661:名無しのオカルト ID:
子供のころ、家族で山に行ったことがある。
山についたのはまだ朝方で、霧が辺りを覆っていた。
僕は親の言い付けを守らず、一人で山中に歩き入り、
当然のように迷子になってしまった。
何時間歩き迷っただろうか。太陽はすでに頭の上にあり、
お昼を食べ逃した僕は半ベソをかきながら座り込んだ。
ふと気付いたら、泣いている僕の傍らに人が近づいてきた。
両親かと期待したのだが、まったくの別人だった。
奇妙な姿をしていた。毛皮らしい服と麦藁で編んだ帽子。
そして恐ろしく背が高い。僕の父より頭二つは確実に大き
かったと思う。
話し掛けてきた。ひどく訛っていて、よく分からない。
かろうじて「迷子か?」という語だけ聞き取れた。
うなづくと、しばらく迷った後、僕を連れ歩き出した。
なぜかすぐに見覚えのある場所に出た。
親の声も聞こえる。いつのまにかまた一人になっていた。
親はすぐに僕を見つけてくれた。
(続く)
山についたのはまだ朝方で、霧が辺りを覆っていた。
僕は親の言い付けを守らず、一人で山中に歩き入り、
当然のように迷子になってしまった。
何時間歩き迷っただろうか。太陽はすでに頭の上にあり、
お昼を食べ逃した僕は半ベソをかきながら座り込んだ。
ふと気付いたら、泣いている僕の傍らに人が近づいてきた。
両親かと期待したのだが、まったくの別人だった。
奇妙な姿をしていた。毛皮らしい服と麦藁で編んだ帽子。
そして恐ろしく背が高い。僕の父より頭二つは確実に大き
かったと思う。
話し掛けてきた。ひどく訛っていて、よく分からない。
かろうじて「迷子か?」という語だけ聞き取れた。
うなづくと、しばらく迷った後、僕を連れ歩き出した。
なぜかすぐに見覚えのある場所に出た。
親の声も聞こえる。いつのまにかまた一人になっていた。
親はすぐに僕を見つけてくれた。
(続く)
663:名無しのオカルト ID:
(続き)
なぜかこの体験を僕は忘れてしまっていた。
つい最近久しぶりにこの山へ行き、そこで思い出したのだ。
家に帰って親に尋ねてみた。両親は僕と違って憶えていた。
「いきなり目の前の茂みからお前が出てきたんだ」
「何処行ってたと聞くと、お前は変なこと言ってたぞ」
親はそこで奇妙なな顔になって続けた。
「背の高い、一つ目のおじちゃんに連れて帰ってもらった」
「お前、そう言ってたんだ」
全然憶えていない。僕は自分を助けてくれた人の顔を思い出
せないのだ。本当に一つ目だったのか・・・。
あれから何度かあの山をうろついたが、誰に出会うことも
無かった。せめてお礼をと思い、お酒を僕が見つかった場所
に置いてきただけだ。
取り留めもないですが、僕の奇妙な経験です。
なぜかこの体験を僕は忘れてしまっていた。
つい最近久しぶりにこの山へ行き、そこで思い出したのだ。
家に帰って親に尋ねてみた。両親は僕と違って憶えていた。
「いきなり目の前の茂みからお前が出てきたんだ」
「何処行ってたと聞くと、お前は変なこと言ってたぞ」
親はそこで奇妙なな顔になって続けた。
「背の高い、一つ目のおじちゃんに連れて帰ってもらった」
「お前、そう言ってたんだ」
全然憶えていない。僕は自分を助けてくれた人の顔を思い出
せないのだ。本当に一つ目だったのか・・・。
あれから何度かあの山をうろついたが、誰に出会うことも
無かった。せめてお礼をと思い、お酒を僕が見つかった場所
に置いてきただけだ。
取り留めもないですが、僕の奇妙な経験です。
664:名無しのオカルト ID:
すげえ
667:名無しのオカルト ID:
>>663
新耳袋って怪談集があるんですが、そのシリーズのどれかに
『客人(まれびと)』とかいう話があったよ。
やはり一つ目の山の住人が出てきたと思います。
新耳袋って怪談集があるんですが、そのシリーズのどれかに
『客人(まれびと)』とかいう話があったよ。
やはり一つ目の山の住人が出てきたと思います。
668:名無しのオカルト ID:
>>663
サンカとかマタギのおじさんだったりして。
一つ目は怪我で片目が潰れていたのかも知れない。
サンカとかマタギのおじさんだったりして。
一つ目は怪我で片目が潰れていたのかも知れない。
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673:名無しのオカルト ID:
>>668
そうなんですよね。
自分がまったく憶えていないから、いわゆる本当に
一つ目だったのか、なにかで怪我をした人なのか、
判断がつかないのです。
当事者なのにね。なんですっぱり忘れていたのかな。
ひょっとしたら、不思議でも何でもない話なのかも
しれません。
そうなんですよね。
自分がまったく憶えていないから、いわゆる本当に
一つ目だったのか、なにかで怪我をした人なのか、
判断がつかないのです。
当事者なのにね。なんですっぱり忘れていたのかな。
ひょっとしたら、不思議でも何でもない話なのかも
しれません。
675:名無しのオカルト ID:
>>673
でも山人とかを連想させる不思議な話だと思うよ。
でも山人とかを連想させる不思議な話だと思うよ。
677:名無しのオカルト ID:
>>675
そういや、山童(やまわろ)って妖怪を水木しげるの本で見たなあ。
やっぱり一つ目なんですけど、関係あるのでしょうかね?
