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怖い話

【短篇集】山の怖い話『巨大な蟻地獄に落ちた』『テキサスの大きなバッタ』『ゼリー状の水が身体を這い登る』【雷鳥】

コメント 5 編集・公開: オカルト速報

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288:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 21:42:11 ID: ID:YgvtCDS+0

738 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/12 00:34

アメリカで山岳ガイドに聞いた話。

その日、彼は尾根を歩いていて足を滑らせてしまった。
滑り落ちた先は、砂地にできた奇妙な穴だった。
すり鉢状になっていて、まるで巨大な蟻地獄のようだったという。
穴の底には、脱出できなかったらしい動物の骨が見えたそうだ。

急いで穴から出ようとしたが、砂が崩れて上まで上手く登れない。
大声を上げて近くにいる仲間に助けを求めた。
仲間のおかげで無事に穴から出られたのだが、その時穴の底からある音が確かに
聞こえたのだという。

舌打ちの音だった。

慌てて目をやったが、何も怪しい物は確認できなかったそうだ。




 

289:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 21:52:24 ID: ID:YgvtCDS+0

739 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/12 00:35

アメリカで山岳ガイドに聞いた話。

ある山脈の奥深くに、不思議な穴があるのだそうだ。
それほど大きくはないのだが、深さはかなりあるようだという。
生い茂った大木の陰になるので日の光も差さず、底が見えた例はない。

ある時、たまたまこの穴の側で野営をした流れ者がいたのだという。
夜になり寝る支度をしていると、穴から淡い光が漏れてくるのに気がつく。
興味をそそられ覗き込んだ彼の目に映ったのは、穴の中に広がる満天の星だった。

さては穴の奥には水があって、水面に星空が映りこんでいるんだな。
そう考えた彼は手近な石を何個か、穴の中に抛ってみた。
石は見る間に小さくなり、星空の中に吸い込まれて消えた。
しかし、着水する音はいつまでたっても聞こえない。
急に落ち着かない気がして、野営地は穴が見えない場所にずらしたそうだ。

ガイド自身はまだその穴を見たことは無く、一度見てみたいと言っていたという。




291:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 21:52:55 ID: ID:YgvtCDS+0

740 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/12 00:36

アメリカで山岳ガイドに聞いた話。

ある州には、松林しか生えていない荒れ果てた山々があるそうだ。
大昔、白人の婦人が産み落とした化け物がうろついているという伝説があるらしい。

ガイドがこの地でキャンプした時に、遠くの松林の中で奇妙な物が見えたという。
光る球が何個も連なって、山谷を渡って行くのだ。
首を傾げている彼に先輩ガイドが教えてくれた。

正体がわかるほど近づいた者はいない。
過去にはいたらしいが、皆、夜の山に呑まれたように行方不明になっているという。
地元の住人の間では話題にすら上げられないのだと。

そこまで聞いて、彼はそれ以上関わらないことにしたのだという。




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292:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 21:53:47 ID: ID:YgvtCDS+0

797 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/14 01:08

先輩の話。

アメリカで山に登った時の話だ。
同じ場所でキャンプをしていたアメリカ人と楽しく飲んだのだという。
テキサス出身の男性が、面白い話をしてくれた。

彼曰く、テキサスには昔大きな飛蝗がいたのだという。
何でも牛の代わりに鋤を引かせていたくらい大きかったのだと。
牛を連れて行けない山奥深い開拓地は、この飛蝗を使って耕したのだそうだ。
それを聞いていた別の男性が口を挟んだ。
「俺の故郷のフロリダには、人間を咥えて飛んでいくくらいにでっかい蚊がいたぜ」
きょとんとしている先輩をよそに、皆が大笑いした。

聞くと、この大飛蝗や大蚊の話、どうやらアメリカでは有名な民間伝承らしい。
実際向こうの山は、そういう大きな虫がいても不思議じゃない雰囲気なのだそうだ。




293:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 21:54:11 ID: ID:YgvtCDS+0

798 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/14 01:09

友人の話。

ビッグフットと呼ばれる獣人が、アメリカの山にいると言われている。
友人がアメリカの森林公園に行った時、ビッグフットを見たことがあるというガイドと
知り合いになったらしい。

ガイドが言うには、その公園内には蛙が群生している沢があるという。
そこで彼がある仕事をしていると、急に生臭いにおいが立ち込めた。
目前の繁みが音を立てて分かれ、黒い毛むくじゃらの人型生物が現れる。
そいつは彼より頭一つは大きくて、片手に大きな蛙をぶら下げていた。

