洒落怖384に投稿された体験談。バイトの合間に交わした何気ない会話なのに、読み終えるとタイトルの意味がじわっと変わってくる話。
768: 名無しのオカルト 2025/10/28(火) 17:32:26.10 ID:vG+6hmsW0
書き込み慣れてないからミスってたらすまん。
これは、ワイが貧乏大学生としてバイトを掛け持ちし始めてすぐの頃、
サークルで同じく苦学生としてバイトに明け暮れていた先輩の話。
ワイの通う大学は、郊外からそこまで離れない閑静な住宅街の一角にあった。
周囲に遊べるような所がない 立地のこともあってか、同級生は皆大学が終わると同時に電車乗って近くの大きめの駅とかに場所を移すから
ワイはバイトまでの時間つぶしに図書館で1人、スマホを触って時間を潰すことが多かった。
サークルで面識のある程度だった先輩がワイに声をかけたのは遊ぶ時間の少ない苦学生同士、変な同情されてるんやろなって思ってた。
先輩はラーメン屋のバイトとコンビニバイトに休みのほとんどを明け暮れて、たまに持ってきた廃棄をワイに食べさせながら、あそこのバイトはやめておけ〜だの言い、短期の割りのいいバイトを探すことが趣味のような人やった。
『最近さあ、俺、家庭教師になったんだ』
片手で頭を抱えてどうにも落ち着かないと貧乏揺すりをした先輩がそんな風に漏らしたのは、だんだん蒸し暑くなってきた学期の終わり頃だったと思う。
家庭教師というのは結構時給が高いんやけど、名門大学を周囲に連ねるうちの大学に通う生徒には少し手の出にくいバイトやった。
ワイも知ってたし、何度か面接にも行ったけど、期待されているような学歴ではないとお祈りされることが多かった。
そんなバイトを受けるんやから、当然いつもの先輩なら『かてきょ最高だ〜』と言いつつ通帳にキスでもしてるのに
その日の先輩はどうも何かに落ち込んでいるような、思い悩んでいるようやった。
しかし、終わらない課題に追われていたワイはへ〜、と生返事を返したし
様子はおかしいまま、先輩は普通にその後講義に向かった。
その日の先輩との会話に家庭教師の話題はもう出てこんかった。
これは、ワイが貧乏大学生としてバイトを掛け持ちし始めてすぐの頃、
サークルで同じく苦学生としてバイトに明け暮れていた先輩の話。
ワイの通う大学は、郊外からそこまで離れない閑静な住宅街の一角にあった。
周囲に遊べるような所がない 立地のこともあってか、同級生は皆大学が終わると同時に電車乗って近くの大きめの駅とかに場所を移すから
ワイはバイトまでの時間つぶしに図書館で1人、スマホを触って時間を潰すことが多かった。
サークルで面識のある程度だった先輩がワイに声をかけたのは遊ぶ時間の少ない苦学生同士、変な同情されてるんやろなって思ってた。
先輩はラーメン屋のバイトとコンビニバイトに休みのほとんどを明け暮れて、たまに持ってきた廃棄をワイに食べさせながら、あそこのバイトはやめておけ〜だの言い、短期の割りのいいバイトを探すことが趣味のような人やった。
『最近さあ、俺、家庭教師になったんだ』
片手で頭を抱えてどうにも落ち着かないと貧乏揺すりをした先輩がそんな風に漏らしたのは、だんだん蒸し暑くなってきた学期の終わり頃だったと思う。
家庭教師というのは結構時給が高いんやけど、名門大学を周囲に連ねるうちの大学に通う生徒には少し手の出にくいバイトやった。
ワイも知ってたし、何度か面接にも行ったけど、期待されているような学歴ではないとお祈りされることが多かった。
そんなバイトを受けるんやから、当然いつもの先輩なら『かてきょ最高だ〜』と言いつつ通帳にキスでもしてるのに
その日の先輩はどうも何かに落ち込んでいるような、思い悩んでいるようやった。
しかし、終わらない課題に追われていたワイはへ〜、と生返事を返したし
様子はおかしいまま、先輩は普通にその後講義に向かった。
その日の先輩との会話に家庭教師の話題はもう出てこんかった。
引用元: ・死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?384
769: 名無しのオカルト 2025/10/28(火) 17:33:03.35 ID:vG+6hmsW0
学期の授業最終日、図書館で久々に先輩を見た瞬間思わず
