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怖い話

【短篇集】山の怖い話『お茶屋の怪』『砂かけは、連れて行く代わりに連れて来る』『山奥、廃屋、ポスト』『暴れる死体』【雷鳥】

コメント 1 編集・公開: オカルト速報

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264:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 18:07:37 ID: ID:YgvtCDS+0

526 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/07 01:04

知り合いの話。

彼女と二人で里山を歩いていたという。
少し広くなった峠道に、昔風のお茶屋があった。
彼女の希望で、お茶でも飲んでいこうということになった。
お茶と茶菓子を注文したが、さすがにメニューの大半は今風の物だったそうだ。
店内ではお土産品も売っていたが、片隅に異様なものが置いてあった。

真新しい藁人形がうず高く積まれていた。

お茶菓子を食べ終わると、すぐに店を出たのだという。
肝心のお味の方は、まったく憶えていないそうだ。




 

265:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 18:07:59 ID: ID:YgvtCDS+0

527 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/07 01:05

友人の話。

彼の実家の山村に、まだ小さな火葬場があった頃のことだ。
死人が出るとそこで一晩荼毘に付すのだが、その不寝番にちょっかいを出すものが
時々出たらしい。

不寝番の者が酒を飲んでいると、背中から砂をかけられるのだという。
驚いて背後の闇を見渡しても、何も見当たらない。
しつこい時は、一夜に何度も砂をかけられたのだそうだ。
酒でも飲まないと持たないな、と村の老人は笑っていた。

しかし砂かけが現れると間もなく、必ず村には子宝が恵まれていたという。
「砂かけは連れて行った人の代わりを連れて来る」と言われていたそうだ。

今では合同の大きな火葬場ができ、村の焼き場は取り壊された。
もう砂かけも出なくなって久しいそうだ。




266:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 18:08:21 ID: ID:YgvtCDS+0

528 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/07 01:05

知り合いの話。

彼の地元の山には、古い由緒ある神社がある。
現在は舗装された道路が通じているのだが、昔から使われていた細い参拝道もまだ
残されているという。
その旧い参拝道は林の中に敷かれており、奉納された鳥居が延々と並んでいる。
氏子の中には、こちらの道を好んで通る人も多いのだそうだ。

その参拝道を一人で登ると、奇妙なことが起こるらしい。
いつの間にか、自分の横を誰かが並んで歩いているのだそうだ。
見知らぬ人物ではないようで、二人楽しく談笑しながら鳥居をくぐるという。
最後の鳥居をくぐる頃、気がつくとその連れは消えている。
不思議にもつい先ほどまで楽しく話していたその相手を、どうしても思い出せない。

「おそらく悪い類のものじゃないよ。すごく懐かしい感じがしたな」

そう言っていることからすると、どうやら彼も不思議な連れと一緒になったことが
あるようだ。
その道を一人で登る氏子は、今でもよく見かけられている。




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268:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 18:08:52 ID: ID:YgvtCDS+0

635 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/08 23:53

友人の話。

仕事中に近道をしようと、細い山道に車で乗り入れたという。
曲がりくねった道を走っていると、急な曲がり角にカーブミラーが設置してあった。
ミラーを確認した彼は、慌ててブレーキを踏み込んだ。
こちらを睨んでいる女の子が、ミラーに映っていたのだ。

女の子はこちらを睨みつけたまま微動だにしない。
彼はそろそろと車を動かし、カーブの向こう側が直接見える位置まで前進した。
そこには誰もいなかった。

思わずミラーに目を戻すと、そこにはやはり、こちらを見ている女の子がいる。
彼が動転していると、女の子は車に向かって手を伸ばし歩き始めた。
必死で車をバックさせ、山道の入口まで戻ったのだそうだ。




269:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 18:09:12 ID: ID:YgvtCDS+0

636 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/08 23:54

友人の話。

一人で冬の山を歩いている時のこと。
人などとても住まないような山奥で、廃屋を見つけたのだという。
廃屋といっても、もう基礎しか残っておらず、どんな家屋だったかは分からない。
何でこんな辺鄙な場所に? 疑問に思いあたりをうろついたそうだ。

玄関と思しきあたりに、赤茶けた郵便ポストがぽつんと立っていた。
奇妙なことに、ポストの中は郵便物で満杯になっている。
特に新聞はどれも新しく、彼は思わず引き出して見た。