しばらく睨み合いをした後、ビッグフットは蛙を口の中に押し込んだ。
やらないぞ、と言っているみたいだったという。
身を固くしている彼を残し、獣人は悠然と山の中へ去って行ったそうだ。

 だから、蛙の多い場所には人を連れて近寄らないことにしたんだ。
 客に何かあったら不味いからね。

最後に、彼はぽつりと一言こう付け加えた。

 俺も、もう遭いたくないしな。




295:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 22:03:53 ID: ID:YgvtCDS+0

799 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/14 01:10

アメリカで山岳ガイドに聞いた話。

森林の奥深くに、手掘りの古い鉱坑がいくつも残っている地方があるのだという。
誰が何を掘っていたのかはわからない。
白人最初の入植者が来た時には、もう既に廃坑になっていたからだ。
インディアンたちも、掘っていた者のことはまったく知らないという。

地元では、金を掘っていたんだろうと言い伝えられている。
しかし坑道の中を確かめに行く者は一人もいない。
新月の夜になると、いまだに鑿で岩を削る音が聞こえてくるからだ。
まるで見つけられなかった何かを探すようで、鬼気迫るものがあるらしい。

彼も耳にしたことがあるらしいが、努めて無視をしたそうだ。




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296:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 22:04:30 ID: ID:YgvtCDS+0

818 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/15 02:39

アメリカで山岳ガイドに聞いた話。

ある山岳国立公園でキャンプしていた時のこと。
川で水を汲んでいると、水中の手にかかる抵抗がいきなり増えた。
まるで手の周囲の水だけがゼリーにでもなったかのようだった。

次の瞬間、ゼリー状の水が腕を伝って身体に這い登り始めた。
酸でも噴いているのか、腕に痛みをおぼえる。
動転したガイドは、自分の腕ごと近くの焚き火に突っ込んだ。
軽い火傷と引き換えに、生きたゼリーを引き剥がすことに成功したのだという。
それはするすると動いて、川の中に流れ込み、見えなくなってしまった。

上手く捕まえてりゃ、俺の名前が残ったかもな。
そう言ってガイドは笑っていたそうだ。




297:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 22:05:23 ID: ID:YgvtCDS+0

819 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/15 02:40

アメリカで山岳ガイドに聞いた話。

あるインディアンの居留地になっている山の頂に、聖なる湖があるという。
その水は澄み切っているが、底が見えるほど浅くはない。

かつては年に一度、インディアンはこの湖で祭りを催していた。
祭りの夜になると湖の底から光が射してきて、水が宝石のように輝いたそうだ。
輝く水面に娘たちが船を漕ぎ出し、贈り物を収めた籠を水の中に静かに下ろしていく。
籠が水底につくと、やがて結ばれた紐が引っ張られる合図がある。
引き上げられた籠の中には、この土地では取れない品々が換わりに入っていたそうだ。
その後、湖に向かい感謝の意を込めて、夜を徹しての宴が開かれていたと伝わる。

もうこの祭りは行われておらず、何を交換していたのかも定かではない。
湖の底から光が射すこともなくなったと言われている。
一体、彼らは何者相手に物々交換をしていたのだろうか。




298:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 22:06:11 ID: ID:YgvtCDS+0

820 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/15 02:41

アメリカ人留学生から聞いた話。

彼の実家は、有名な大きい湖の近くにあるという。
黒い山に囲まれた小さな町なのだそうだ。
彼はそこで生まれ育ったのだが、子供の頃に不思議な物を見たらしい。

夕暮れ、幼い彼が家路を急いでいると、後ろから声をかけられた。
振り返ると奇妙な男が立っていた。
身体は普通の人間だったが、驚くことにその頭部はまるで蛙そっくりだった。
蛙男は湖までの道行きを尋ねてきた。
彼がおっかなびっくり教えると、丁寧に礼を言ってから歩き去ったのだという。

数日後、夕暮れにやはり同じ場所で、彼は再び呼び止められた。
振り返ってから彼は硬直したらしい。
今度の男は、蛇の頭部を持っていたのだ。
彼は蛇が苦手だった。
蛇男は「蛙に似た男を知らないか?」と、しゃがれた声で聞いてきた。
彼は思わず、蛙男が湖に向かったことを告げてしまう。
蛇男は軽く会釈をし、足早に暮れなずむ道の彼方へ消えていった。

思い出すと今でも、夢を見ていたのかなと思うのだそうだ。
それでも彼は、蛙男の小父さんが無事に逃げ切れたことを祈っているという。




引用元:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part41∧∧
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