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不可解な体験、謎な話

画面を見ると案内役の女性キャラクターが、いつも通りの満面の笑みを浮かべていた。

編集・公開: オカルト速報
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引用元: 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?279

305: 本当にあった怖い名無し 2011/09/10 12:30:05 ID:m5yVuh0N0

よくある話でたいしたもんじゃないが、まあ一つ。

千葉県の養老渓谷付近の山間を、最近中古で買ったキューブで走っていた時の話。
その日は丁度実家に帰省していて、家に帰る途中だった。
夜8時くらいだったと思う。あの辺走ればわかるけどほとんど街灯が無くて、トンネルなんかも多い。
いやだなぁ、と思いながらも、次の日仕事だった俺は若干急いで帰路を辿っていた。
しばらく走り続けていると、丁度橋のあたりで通行止めになってしまっていたため、仕方なく別の道を行くことに。
走り慣れていた道はその道だけだったので、俺はカーナビのスイッチを入れた。

「この先、10メートル、左折してください」

ほいほい左折ねー、と独り言を呟きながら、俺は見知らぬ道へ入った。
細い道をぐんぐん進んだ。季節が梅雨だったせいか、あたりには霧も出てきていて、視界は極めて悪かった。
そのうち灯が一つもなくなって、車のライトだけが頼りになってしまった。
マイナーな道なのと、時間も時間だというのもあるのだろうが、自分以外に走っている車はいなかった。
薄ら寒かったので、俺はさらにスピードを上げた。

「この先、2km以上、道なりです」

無機質なカーナビの音声に従い、俺は道をまっすぐに走る。

「この先、しばらく、道なりです」

だんだんと木々が少なくなっていき、霧も晴れてきた。

「この先、しばらく、道なりです」



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306: 本当にあった怖い名無し 2011/09/10 12:33:45 ID:m5yVuh0N0

つづき

俺はホッとした。
きっと走り慣れた通りに合流できるのだと思い、道の合流地点に気をつけるためにスピードを落とした。
視界が一気に開ける。

そして目の前に広がった光景を目の当たりにして、俺は急ブレーキを踏んだ。

そこには、道なんてなかった。
正確には、道がぶっつりと途切れていた。
下は、断崖絶壁。
焦ってバックで道を戻って茂みの方を見てみると、「この先危険!」と書かれた古びた看板が地面に落ちていた。
俺はカチカチと歯を鳴らしながら、ごくりと唾を呑んだ。
 


「この先、しばらく、道なりです」



カーナビから聞こえてきた無機質な女性の声に、全身の血の気が引いていくのを感じた。
カーナビは何度も何度も同じ指示を音声で伝えてくる。
画面を見ると案内役の女性キャラクターが、いつも通りの満面の笑みを浮かべていた。  


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