「何があったんですか…?」と目を見開いてかけよった。
先輩は最後に見たときとは見違えるほど顔色が悪く、目の下を真っ黒にしてガリガリになって、まるで映画とかに出てくる演出みたいな見た目になってた。
学校終わりにフラフラと歩く先輩をどうにか説得してワイは慌てて大学近所の自分の家に連れて帰った。
どこか心ここに在らずな先輩を引っ張りながら、バイトに欠勤の連絡を入れるワイに、先輩は申し訳なさそうな顔をしてた。
なんだかあの時は、先輩とこのまま別れたら次の学期が始まってももう会えないような、そんな強烈な感覚がしてた。
お茶を入れて、カーペットの上に座って俯いた先輩の横に座って、
一体何があったのか話を聞き始めることにした。
それはやっぱり、様子のおかしかった日に漏らした 家庭教師についての話やった。
以下語り口調やけど、聞いた文章やから全然抜けてるし、先輩はこんなに冷静に喋れてなかったと思う。
「何があったんですか…?」と目を見開いてかけよった。
先輩は最後に見たときとは見違えるほど顔色が悪く、目の下を真っ黒にしてガリガリになって、まるで映画とかに出てくる演出みたいな見た目になってた。
学校終わりにフラフラと歩く先輩をどうにか説得してワイは慌てて大学近所の自分の家に連れて帰った。
どこか心ここに在らずな先輩を引っ張りながら、バイトに欠勤の連絡を入れるワイに、先輩は申し訳なさそうな顔をしてた。
なんだかあの時は、先輩とこのまま別れたら次の学期が始まってももう会えないような、そんな強烈な感覚がしてた。
お茶を入れて、カーペットの上に座って俯いた先輩の横に座って、
一体何があったのか話を聞き始めることにした。
それはやっぱり、様子のおかしかった日に漏らした 家庭教師についての話やった。
以下語り口調やけど、聞いた文章やから全然抜けてるし、先輩はこんなに冷静に喋れてなかったと思う。
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770: 名無しのオカルト 2025/10/28(火) 17:34:05.75 ID:vG+6hmsW0
家庭教師のバイトに応募して、送られてきた住所に向かったんだ。
はじめて行ったその家は、見た目やデザインが新築のそれでさ、なのに中はなんだかちょっと獣臭みたいなのが充満してて気分が悪くなりそうだった。
息子さんに勉強を教えるから、最初はお母さん交えてどういう風に進めてくのかを話し合うのが普通なんだが、
二階に上がってくださいな、うちの子と二人きりにするから、後のことは子供に任せてありますって言われた。
その子はぱっと見は年相応な小学生らしいなりしてたが、服がなんだか新品をそのまま着せたようなんだ。
下ろしたての服には店で畳んだシワがついてるだろ。あんな感じだった。
お母さんが几帳面なのかなって気にもしなかったんだけど、足元の靴下だけはなんだかみすぼらしく思えるほど古くて ちょっと泥が付いてる。
そのアンバランスさに頭にはてなを浮かべてた。
通された部屋には壁に面した学習机と布団が敷いてあるだけ。
バイトの分際で言っちゃ悪いけど牢屋みたいな部屋だった。
まあとりあえず勉強教える為に来たんだしなって、勉強机の横に置いてあった丸椅子に腰掛けて
『えっと、はじめまして〇〇です。家庭教師としてこれからAくんとお勉強をしていくね。何から始めよっか』
なんて喋りかけたんだ。
椅子に座ったその子は「先生は、お話聞いてくれるだけでいいよ。」って言って自分の方に向き直った。
まあ本来ならわかりました〜なんてそういうわけにはいかないんだけど、本来は初回にする勉強の方向性とか進度のヒアリングだけの予定で来てたし、「親睦を深める意味で話聞くのもありか」と思って、開きかけた教材を閉じたわけ。
はじめて行ったその家は、見た目やデザインが新築のそれでさ、なのに中はなんだかちょっと獣臭みたいなのが充満してて気分が悪くなりそうだった。
息子さんに勉強を教えるから、最初はお母さん交えてどういう風に進めてくのかを話し合うのが普通なんだが、
二階に上がってくださいな、うちの子と二人きりにするから、後のことは子供に任せてありますって言われた。
