引用元: ・∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part66∧∧
168: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2012/12/31(月) 21:17:24.93 ID:LnHHOmtx0
知り合いの話。
刈り取りが終わった山田を歩いていると、どこからか「おーい!」と呼ぶ若い女性の声がする。
誰かが助けを求めているのかと捜してみると、田圃の中に突っ立っている女子高生を見つけた。
「どうした?」と声を掛けながら走り寄る。
近くまで寄ってからようやく、それが生きた人間でないことに気が付いた
そこに立っていたのは、マネキンに鬘とセーラー服を着せて作った案山子だった。
三つ編み頭で一本足、両手をだらりと脇に下げている。
「一体あの声は何だったんだ?」と気味悪く思いながら、畦に戻ろうと背を向けた。
二、三歩ほど引き返したところ、すぐ背後からまたあの声が掛けられる。
「おーい!」
慌てて振り向いたが、やはりそこには件の案山子が立っているだけだ。
急に一人でいるのが恐ろしくなり、走って逃げ出したという。
田が見えなくなるまで、背後からは「おーい!」と呼び続ける声が聞こえていたそうだ。
刈り取りが終わった山田を歩いていると、どこからか「おーい!」と呼ぶ若い女性の声がする。
誰かが助けを求めているのかと捜してみると、田圃の中に突っ立っている女子高生を見つけた。
「どうした?」と声を掛けながら走り寄る。
近くまで寄ってからようやく、それが生きた人間でないことに気が付いた
そこに立っていたのは、マネキンに鬘とセーラー服を着せて作った案山子だった。
三つ編み頭で一本足、両手をだらりと脇に下げている。
「一体あの声は何だったんだ?」と気味悪く思いながら、畦に戻ろうと背を向けた。
二、三歩ほど引き返したところ、すぐ背後からまたあの声が掛けられる。
「おーい!」
慌てて振り向いたが、やはりそこには件の案山子が立っているだけだ。
急に一人でいるのが恐ろしくなり、走って逃げ出したという。
田が見えなくなるまで、背後からは「おーい!」と呼び続ける声が聞こえていたそうだ。
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169: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2012/12/31(月) 21:18:37.47 ID:LnHHOmtx0
知り合いの話。
実家の持山に入った時のことだ。
うっかりと下りる筋を間違えたらしく、見覚えのない広場に出た。
刻は既に夕暮れで、「暗くなる前に知った道に戻らなければ」と焦っていた。
方角を確認し歩き出そうとすると、プンとした匂いが鼻に届いた。
彼は過去に大型犬を飼っていたそうだが、その獣臭によく似ていたという。
目を凝らすと、広場の奥まった藪中に、小さな社があるのに気が付いた。
傷んだ社の前には、毛むくじゃらの何かが蹲っていた。
臭いが更にキツくなり、その後に唸り声が聞こえてきた。
何物か正体はわからないが、怒っている!?
次の瞬間、強い風が全身に吹き付けてきた。
フワリと身体が宙に浮き、そのままコロコロと地面の上を転がる羽目になる。
恐る恐る身を起こしてみると、そこは自分の見知った山道だったそうだ。
その後、何度かあの広場に行ってみようとしたが、未だ辿り着けていないという。
実家の持山に入った時のことだ。
うっかりと下りる筋を間違えたらしく、見覚えのない広場に出た。
刻は既に夕暮れで、「暗くなる前に知った道に戻らなければ」と焦っていた。
方角を確認し歩き出そうとすると、プンとした匂いが鼻に届いた。
彼は過去に大型犬を飼っていたそうだが、その獣臭によく似ていたという。
目を凝らすと、広場の奥まった藪中に、小さな社があるのに気が付いた。
傷んだ社の前には、毛むくじゃらの何かが蹲っていた。
臭いが更にキツくなり、その後に唸り声が聞こえてきた。
何物か正体はわからないが、怒っている!?
次の瞬間、強い風が全身に吹き付けてきた。
フワリと身体が宙に浮き、そのままコロコロと地面の上を転がる羽目になる。
恐る恐る身を起こしてみると、そこは自分の見知った山道だったそうだ。
その後、何度かあの広場に行ってみようとしたが、未だ辿り着けていないという。
170: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2012/12/31(月) 21:20:35.48 ID:LnHHOmtx0
知り合いの話。
実家の山村へ里帰りした折のことだ。
夜、久しぶりに川へ鰻釣りに行こうとすると、祖父に注意を受けた。
「この時期の川はスッポンが出るかもしれんから気を付けろ」と。
「スッポンかぁ、鰻がダメならそっちを食べても良いかな」などと考えて、
さして気にもせずに出かけたのだが、いざお目当ての川岸に着いたところ、
何やら水際で蠢く小さな影があった。
ライトを向けてみると、赤黒い幼児みたいな生き物が二匹、何かを探している
ような調子で浅瀬の石をひっくり返している。
こちらに気が付いたのか、二匹は顔を上げると、彼を見て奇声を上げた。
慌てて逃げ帰った。
状況を察した祖父が「だから気を付けろと言ったろうが」としたり顔で言うのに、
「アレはスッポンじゃなくてどう見ても河童だったよ!?」と文句を返していると、
祖母が苦笑しながら仲裁をしてくれた。
「ここいらでスッポンってのは、普通に河童のことなんだよ。
正しくはアカスッポンって言うんだけど、爺ちゃん達は皆スッポンとだけ呼ぶの」
「スッポンとカッパじゃ、いくら何でもえらい違いだよな」
彼はぷりぷりと怒りながら、そうボヤいていた。
実家の山村へ里帰りした折のことだ。
夜、久しぶりに川へ鰻釣りに行こうとすると、祖父に注意を受けた。
「この時期の川はスッポンが出るかもしれんから気を付けろ」と。
「スッポンかぁ、鰻がダメならそっちを食べても良いかな」などと考えて、
さして気にもせずに出かけたのだが、いざお目当ての川岸に着いたところ、
何やら水際で蠢く小さな影があった。
ライトを向けてみると、赤黒い幼児みたいな生き物が二匹、何かを探している
ような調子で浅瀬の石をひっくり返している。
こちらに気が付いたのか、二匹は顔を上げると、彼を見て奇声を上げた。
慌てて逃げ帰った。
状況を察した祖父が「だから気を付けろと言ったろうが」としたり顔で言うのに、
「アレはスッポンじゃなくてどう見ても河童だったよ!?」と文句を返していると、
祖母が苦笑しながら仲裁をしてくれた。
「ここいらでスッポンってのは、普通に河童のことなんだよ。
正しくはアカスッポンって言うんだけど、爺ちゃん達は皆スッポンとだけ呼ぶの」
「スッポンとカッパじゃ、いくら何でもえらい違いだよな」
彼はぷりぷりと怒りながら、そうボヤいていた。
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