの顔でニィと口角を上げていた。歯は一本もなかった。
こちらに何か言っていた。口の動きは会社で見慣れた「ありがとうございました」だったと思う
老人が道から消えた所で社長のトラックが進みだし、着いて行くとまた知らない道に出たけれど
しばらくすると見知った道に出た。
その後そこに行った事や社長とその話をしたことはなかったけれど、その日の帰りに一言だけ
あそこは合法だからと言っていた。凄く失礼だけれどああなってはいけないと深く思った
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