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怖い話

【オカルト】自分は外からテントを覗いていた筈だ。その自分が、なぜテントの中にいるのか?

コメント 3 編集・公開: オカルト速報

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759:名無しのオカルト 2009/04/20(月) 20:13:44 ID: ID:qq6A+fd40

先輩の話。

夕暮れの山を一人で縦走していると、古びた背の高いテントに出会した。
一体何でまた、こんな森が深い場所に設営してるんだろう?
声を掛けてみたが応えはなく、そっと中を覗いてみた。

そこには何もない。
人が滞在した様子も伺えない。

「テントを置き去りにして、そのまま山を下りたりするものだろうか」

疑問に思いながら首を引き戻すと、周りの風景が変わっていた。
いつの間にか先輩は、薄暗いテントの中に突っ立っていたのだ。

「・・・自分は外からテントを覗いていた筈だ。
 その自分が、なぜテントの中にいるのか?」

恐る恐る、入り口から顔を突き出してみる。
薄暗い。そして今自分がいるのとまったく同じ情景。
間違いなくそこもテントの中だった。

「テントが二つ並んで設営されていたのか?
 いや、確かにテントは一つだけだったが・・・」

反対側の出口に駆け寄り、薄幕を引き開ける。
そこも別のテントの中に繋がっていた。
早足で中を横切ると、そのテントの出口を覗いてみた。
やはりその先も、薄暗いテントの中だった。




 
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760:名無しのオカルト 2009/04/20(月) 20:14:26 ID: ID:qq6A+fd40

(続き)
途切れることなく、次から次へとテントは続いていた。

「馬鹿な、こんなことある訳がない!」

しかしどちらにどこまで進んでも、どうしても外に出ることが出来ない。
思い詰めた先輩は、テント横の布地を破って外に出ようとした。
ナイフを取り出すと穴を開け、広げてみた。

外は灰色の空間だった。
どこまで見通しても、薄暗く何も見えない。
地面すらよく判別できなかったらしい。
生臭い空気が、破った穴から流れ込んでくる。
とてもそこから出る気にはなれなかった。

気を静めようと、胡座をかいて一服点けることにした。
下山した時に吸おうと取って置いた煙草を取り出し、紫煙を燻らせる。
吸い終えてから覚悟を決め、入り口の幕に手を掛けた。

山の端に没しようとする夕日が目に飛び込んできた。
あっさりと外に出られたことが信じられず、後ろを見やる。
記憶通りの古びたテント、それが一つだけポツンと佇んでいた。

真っ暗になる前に、出来るだけその場を離れようと逃げ出した。
そんな怪しいテントの側で野営する勇気など、とても持てなかったそうだ。

それ以来、山中にぽつねんと置かれている古いテントに出くわしても、先輩は
絶対に近よらないようになった。
あの時の薄暗い情景を思い出すと、今でも鳥肌が立つからだという。




775:名無しのオカルト 2009/04/21(火) 02:50:21 ID: ID:pDh1cfSM0

>>759>>760
4年前に亡くなった杉浦日向子の漫画の百物語に出てきた
蚊帳吊り狸に話しにちょっと似ているかも。

>蚊帳吊り狸

寂しい夜道を人が歩いていると、道の真ん中に蚊帳が吊ってある。
室内に吊る筈の蚊帳がなぜこんな野外に、と奇異に思いつつも
通り抜けないと先へ進めないので蚊帳をまくり上げてみると
その中にはまた蚊帳が吊ってある。その蚊帳をまくると中にはさらに
蚊帳が……と繰り返している内に、前にも後ろにも蚊帳がある状態となり、
先へ進むどころかもとの場所へ戻ることもできず、その場で右往左往する羽目になってしまう。
この怪異に遭遇した際には決して慌てることなく、心を平静に保ち、丹田に力を込めて
蚊帳をまくっていくと、36枚目の蚊帳をまくったときに外に出られるという。
正体は名前の通り、狸の仕業とされている。

tp://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9A%8A%E5%B8%B3%E5%90%8A%E3%82%8A%E7%8B%B8
蚊帳吊り狸 - Wikipedia




引用元:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part41∧∧
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