【オカルト】なぜ姿は鹿そのものなのに、目を見た瞬間「これは鹿じゃない」と確信したのか?

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洒落怖385から、田舎のコテージに二泊した学生二人の話。管理人はこの「目」の描写でちょっと鳥肌が立った。
21: 名無しのオカルト 2025/12/04(木) 20:31:20.04 ID:uLTanQph0
長いうえに怖くないかもしれんが俺にとっては怖かったのでここにも投下する。
5年前に大学の夏季休暇の間に友人Aと旅行した時の話。
旅行先はAの地元である関西のとある田舎。
そこは山間部の盆地でK山を目当てに県外からたまに登山客がやってくる程度で、他はいたって平凡な場所だった。
若者二人が旅行する場所ではないと思われそうだが俺たちがここを旅先として選んだのには訳がある。

その田舎にはAの叔父さん(以下A叔父)が住んでおりいくつかコテージを運営していた。
元からこの地には観光の需要があった事と近年のキャンプブームも手伝って辺ぴな場所にしてはそれなりに利用客がいたという。
コテージはK山の近くに存在し全部で三棟あるが一棟だけ妙に離れた場所にありその大きさも三棟の中で一番小さかった。

そんで最近、一番小さなコテージに泊まった客からクレームが出たらしい。
「夜中に人影がうろついていた、動物の鳴き声が頻繁にする、ドアを叩かれた」という内容。
その客は都会から来た穏やかな老夫婦だったらしいが、打って変わってそんなことを怒りながら言うものだからA叔父はかなり動揺したそうだ。
A叔父は経営に差し障るからと一旦そのコテージの提供を停止し、一週間ほど見回りもしたが特に異常無く終わった。
不審者の件で当然警察にも相談したが結局は動物の見間違いか自然現象だと結着し見回りも終了してしまったという。
しかし不審者の件でA叔父はかなり警戒しておりそのコテージの提供を再開するか迷っていた。

この話はAが実家に帰省した際、親戚の集まりでA叔父からその話を聞いたそうだ。
そして苦情の内容に興味を持ち、A「じゃあ俺とダチでそのコテージに泊まって何もなかったら万事解決やん」とA叔父に提案したらしい。
A叔父さんも「営業判断のために一度人に泊まってほしい、監視カメラも設置したい」って了承。

引用元: ・死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?385

22: 名無しのオカルト 2025/12/04(木) 20:31:58.64 ID:uLTanQph0
Aは俺にここまでの話を大学の講義終わりに語り、俺はレジャー感覚で参加を承諾した。
その時期は事情がありバイトができない時期だったので、暇つぶしにもちょうどいい。
宿泊料金も訳アリで大幅に割り引いてくれるという。学生にはありがたかった。
俺たちはその日のうちに電話でA叔父に二泊三日泊まる旨を伝え了解を得た。

旅行当日、早速Aと例のコテージに到着するとA叔父さんが先に待ってくれていた。
玄関前に監視カメラ設置しその動作確認をしていたという。
チェックインや鍵の受け渡しが終わると「不審者は出ないと思うけど一応気をつけてね」と声をかけそのまま去って行った。
そこから普通に近くの川で釣りしたり、昼からBBQしたり、山の麓を散歩したりと田舎の旅行を俺たちは目一杯楽しんだ。
初めてする釣りが案外楽しかったこととAが持ってきた地元のトマトや名産品の牛ヒレ肉がやたらと旨かったのを今でも覚えている。
そんなふうに満喫してるとああという間に夜になった。
俺たちはコテージの中に入り酒を飲みながらAとだべっていると、外からキャーと甲高い鳴き声がした。

23: 名無しのオカルト 2025/12/04(木) 20:33:05.19 ID:uLTanQph0
突然鳴り響いた声に驚いた俺は酒缶を手放して窓を見る。
山の麓ということもあり外は暗闇ののまれていた。
月明りとコテージの電灯を頼りに窓辺の様子を眺めていると森の入口あたりに黒いモノが見えた。
そのモノは鹿ほどの大きさでどうやらこちらを向き鳴いている。
Aは「あれ鹿や、あれがクレームの原因なん?」と俺に聞いてきたが「鳴き声の元はあいつかもしれんね」と適当に返事した。
鳴き声の原因は特定できたもののクレームにあった人影は見えない。
Aは「鹿の鳴き声に慄いて人の幻覚でも見たんちゃう?」と楽観的な態度だったが
俺はあのモノを見ていると妙な感覚に襲われまだ何かあるんじゃないかと一抹の不安を感じていた。
しかし、幸いにも俺の予感は外れることになる。
しばらくその鹿らしきモノを監視していたがいつのまにかそれは消えてしまい結局は何も起きずに一泊目を終えた。

