938:名無しのオカルト 2009/03/24(火) 21:12:56 ID: ID:WZDMLMy80
知り合いの話。
彼はかつて漢方薬の買い付けの為、中国の奥地に入り込んでいたことがあるという。
その時に何度か不思議なことを見聞きしたらしい。
随分と深い山奥の邑で、奇妙な古物を売り付けられそうになった。
古い古書のようで、その昔、遙かに離れた平野部から持ち込まれた書物だそうだ。
『あんた、その筋に顔が広いだろ。
儂らには意味のないモンだが、欲しがる奴がどこぞにいるかもしれん』
売り主の老爺はそう言ってきた。
中を改めさせて貰ったが、とても彼が読めるような物ではなかったらしい。
ただ図が簡略ながらも併記されていたので、生薬や土をある溶液に混ぜ溶かして、
何か薬の類を作るのであろうとは想像がついた。
最後まで読み進めて首を傾げた。
内容物を漉して取り上げるところで記述は終わっている。
それをどうやって薬の形にするのかは記されていない。
「最後は尻切れトンボですかね?」
そう口にしたところ、あっさりと否定された。
『違う違う。漉して残った物は単なるゴミだ。
これは薬を作るんじゃなくて、ある特殊な水を作る為の手引きなんだとさ』
彼はかつて漢方薬の買い付けの為、中国の奥地に入り込んでいたことがあるという。
その時に何度か不思議なことを見聞きしたらしい。
随分と深い山奥の邑で、奇妙な古物を売り付けられそうになった。
古い古書のようで、その昔、遙かに離れた平野部から持ち込まれた書物だそうだ。
『あんた、その筋に顔が広いだろ。
儂らには意味のないモンだが、欲しがる奴がどこぞにいるかもしれん』
売り主の老爺はそう言ってきた。
中を改めさせて貰ったが、とても彼が読めるような物ではなかったらしい。
ただ図が簡略ながらも併記されていたので、生薬や土をある溶液に混ぜ溶かして、
何か薬の類を作るのであろうとは想像がついた。
最後まで読み進めて首を傾げた。
内容物を漉して取り上げるところで記述は終わっている。
それをどうやって薬の形にするのかは記されていない。
「最後は尻切れトンボですかね?」
そう口にしたところ、あっさりと否定された。
『違う違う。漉して残った物は単なるゴミだ。
これは薬を作るんじゃなくて、ある特殊な水を作る為の手引きなんだとさ』
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939:名無しのオカルト 2009/03/24(火) 21:14:13 ID: ID:WZDMLMy80
(続き)
「なるほど、用があったのは上澄みの水でしたか。どんな効能があるのです?」
『これを畑に撒いてから作物を作るだろ。
そうやって作られた物を食べると、○○邑出身の者だけが死ぬんだと。
他の邑で生まれ育った者には、まったく何の効果も無いそうだ』
「・・・それって本当でしょうか?」
『さあな。そう伝えられているだけだから、詳細は知らない。
大体、○○邑ってのがどこにあるのかも皆目わからんし。
どうかね、やっぱり金にはならんかね?』
確とした返答は出来なかったそうだ。
「もし書かれていたことが本当であるなら、恐ろしいことです。
身体を構成する何らかの条件を狙い撃ちする薬効、そんなものが作れるという
ことになりますから。ちょっと呪術めいてますけどね」
数年後、再訪した際にもう一度見せてほしいと頼んでみた。
しかし古書は既に売られていたのだという。
どこの誰が買っていったのかまではわからないそうだ。
「なるほど、用があったのは上澄みの水でしたか。どんな効能があるのです?」
『これを畑に撒いてから作物を作るだろ。
そうやって作られた物を食べると、○○邑出身の者だけが死ぬんだと。
他の邑で生まれ育った者には、まったく何の効果も無いそうだ』
「・・・それって本当でしょうか?」
『さあな。そう伝えられているだけだから、詳細は知らない。
大体、○○邑ってのがどこにあるのかも皆目わからんし。
どうかね、やっぱり金にはならんかね?』
確とした返答は出来なかったそうだ。
「もし書かれていたことが本当であるなら、恐ろしいことです。
身体を構成する何らかの条件を狙い撃ちする薬効、そんなものが作れるという
ことになりますから。ちょっと呪術めいてますけどね」
数年後、再訪した際にもう一度見せてほしいと頼んでみた。
しかし古書は既に売られていたのだという。
どこの誰が買っていったのかまではわからないそうだ。
引用元:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part41∧∧
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