引用元: ・∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part63∧∧
428: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2012/07/21(土) 20:05:34.03 ID:gMq9PSoY0
アメリカで聞いた話。
知り合いの猟師に連れられて、山へ狩りに出かけた時のことだ。
深い森の中で、生き物の内臓だけを見つけたのだという。
ビクビクと脈打っているところを見ると、剥き出しの状態でも生きているらしい。
猟師はこれを見つけるや否や、油を掛けてさっさと焼いてしまった。
これは一体何なんだと尋ねると、「スティキンの内臓だ」と吐き捨てるように言う。
スティキンと呼ばれるこの怪物は、インディアンに古くから伝わる森の魔物らしい。
こいつは人を見つけると、襲い掛かって殺してしまう。
そして自分の内臓を吐き出すと、殺した人間の内臓と入れ替えて、その人物に化けて
しまうのだそうだ。
そうやって部族の中に入り込み、内部から一人ずつ食べていってしまうのだと。
だから、こういった生きた臓物を見つけると、すぐさま焼いてしまう。
内臓を焼かれると、本体のスティキンも死ぬからだという。
「これ以外の手段じゃ、呪術師の拵える特別な鏃でないと殺せないからな。
内臓があるってことは、誰かが襲われたってことかもしれないが・・・。
まぁ、本体に逢わずして退治できたのは、運が良かった」
猟師は苦い顔をしながら、そう言っていたそうだ。
知り合いの猟師に連れられて、山へ狩りに出かけた時のことだ。
深い森の中で、生き物の内臓だけを見つけたのだという。
ビクビクと脈打っているところを見ると、剥き出しの状態でも生きているらしい。
猟師はこれを見つけるや否や、油を掛けてさっさと焼いてしまった。
これは一体何なんだと尋ねると、「スティキンの内臓だ」と吐き捨てるように言う。
スティキンと呼ばれるこの怪物は、インディアンに古くから伝わる森の魔物らしい。
こいつは人を見つけると、襲い掛かって殺してしまう。
そして自分の内臓を吐き出すと、殺した人間の内臓と入れ替えて、その人物に化けて
しまうのだそうだ。
そうやって部族の中に入り込み、内部から一人ずつ食べていってしまうのだと。
だから、こういった生きた臓物を見つけると、すぐさま焼いてしまう。
内臓を焼かれると、本体のスティキンも死ぬからだという。
「これ以外の手段じゃ、呪術師の拵える特別な鏃でないと殺せないからな。
内臓があるってことは、誰かが襲われたってことかもしれないが・・・。
まぁ、本体に逢わずして退治できたのは、運が良かった」
猟師は苦い顔をしながら、そう言っていたそうだ。
429: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2012/07/21(土) 20:11:16.84 ID:gMq9PSoY0
アメリカで聞いた話。
山深い森林で鹿狩りをしていると、何処からともなく甲高い声が聞こえた。
「ハーイ」と人を呼ぶ声で、女性のもののように思えた。
同行していた仲間が、「出会しちまった」と顔を顰める。
声の主を知っているのかと聞くと、次のように言われたそうだ。
「これは、ここいらのインディアンから、『呼ぶ女』って呼ばれているモノの声だ。
もっとも女なのは首から上だけで、身体は鹿とか馬とかの姿をしているらしいがな。
インディアンにはインディアンの言葉で、白人には白人の言葉で呼びかけるらしい。
厭なことに、こいつは実は人を呼んでるんじゃなくて、人に狙われている動物に
注意を呼びかけてるって言われてるんだ。
だから、この女の声が聞こえたら、もう獲物は捕れないってよ」
その言葉通り、その日は結局、鹿を目にすることさえ出来なかった。
夕方になり、彼らが帰途についた時も、声はまだ聞こえていたそうだ。
山深い森林で鹿狩りをしていると、何処からともなく甲高い声が聞こえた。
「ハーイ」と人を呼ぶ声で、女性のもののように思えた。
同行していた仲間が、「出会しちまった」と顔を顰める。
声の主を知っているのかと聞くと、次のように言われたそうだ。
「これは、ここいらのインディアンから、『呼ぶ女』って呼ばれているモノの声だ。
もっとも女なのは首から上だけで、身体は鹿とか馬とかの姿をしているらしいがな。
インディアンにはインディアンの言葉で、白人には白人の言葉で呼びかけるらしい。