24: 名無しのオカルト 2025/12/04(木) 20:33:49.93 ID:uLTanQph0
翌朝にAは昨晩の事を電話でA叔父に伝えた。
するとA叔父は「このコテージの提供は当面停止する、早く切り上げて帰ったほうが良い」と俺たちに忠告してきた。
でもAは「思った以上に楽しいし早よ帰りたない、何もなかったし大丈夫」と言い、俺にも帰りたいか尋ねてきた。
俺は昨日嫌な予感がしたものの結局外れた事を思い出しAにコテージ泊を継続する旨を伝えた。
一晩寝て気持ち良く起床してしまうと現実感が戻り昨日の事などどうでもよくなったからだ。
最終的に俺たちは二日目もこの地に残り昨晩の不可解な体験を忘れるほど釣りを楽しんだ。

釣りを終えコテージへ戻りスマホの時計を確認すると既に夕飯の頃合いになっていた。
俺たちは夕飯のBBQの準備をしていると、山の方からキャーーッ!!っと耳をつんざくような甲高い声が聞こえてきた。
昨晩森の方から聞こえてきたあの声だった。

25: 名無しのオカルト 2025/12/04(木) 20:36:36.15 ID:uLTanQph0
Aは「昼に鹿が鳴くなんて珍しいな」と呑気に言ってたが俺はこの時昨晩と同じ違和感があったのを覚えている。
その後も間を空けずにキャーーッと鳴き声がしたかと思えば何度も何度もあの甲高い声が鳴り響いた。
その声は徐々に大きくなり、風がないのに周囲の木々がざわめいていていた。
Aが「こっちにくるんちゃう」とつぶやくといよいよ怖くなった俺はBBQの準備を止めAにコテージへ避難しようと提案した。
Aはあの声を聞いても何も感じないらしく悠長に声の在処を探していたが俺はそんなAの手を無理やり掴みコテージに連れ込んだ。

コテージにAを押し込んで玄関のドアを施錠したと同時にコンコン、コンコン、とドアをノックする音がした。
中に人がいるのを確かめているような穏やかなノック音だった。
ここでAも一連の出来事に違和感を持ったらしい。Aの表情から陽気さが消えた。
張り詰めた空気の中ドアのノック音だけがコテージに鳴り響く。
その時俺は窓から玄関にいるモノの正体を確かめる気にはなれなかった。

26: 名無しのオカルト 2025/12/04(木) 20:37:27.64 ID:uLTanQph0
見てはいけないような気がしたから。
しばらくするとノック音は止み俺たちは安堵した。
恐る恐る窓を覗いても何もいない。
俺はAに何もいないことを伝えるとAはBBQセットを片づけるために外に出ると言い出した。
(あの声のせいでBBQのやる気が0になったんだろう)
正直翌朝までコテージの外に出たくはなかったがBBQセットを放置するのも良くないので俺はAの意見に賛成した。
Aはそっと鍵を外し少しずつドアを開けた。その瞬間外から勢いよく引っ張られてドアが全開になった。

そこには鹿がいた。
窓から玄関の外を確認した時には何もいなかったはずだった。
体の外観は普通の鹿なのだが俺はある違和感に気づく。
顔、特に目の位置がおかしい。

27: 名無しのオカルト 2025/12/04(木) 20:38:16.84 ID:uLTanQph0
普通鹿は顔の側面に目があるはずだが何故かコイツの目は中央付近にあった。
その目は見れば見るほど奇妙で形も歪に見える。
形容しがたいが「あーコレ鹿じゃないんだな」って分かるくらいには強烈な違和感があった。

その鹿らしきモノはAを凝視する。
通常野生動物が人間に目を合わせるなんてことは起きないはずだがソイツはAを見つめている。
奴の眼は怒りに満ちた動物のそれでAに対し害意があることは明確だった。