その子はぱっと見は年相応な小学生らしいなりしてたが、服がなんだか新品をそのまま着せたようなんだ。
下ろしたての服には店で畳んだシワがついてるだろ。あんな感じだった。
お母さんが几帳面なのかなって気にもしなかったんだけど、足元の靴下だけはなんだかみすぼらしく思えるほど古くて ちょっと泥が付いてる。
そのアンバランスさに頭にはてなを浮かべてた。
通された部屋には壁に面した学習机と布団が敷いてあるだけ。
バイトの分際で言っちゃ悪いけど牢屋みたいな部屋だった。
まあとりあえず勉強教える為に来たんだしなって、勉強机の横に置いてあった丸椅子に腰掛けて
『えっと、はじめまして〇〇です。家庭教師としてこれからAくんとお勉強をしていくね。何から始めよっか』
なんて喋りかけたんだ。
椅子に座ったその子は「先生は、お話聞いてくれるだけでいいよ。」って言って自分の方に向き直った。
まあ本来ならわかりました〜なんてそういうわけにはいかないんだけど、本来は初回にする勉強の方向性とか進度のヒアリングだけの予定で来てたし、「親睦を深める意味で話聞くのもありか」と思って、開きかけた教材を閉じたわけ。
771: 名無しのオカルト 2025/10/28(火) 17:34:37.41 ID:vG+6hmsW0
帰りがけにお母さんに次回から何すりゃいいか聞くか〜とか考えながら、『なんのお話?』って始めたんだ。
子供らしくない語り口調で始まったその話は、人生?の話だった。
出生地から、生まれた日付をなぞってどんどんと今に近づく感じ。
山もオチもなく、最後は万引きをしようとしたそいつが店から盗品を持って出たら、その店の前の大通りで車に轢かれて死ぬって終わりだった。
つまんねえがしかし、その話が長いったらねえのよ。
むせた先輩が持ってきた麦茶を一息に飲み下して、肩で息をしながら続けた
おかしいなと思ったのは、母親に次も今日みたいにしてくだされば構いませんからって言われて追い出されるみたいに家を出た後、
菓子パンでも食うかなって立ち寄ったスーパーを出た時だった。
目の前で二十代くらいの男が轢かれたんだ。
一心不乱に走ってて、前なんか見えてないみたいだった。
そん時ぼんやり考えたんだよ。
あの家の母親の表情とかさ、考えてみればおかしかった。あの母親は何かに怯えてた。
それから、週に一回 あのガキの話を聞いたあと話の通りに、俺の目の前で人が、死ぬんだ。
近所にいるから悪いのかなって、バイト終わりに貯金叩いて街を離れたこともある。
そこでもさ、同じように人が死ぬんだ。
子供らしくない語り口調で始まったその話は、人生?の話だった。
出生地から、生まれた日付をなぞってどんどんと今に近づく感じ。
山もオチもなく、最後は万引きをしようとしたそいつが店から盗品を持って出たら、その店の前の大通りで車に轢かれて死ぬって終わりだった。
つまんねえがしかし、その話が長いったらねえのよ。
むせた先輩が持ってきた麦茶を一息に飲み下して、肩で息をしながら続けた
おかしいなと思ったのは、母親に次も今日みたいにしてくだされば構いませんからって言われて追い出されるみたいに家を出た後、
菓子パンでも食うかなって立ち寄ったスーパーを出た時だった。
目の前で二十代くらいの男が轢かれたんだ。
一心不乱に走ってて、前なんか見えてないみたいだった。
そん時ぼんやり考えたんだよ。
あの家の母親の表情とかさ、考えてみればおかしかった。あの母親は何かに怯えてた。
それから、週に一回 あのガキの話を聞いたあと話の通りに、俺の目の前で人が、死ぬんだ。
近所にいるから悪いのかなって、バイト終わりに貯金叩いて街を離れたこともある。
そこでもさ、同じように人が死ぬんだ。
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772: 名無しのオカルト 2025/10/28(火) 17:35:57.54 ID:vG+6hmsW0
飛び出てしまうんじゃないかと思うほど瞼を開いて、先輩は頭をかきむしってた。
まず思い付いたのは精神病とか、糖質とか、でもとにかく先輩は今なにか大きなやばいものを背負ってるって感じがしてた。
そしたら急に動きをびたりと止めて
『ドッキリ大成功〜!!嘘だよ、嘘...心配させてごめんな。』
と先輩は下手くそに笑った。