厭なことに、こいつは実は人を呼んでるんじゃなくて、人に狙われている動物に
注意を呼びかけてるって言われてるんだ。
だから、この女の声が聞こえたら、もう獲物は捕れないってよ」
その言葉通り、その日は結局、鹿を目にすることさえ出来なかった。
夕方になり、彼らが帰途についた時も、声はまだ聞こえていたそうだ。
431: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2012/07/21(土) 20:15:51.24 ID:gMq9PSoY0
アメリカで聞いた話。
木立の中で一服しようと、手近な幹に背を持たせ掛けた。
すると幹が身動ぎし、よろけて地面に腰を着いてしまう。
吃驚して見上げたところ、先程までの樹木が、一人の男性にその姿を変えていた。
背丈が二メートル以上はある大男だった。体臭なのか、きつい匂いが鼻をつく。
驚いたことにその大男は、頭からバッファローの毛皮を被っていた。
不思議なことに、顔に当たるところが闇を流したかのように真っ暗で、
表情を窺うことは出来なかった。
大男はもう一度大きく身動ぎすると、森の奥へ姿を消したという。
後日、インディアンの血を引く知り合いに聞いた話では、それは恐らく昔から
「樹木の人」と呼ばれている精霊だろうということだった。
人間に出会すと、様々な樹木に化けて身を隠し、場を遣り過ごすのだという。
なぜか、決まっていつも野牛の毛皮を身に付けており、その顔や肌を人には見せない。
白人の入植者達からは、「バッファローマン(野牛男)」と呼ばれていたそうだ。
あちらからは人間に絡んでこないから、特に危険な存在ではない。
そうも言われたが、森の中で毛皮を被った大男と対面するというのは、それだけでも
かなり恐ろしい経験だったそうだ。
木立の中で一服しようと、手近な幹に背を持たせ掛けた。
すると幹が身動ぎし、よろけて地面に腰を着いてしまう。
吃驚して見上げたところ、先程までの樹木が、一人の男性にその姿を変えていた。
背丈が二メートル以上はある大男だった。体臭なのか、きつい匂いが鼻をつく。
驚いたことにその大男は、頭からバッファローの毛皮を被っていた。
不思議なことに、顔に当たるところが闇を流したかのように真っ暗で、
表情を窺うことは出来なかった。
大男はもう一度大きく身動ぎすると、森の奥へ姿を消したという。
後日、インディアンの血を引く知り合いに聞いた話では、それは恐らく昔から
「樹木の人」と呼ばれている精霊だろうということだった。
人間に出会すと、様々な樹木に化けて身を隠し、場を遣り過ごすのだという。
なぜか、決まっていつも野牛の毛皮を身に付けており、その顔や肌を人には見せない。
白人の入植者達からは、「バッファローマン(野牛男)」と呼ばれていたそうだ。
あちらからは人間に絡んでこないから、特に危険な存在ではない。
そうも言われたが、森の中で毛皮を被った大男と対面するというのは、それだけでも
かなり恐ろしい経験だったそうだ。
576: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2012/07/27(金) 19:53:33.92 ID:alRUP7m90
知り合いの話。
アメリカでインディアンの居留地にステイしていた時、腹痛に襲われたという。
とんでもない激痛で、身体を動かすことも適わなくなり、危篤状態にまでなったのだが、
現地の呪医が処方してくれた薬が劇的に効き、無事一命を取り留めたそうだ。
薬が効いている間は体中の感覚がなくなり、同時に痛みも感じなくなったという。
しかし奇妙な事に、寝ている自分を真上から見下ろしたり、建物の屋根をすり抜けてから
空を飛んだりした記憶がある。いやにくっきり、はっきりと。
呪医が言うには、この薬は体と心を切り離してから、患部を強烈に治す働きがあるのだと。
要するに、副作用として幽体離脱してしまう薬だったらしい。
回復後に、お礼の日本酒を持参して呪医を訪ね、薬の話をもっと詳しく聞いてみた。
それによると、とある森に棲まう、角の生えた大蛇から採取した薬だという。
「夢の蛇」と呼ばれるこの蛇は、呪医自身が魔法の歌を唄って森から呼ぶというのだが、
大層音楽の好みにうるさいようで、歌が気に入らないと姿を現さないのそうだ。
因みに上手く呼べる確率は、これまでの経験では十回に一回程度らしい。