日付が今日のものになっていた。
彼の通りがかる数時間前に、誰かこの廃ポストに新聞を配達した者がいる。

彼は急に落ち着かない気持ちになり、足早に立ち去ったのだそうだ。




270:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 18:11:12 ID: ID:YgvtCDS+0

637 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/08 23:56

知り合いの話。

彼の実家では少し前まで、山頂の小さな野原で火葬をおこなっていた。
山奥の集落ゆえ、死人が出ると村内で埋葬するしかなかったのだ。
火葬をする夜は村の家々は固く扉を閉め、物忌みをしていた。

何でもその山には性質の悪い何かがいて、時々死体に入って暴れたのだという。
なぜか、取り憑かれるのは人間の死体だけだったらしい。
死体が村に入り込んで奇声を上げる様は、とても正視に耐えなかった。
また遺族もそのようなことには我慢ができなかった。
そのため死体は灰にし、取り憑かれないようにして埋葬していたのだ。
土葬するなど以ての外だった。

しかし、時には生焼けの死体が村に殴りこむこともあったらしい。
そんな事態を防ぐため、火葬の際は五人がかりで見張ったのだそうだ。
悲鳴を上げて飛び出す死人を火中に押し返すのは、とてもおぞましかったという。

大きな市に合併されると、道路も引かれ合同の火葬場も使えるようになった。
同時に、死体の心配もせずに済むようになったという。
そんな昔ではなく、まだ昭和の始め頃の話なのだそうだ。




277:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 18:46:01 ID: ID:enx7j8sFO

>>270

半端なく怖いんですけど…




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273:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 18:16:21 ID: ID:YgvtCDS+0

674 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/09 22:08

知り合いの話。

山間にある彼の村には、昔小さな火葬場があったそうだ。
小さいと言っても、煉瓦で組まれた窯と鉄製の大扉がついた立派な建物だったらしい。
そこで働いていたお爺さんに聞いたのだが、時に不思議なことがあったという。

亡骸を焼いていると、中から悲鳴がして扉が力一杯叩かれるのだそうだ。
慌てて内部を確認すると、遺体はきちんと納めたままの格好で横たわっている。
訝しく思いつつも再開すると、また悲鳴が聞こえてくる。

何が悲鳴を上げていたのか皆目分からないので、考えるのを止めたという。
そのうち、係りの者も遺族も、中から声が聞こえても無視するようになったそうだ。
現在その火葬場は取り壊されて、墓参り用の駐車場になっている。




286:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 21:11:58 ID: ID:YgvtCDS+0

675 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/09 22:09

同僚の話。

彼の知り合いに、左官の仕事をしている人がいる。
腕は確かで、泥工と呼ばれる類の仕事は何でもこなす。

その人は若い頃に何度か、火葬場の窯の修繕仕事をしたことがあるという。
釜の内側はかなりの高熱に晒されるため、痛みやすいのだそうだ。
ところが、ある火葬場の窯だけは様相が違った。
まるで鋭い鍵爪で引っ掻いたようなひどい傷が、窯の内面にびっしりとあったのだ。
しかも行くたびに、新しい傷が増えていた。

仕事とは言えそこには行きたくなかったな、と彼はしんみり言っていた。




287:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 21:12:19 ID: ID:YgvtCDS+0

676 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/09 22:10

知り合いの話。

戦前、彼の持ち山には焼き場が設けられていた。
浅い穴の上に櫓を組み、死人をそこで焼いていたのだそうだ。

魚や植物などと違い、動物の肉というのは焼かれるとかなり収縮する。
また腱や筋などは、高温では溶けてしまい千切れてしまう。
そのため焼く途中で手足は跳ねまくり、まるで暴れているように見えるのだという。

ある夜、彼が火の番をしていた時のことだ。
湿った音がすると、いきなり仏の右足が櫓の外に突き出された。
やれやれと思いながら突いて火の中に戻そうとすると、すぐ横に別の足が飛び出す。
それもまた右足だった。

その夜に焼かれているのは、中年の男一人のはずだった。
立ちすくんでいると、今度は女性の左手が飛び出してきた。
ゆっくりと後退り、燃え尽きるのを待つことにした。

櫓が灰になった跡に残されたのは、一人分の骨だけだった。
そんな体験をしたのは、後にも先にもこの時だけなのだそうだ。




引用元:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part41∧∧
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