先輩は多分嘘をついてないんやろと思った。
たとえそれが幻覚でも多分先輩は本気でこれを言ってるんやって思った。
冗談だよとヘラっと笑った先輩に何も言えず黙ったワイを見兼ねて、
先輩はポケットから出したカロリーメイトを投げつけた。
そんで深く深呼吸をした後、
苦い笑顔で『…バイト行くから、帰るわ。』
と行って玄関で靴を履き始めた
まず思い付いたのは精神病とか、糖質とか、でもとにかく先輩は今なにか大きなやばいものを背負ってるって感じがしてた。
そしたら急に動きをびたりと止めて
『ドッキリ大成功〜!!嘘だよ、嘘...心配させてごめんな。』
と先輩は下手くそに笑った。
先輩は多分嘘をついてないんやろと思った。
たとえそれが幻覚でも多分先輩は本気でこれを言ってるんやって思った。
冗談だよとヘラっと笑った先輩に何も言えず黙ったワイを見兼ねて、
先輩はポケットから出したカロリーメイトを投げつけた。
そんで深く深呼吸をした後、
苦い笑顔で『…バイト行くから、帰るわ。』
と行って玄関で靴を履き始めた
773: 名無しのオカルト 2025/10/28(火) 17:36:25.19 ID:vG+6hmsW0
「バイト、辞めないんですか」
帰りがけにワイは、そんなふうに声をかけた。
なにが原因かわかりはしなかったけど、さっきの話が確かなら幾らお金が貰えようともこのままでは先に先輩が精神を病んでしまうような気がして
良かれと思って口から出た。
夕日に照らされて逆光になった先輩はこっちを振り向いて
『もう、辞めたよ。だから次は__。』
ああ、なんや辞めたんや、って思った。
光のせいで顔は見えないけど声がなんだか清々しいような気がして
次のバイトもう見つかってたんだななんて思って、じゃあまた今度大学でって声をかけて。
ズキズキ痛む頭に、明日のバイトを考えてその日は早めに寝た。
次の日、朝のニュースで先輩が亡くなったことを知って先輩はあの日どんな顔だったんだろうと頭をよぎりました。
バイトの行き道、ワイと別れたあと通り魔に刺されて、搬送先の病院で死亡が確認されたらしい。
葬式にいったけど現実味が全然なかった。
『だから次は俺。』だなんて。
あの日の言葉を聞き間違えだと思ってた。
ワイはバイト、まだ続けてる。
生活があるので。
けど、どんなに時給が高くても家庭教師のバイトだけは避けてる。
まだあるんや。
近所で探すと、やたらと給料が良くて
それなのに、ずっと募集が出たままになってる個別の家庭教師のアルバイト。
帰りがけにワイは、そんなふうに声をかけた。
なにが原因かわかりはしなかったけど、さっきの話が確かなら幾らお金が貰えようともこのままでは先に先輩が精神を病んでしまうような気がして
良かれと思って口から出た。
夕日に照らされて逆光になった先輩はこっちを振り向いて
『もう、辞めたよ。だから次は__。』
ああ、なんや辞めたんや、って思った。
光のせいで顔は見えないけど声がなんだか清々しいような気がして
次のバイトもう見つかってたんだななんて思って、じゃあまた今度大学でって声をかけて。
ズキズキ痛む頭に、明日のバイトを考えてその日は早めに寝た。
次の日、朝のニュースで先輩が亡くなったことを知って先輩はあの日どんな顔だったんだろうと頭をよぎりました。
バイトの行き道、ワイと別れたあと通り魔に刺されて、搬送先の病院で死亡が確認されたらしい。
葬式にいったけど現実味が全然なかった。
『だから次は俺。』だなんて。
あの日の言葉を聞き間違えだと思ってた。
ワイはバイト、まだ続けてる。
生活があるので。
けど、どんなに時給が高くても家庭教師のバイトだけは避けてる。
まだあるんや。
近所で探すと、やたらと給料が良くて
それなのに、ずっと募集が出たままになってる個別の家庭教師のアルバイト。
管理人:糖質——統合失調症を指すとされるネットスラング。先輩の豹変ぶりも不穏だけど、一番のポイントはラストの一言。オチは伏せるので本文で確認してほしい。
この話、みんなはどう読んだ?気になったポイントをコメ欄で教えてほしい。
この話、みんなはどう読んだ?気になったポイントをコメ欄で教えてほしい。
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