296:名無しのオカルト ID:
『もの思えば沢の蛍も我が身よりあくがれ出づる魂かとぞ見ゆ』和泉式部
そこは更新世の台地が張出し雑木林が繁茂、湧水が水田に注ぐ土地で、ヘイ
ケボタルが繁殖していました。
母と、親戚同様の付合いをしていた知人と私3人で東京湾に注ぐ川の中流域
に当たるそこで何度か蛍狩りをしました。
私が北関東へ転勤中、知人は交通事故、わき見運転の車に撥ねられ即死。
それから4年後に実家へ戻った私は、7年ぶりに母をその河原に誘った。
明らかに環境が破壊されて、当時水田だった場所は荒地となり、ドブ臭い
悪臭が一面に漂うそこには、なんの面影も残っておらず、当時盛んに飛び
交っていた蛍は一匹も見当たりませんでした。
「全然居ないね、こんなに変わっちゃったんだ」寂しげな母の声。
「前に○と来た時はあんなに飛んでたのにね」と私。
しかたないから帰るかと踵を返し「○が見たら寂しがるかな?」等と口に
出したその時、一匹の蛍がス~ッと目の前を左から右へ横切り今度は改め
て右から左へ…「アッ蛍」二人同時に叫ぶと目で追った。
その視線の先には数十匹の蛍、そして本来なら足音を聞いて鳴き止む筈の
カエルが一斉に鳴き出した。
「きっとあの蛍は○が『俺は此処に居るんだよ』って教えてくれたんだ」
そんな母の言葉を聞き、私は冒頭の歌を思い出していた。
そこは更新世の台地が張出し雑木林が繁茂、湧水が水田に注ぐ土地で、ヘイ
ケボタルが繁殖していました。
母と、親戚同様の付合いをしていた知人と私3人で東京湾に注ぐ川の中流域
に当たるそこで何度か蛍狩りをしました。
私が北関東へ転勤中、知人は交通事故、わき見運転の車に撥ねられ即死。
それから4年後に実家へ戻った私は、7年ぶりに母をその河原に誘った。
明らかに環境が破壊されて、当時水田だった場所は荒地となり、ドブ臭い
悪臭が一面に漂うそこには、なんの面影も残っておらず、当時盛んに飛び
交っていた蛍は一匹も見当たりませんでした。
「全然居ないね、こんなに変わっちゃったんだ」寂しげな母の声。
「前に○と来た時はあんなに飛んでたのにね」と私。
しかたないから帰るかと踵を返し「○が見たら寂しがるかな?」等と口に
出したその時、一匹の蛍がス~ッと目の前を左から右へ横切り今度は改め
て右から左へ…「アッ蛍」二人同時に叫ぶと目で追った。
その視線の先には数十匹の蛍、そして本来なら足音を聞いて鳴き止む筈の
カエルが一斉に鳴き出した。
「きっとあの蛍は○が『俺は此処に居るんだよ』って教えてくれたんだ」
そんな母の言葉を聞き、私は冒頭の歌を思い出していた。
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297:名無しのオカルト ID:
(略)
>>296さん
その和泉式部の歌は意味深ですよね。
漏れも大好きです。
>「きっとあの蛍は○が『俺は此処に居るんだよ』って教えてくれたんだ」
に泣けた・・・(ノД`)
>>296さん
その和泉式部の歌は意味深ですよね。
漏れも大好きです。
>「きっとあの蛍は○が『俺は此処に居るんだよ』って教えてくれたんだ」
に泣けた・・・(ノД`)
299:名無しのオカルト ID:
>>295
(略)
>>296
思い出の場所(しかも故人との)が荒れ果てていたのを見た時、とても
悲しかったでしょうね。
>そんな母の言葉を聞き、私は冒頭の歌を思い出していた。
寂しげで美しい情景が浮びます。人も場所も移り変わって無くなって
しまうものですが、心の中ではいつまでも同じ姿、風景のままですよね。
思い出は大事にしなければと、この話を聞いて思いました。
ありがとうございました。
>>(略)
(略)
>>296
思い出の場所(しかも故人との)が荒れ果てていたのを見た時、とても
悲しかったでしょうね。
>そんな母の言葉を聞き、私は冒頭の歌を思い出していた。
寂しげで美しい情景が浮びます。人も場所も移り変わって無くなって
しまうものですが、心の中ではいつまでも同じ姿、風景のままですよね。
思い出は大事にしなければと、この話を聞いて思いました。
ありがとうございました。
>>(略)
引用元:川・沼・池にまつわる怖い話
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