歌が気に入ると森の中から出てきて、角を大人しく削らせてくれるのだと。
しかし歌が途切れると、蛇はこちらに興味をなくしたような様子になり、すぐさま姿を
隠してしまうので、削る間は必死で歌い続けなければならないそうだ。
「お前に処方した薬は、その角の粉末を使っているのだ」と言われた。
「今はもう滅多に入手できないから、ありがたく蛇と私に感謝しなさい」とも。
彼も負けずに、「この酒も滅多に入手できない、高価なものなんですよ」と言い包め、
皆で仲良く酒盛りを楽しんだのだという。
アメリカでインディアンの居留地にステイしていた時、腹痛に襲われたという。
とんでもない激痛で、身体を動かすことも適わなくなり、危篤状態にまでなったのだが、
現地の呪医が処方してくれた薬が劇的に効き、無事一命を取り留めたそうだ。
薬が効いている間は体中の感覚がなくなり、同時に痛みも感じなくなったという。
しかし奇妙な事に、寝ている自分を真上から見下ろしたり、建物の屋根をすり抜けてから
空を飛んだりした記憶がある。いやにくっきり、はっきりと。
呪医が言うには、この薬は体と心を切り離してから、患部を強烈に治す働きがあるのだと。
要するに、副作用として幽体離脱してしまう薬だったらしい。
回復後に、お礼の日本酒を持参して呪医を訪ね、薬の話をもっと詳しく聞いてみた。
それによると、とある森に棲まう、角の生えた大蛇から採取した薬だという。
「夢の蛇」と呼ばれるこの蛇は、呪医自身が魔法の歌を唄って森から呼ぶというのだが、
大層音楽の好みにうるさいようで、歌が気に入らないと姿を現さないのそうだ。
因みに上手く呼べる確率は、これまでの経験では十回に一回程度らしい。
歌が気に入ると森の中から出てきて、角を大人しく削らせてくれるのだと。
しかし歌が途切れると、蛇はこちらに興味をなくしたような様子になり、すぐさま姿を
隠してしまうので、削る間は必死で歌い続けなければならないそうだ。
「お前に処方した薬は、その角の粉末を使っているのだ」と言われた。
「今はもう滅多に入手できないから、ありがたく蛇と私に感謝しなさい」とも。
彼も負けずに、「この酒も滅多に入手できない、高価なものなんですよ」と言い包め、
皆で仲良く酒盛りを楽しんだのだという。
579: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2012/07/27(金) 19:57:51.04 ID:alRUP7m90
アメリカで聞いた話。
彼はインディアン保留地で医師をしている。
暖炉用の薪を拾うため、よく山に入っているのだが、それを知った住民から一風変わった
注意をされたのだという。
「常緑樹の森の中で、一ヶ所だけ木が枯れている場所があったら、そこは避けるように。
そこには『枯れ木の巨人』が居るのだから。
その枯れ木は巨人の住処だから、周りを彷徨いていると、木の幹で殴られてしまう。
近よらなければ、手は出してこないから」
そこで医師は神妙な顔になって、こう述べた。
「おとぎ話みたいなものだと思っていたんだけどね。
前に一度だけ、そんな枯れ木の側で、何かにぶつかったことがあるんだ。
怪我とかは大したことなかったけど、これが何にぶつかったのか、全然姿が見えなくて。
まさに見えない大木の幹にでも衝突したような、そんな感じだったんだ」
巨人を信じる訳ではないが、あれ以来、そのような枯れ木には近よらないのだという。
彼はインディアン保留地で医師をしている。
暖炉用の薪を拾うため、よく山に入っているのだが、それを知った住民から一風変わった
注意をされたのだという。
「常緑樹の森の中で、一ヶ所だけ木が枯れている場所があったら、そこは避けるように。
そこには『枯れ木の巨人』が居るのだから。
その枯れ木は巨人の住処だから、周りを彷徨いていると、木の幹で殴られてしまう。
近よらなければ、手は出してこないから」
そこで医師は神妙な顔になって、こう述べた。
「おとぎ話みたいなものだと思っていたんだけどね。
前に一度だけ、そんな枯れ木の側で、何かにぶつかったことがあるんだ。
怪我とかは大したことなかったけど、これが何にぶつかったのか、全然姿が見えなくて。
まさに見えない大木の幹にでも衝突したような、そんな感じだったんだ」
巨人を信じる訳ではないが、あれ以来、そのような枯れ木には近よらないのだという。
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