ものの本によると、昔は片方の目とか足とか傷付けて神様にしていたとか。
山人とか山童とかも、人為的に作られた怪異だのかもしれないですね。
怪異が先にあって、それを人間がマネをしたって考えもあるか。
でも山歩きすると思い知るけど、深い山の中って何がいても不思議じゃ
無いような気がしますよ。
そういや、山童(やまわろ)って妖怪を水木しげるの本で見たなあ。
やっぱり一つ目なんですけど、関係あるのでしょうかね?
ものの本によると、昔は片方の目とか足とか傷付けて神様にしていたとか。
山人とか山童とかも、人為的に作られた怪異だのかもしれないですね。
怪異が先にあって、それを人間がマネをしたって考えもあるか。
でも山歩きすると思い知るけど、深い山の中って何がいても不思議じゃ
無いような気がしますよ。
679:名無しのオカルト ID:
>>677
>ものの本によると、昔は片方の目とか足とか傷付けて神様にしていたとか。
>山人とか山童とかも、人為的に作られた怪異だのかもしれないですね。
諸星大二郎の漫画でそれをネタにしたのありましたね。
単行本の『ぼくとフリオと校庭で』の最初に入っていたと思う。
民俗学的に有名な話なんでしょうね。
>ものの本によると、昔は片方の目とか足とか傷付けて神様にしていたとか。
>山人とか山童とかも、人為的に作られた怪異だのかもしれないですね。
諸星大二郎の漫画でそれをネタにしたのありましたね。
単行本の『ぼくとフリオと校庭で』の最初に入っていたと思う。
民俗学的に有名な話なんでしょうね。
680:名無しのオカルト ID:
>>679
鎮守の森。
けっこう恐ろしい話しだす。
鎮守の森。
けっこう恐ろしい話しだす。
692:名無しのオカルト ID:
>>679
へえ~ そんな漫画あったのか・・・
Paul Simon の
Me And Julio Down By The Schoolyard と全く一緒だけど
いいのかなあ?
その漫画家やっぱりSimonのファンなのかなあ?
レス違いでスマソ
へえ~ そんな漫画あったのか・・・
Paul Simon の
Me And Julio Down By The Schoolyard と全く一緒だけど
いいのかなあ?
その漫画家やっぱりSimonのファンなのかなあ?
レス違いでスマソ
696:名無しのオカルト ID:
言うほど荒れてないと思うが。
反応したの1人だし。
>>677
片目、片足の妖怪は鉄を造るタタラ職人を表したものらしい。
鉄を造る時に片目で炉を覗き、片足でフイゴを踏み続けるので
片目が潰れ、片足が萎えてしまうらしい。
反応したの1人だし。
>>677
片目、片足の妖怪は鉄を造るタタラ職人を表したものらしい。
鉄を造る時に片目で炉を覗き、片足でフイゴを踏み続けるので
片目が潰れ、片足が萎えてしまうらしい。
698:名無しのオカルト ID:
>>696
ギリシャ神話の鍛冶の神様バルカンも隻眼だったような。
ギリシャ神話の鍛冶の神様バルカンも隻眼だったような。
708:名無しのオカルト ID:
>>698
ウルカーヌスはローマ
ウルカーヌスはローマ
699:名無しのオカルト ID:
>>696
鋳物職人の漏れのじいちゃんはもしかして神ですか?
たたら祭りは子供のころからよくじいちゃんと行ってます。
鋳物職人の漏れのじいちゃんはもしかして神ですか?
たたら祭りは子供のころからよくじいちゃんと行ってます。
665:名無しのオカルト ID:
天狗(?)に連れられて神隠しにあって消えてしまう場合もあれば
何者かが連れ戻してくれる場合もあるんですね。
背が高くて、一つ目、毛皮の服 … その付近に住むお年寄りに聞くと
何か情報があったりしたんだろうか。
>せめてお礼をと思い、お酒を僕が見つかった場所に置いてきた
これ何か良いですね
何者かが連れ戻してくれる場合もあるんですね。
背が高くて、一つ目、毛皮の服 … その付近に住むお年寄りに聞くと
何か情報があったりしたんだろうか。
>せめてお礼をと思い、お酒を僕が見つかった場所に置いてきた
これ何か良いですね
引用元:山にまつわる怖い話
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