引用元: ・∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part72∧∧
68: 雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 2013/12/25(水) 20:08:31.25 ID:5UaHI/Q80
知り合いの話。
彼の実家は山間で稲作を営んでおり、毎年刈り入れ時期には手伝いに向かうのだという。
籾殻を溜めておく一角で作業をしていると、動く物が目に入った。
今積み上げたばかりの籾殻の山、その表面がスッと盛り上がって走り出す。
少し浅い位置を何かが滑りながら移動しているかのような、そんな印象を受けた。
手にしたスコップで攫ってみる。
確かに動いていた部分を掬い取った筈なのに、籾殻の中には何も確認できなかった。
いつまでもそれに掛かり切る訳にもいかず、気にしないことにした。
その夜、実家の者に籾庫で見たモノのことを話してみた。
家族の話によると、収穫の頃によく見られるが、正体はわからないということらしい。
実家ではアレを昔から“ワニ”と呼んでいるのだという。
ワニとは鮫のことだ。
「成る程、確かに籾の海を泳いでいるようなイメージだったな」
聞いてからそう感心したそうだ。
彼の実家は山間で稲作を営んでおり、毎年刈り入れ時期には手伝いに向かうのだという。
籾殻を溜めておく一角で作業をしていると、動く物が目に入った。
今積み上げたばかりの籾殻の山、その表面がスッと盛り上がって走り出す。
少し浅い位置を何かが滑りながら移動しているかのような、そんな印象を受けた。
手にしたスコップで攫ってみる。
確かに動いていた部分を掬い取った筈なのに、籾殻の中には何も確認できなかった。
いつまでもそれに掛かり切る訳にもいかず、気にしないことにした。
その夜、実家の者に籾庫で見たモノのことを話してみた。
家族の話によると、収穫の頃によく見られるが、正体はわからないということらしい。
実家ではアレを昔から“ワニ”と呼んでいるのだという。
ワニとは鮫のことだ。
「成る程、確かに籾の海を泳いでいるようなイメージだったな」
聞いてからそう感心したそうだ。
69: 雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 2013/12/25(水) 20:09:49.35 ID:5UaHI/Q80
友人の話。
キャンプ場で一緒になった登山者から、こんな話を聞いたという。
「その昔、ここいらの山には化け物が出たって言われてたんだ。
山道を歩いていると、いきなり足が地面に縫い付けられたようになって、
もんどり打って転けてしまう。
何だ何だ?と足下を確認すると、いつの間にか草履に太い釘が打ち込まれていて、
しっかりと大地に固定されているんだと」
「『槌お化け』と呼ばれたその化け物は、誰にも姿を見せたことがないんだって。
今は出たっていう話なんか聞かないけどね。
昔の草履と、最新の登山靴とじゃ、勝手が違うんだろうさ」
そう聞かされて、一緒になって笑ったが、ちょっとだけ気になることがあった。
「そこのキャンプ場でテントを張るとね、ペグが何本か、がっつりと頭まで
土の中に埋まっていることが時々あるんだ。
誰かの悪戯だと思ってたんだけど、この話を聞いてから、嬉しそうに槌を振るって
ペグを打ち込んでいるお化けの姿を想像しちゃって……」
彼はそう言って苦笑した。
キャンプ場で一緒になった登山者から、こんな話を聞いたという。
「その昔、ここいらの山には化け物が出たって言われてたんだ。
山道を歩いていると、いきなり足が地面に縫い付けられたようになって、
もんどり打って転けてしまう。
何だ何だ?と足下を確認すると、いつの間にか草履に太い釘が打ち込まれていて、
しっかりと大地に固定されているんだと」
「『槌お化け』と呼ばれたその化け物は、誰にも姿を見せたことがないんだって。
今は出たっていう話なんか聞かないけどね。
昔の草履と、最新の登山靴とじゃ、勝手が違うんだろうさ」
そう聞かされて、一緒になって笑ったが、ちょっとだけ気になることがあった。
「そこのキャンプ場でテントを張るとね、ペグが何本か、がっつりと頭まで
土の中に埋まっていることが時々あるんだ。
誰かの悪戯だと思ってたんだけど、この話を聞いてから、嬉しそうに槌を振るって
ペグを打ち込んでいるお化けの姿を想像しちゃって……」
彼はそう言って苦笑した。
70: 雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 2013/12/25(水) 20:11:34.55 ID:5UaHI/Q80
先輩の話。
秋口の山に、単独で入っていた時のこと。
そろそろ寝ようかと、まだ新品だった一人用テントの中でシュラフを広げていると、
背後で聞き慣れた音がした。
放屁の音だった。
しかしその時、先輩は屁などしていない。
仰天している内に、やがてゆっくりと、しかし確実に、厭な臭いが迫ってきた。
「どこのどいつだ、俺のテントで屁をこきやがったのはっ!?」
我に返ると逆上してしまい、テントから勢いよく飛び出すと、中に風を送り込んだり、
周りの闇に向かって威嚇の声を上げたり、地面を転げ回ったりしたという。
「それ以上、変なことは起こらなかったけどな。
でもあの時の犯人、絶対に芋か牛蒡食ってたぜ、腹立つわ~!」
一発でいいから殴ってやりたかったと言う先輩の目は、正直怖かった。
秋口の山に、単独で入っていた時のこと。
そろそろ寝ようかと、まだ新品だった一人用テントの中でシュラフを広げていると、
背後で聞き慣れた音がした。
放屁の音だった。
しかしその時、先輩は屁などしていない。
仰天している内に、やがてゆっくりと、しかし確実に、厭な臭いが迫ってきた。
「どこのどいつだ、俺のテントで屁をこきやがったのはっ!?」
我に返ると逆上してしまい、テントから勢いよく飛び出すと、中に風を送り込んだり、
周りの闇に向かって威嚇の声を上げたり、地面を転げ回ったりしたという。
「それ以上、変なことは起こらなかったけどな。
でもあの時の犯人、絶対に芋か牛蒡食ってたぜ、腹立つわ~!」
一発でいいから殴ってやりたかったと言う先輩の目は、正直怖かった。
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