俺が「閉めろッ!」と叫んだ瞬間、鹿らしきモノが急に跳び出しこっちに突進してきた。
Aは横に跳び出し奴の直撃を回避したが、派手に転び尻もちを付いた。
鹿らしきモノはそのままコテージに侵入し部屋奥の壁に激突しその衝撃で近くに飾ってあった花瓶が破損。
奴はよろめきながらも俺がいる方向に体勢を立て直した。
俺は思わずそいつと目が合ってしまい体が硬直する。
その目は血走っており俺たちに対する激しい憎悪を感じるほど鮮烈な印象を残した。
俺が怖気ついて動けずにいるとAが俺の手を掴み玄関へ走る。

28: 名無しのオカルト 2025/12/04(木) 20:39:21.07 ID:uLTanQph0
すると奴はギャァーーッ!!!っと甲高い咆哮を出してこっちへ突進してきた。
俺はAに引っ張られながら玄関を飛び出す。Aがすぐさまドアを閉めると鹿らしきモノはドアに激しくぶつかり鈍い衝突音が聞こえてきた。
鹿らしきモノは外に出ようとしているのか、ドンッ、ガンッ、とドア向こうで音が鳴り玄関を暴れまわる音が聞こえる。
俺は奴がドアや窓を突き破ってこないか心配したものの数十秒ほど経つと急に静かになった。

するとまたコンコン…、コンコン…、コンコン…、とノック音が鳴った。
先ほどまでの暴れ方とあまりにも落差が酷く、奴は玄関を開けさせようと俺たちを誘っているんじゃないかと思い
俺はあの鹿らしきモノに知性がある気がして怖かった。

「鍵閉めてねー……」とAが言い出した時にはもう限界だった。
俺はAと共にコテージから全力で逃げた。

29: 名無しのオカルト 2025/12/04(木) 20:40:16.81 ID:uLTanQph0
ある程度離れた場所にたどり着くとAはA叔父に電話でさっきの恐怖体験を語った。
A叔父は事態のヤバさに気づいたらしくすぐに俺たちがいる場所まで車で来てくれた。
A叔父は再度Aからさっきの状況聞き出し猟友会に所属する友人に電話した。
その猟師の友人はコテージのある地域に住んでいるらしく、法律の関係で銃は持ってこれなかったがすぐに俺たちのもとへ駆けつけてくれた。

猟師の友人がA叔父と共に鹿を警戒しながらドアを開けたがそこには何もいなかったらしい。
コテージの部屋に入るとあいつが割ったであろう花瓶や倒れた額縁があったが部屋奥の壁にはヤツの体毛しか残されておらず血痕はなかったそうだ。
A叔父さんは猟師の友人に俺たちの体験を話してくれたがあまり信用されなかったそうで猟友会への報告を約束してそのまま帰ってしまった。
変な動物の目撃自体は昔からあるらしくその多くは見間違いだから猟師の友人は俺らの話を真に受けなかったのかもしれない。
一応A叔父は俺たちの取り乱し方を見て何か思うところがあったらしくあのコテージだけ当面の間提供を停止することを決めた。

30: 名無しのオカルト 2025/12/04(木) 20:40:54.49 ID:uLTanQph0
あのコテージに設置した監視カメラは何故か映像データだけ破損していたらしく鹿らしきモノを映像に残らなかったらしい。
しかし再生するとノック音や衝突音だけが残されていたそうだ。

A叔父は俺たちに「怖い思いさせて悪かったわ」と謝罪した。
だけどこれは俺たちがA叔父の忠告を無視した結果が招いた事態なので俺らもA叔父に謝罪しそのままお開きとなった。

その日以降異変などは特に起きず俺たちは大学の夏季休暇を平和に過ごした。

後日、あの体験から何年経った頃Aからあのコテージで遭遇したモノの正体について色々と聞かされた。
A「あのコテージの鹿について色々調べてみたんやけど、あれアメリカのNot Deerって都市伝説やと思う」

31: 名無しのオカルト 2025/12/04(木) 20:42:05.07 ID:uLTanQph0
それは近年アメリカで噂されている都市伝説でありアパラチア山脈に生息するその怪物をNot Deerと呼ぶらしい。
Not Deerを目撃した人間は「それの目を見た瞬間それが鹿ではないと怪物だと直感した」と証言している。
それは俺たちが目撃したあの鹿らしきモノと同じ特徴を持っていた。
しかしNot Deerははるか彼方にあるアメリカの都市伝説であって日本のコテージからは距離が遠すぎるだろうとAに話したが
「妖怪もグローバル化したんやろ」とか適当ぶっこいていた。

結局あの鹿が何だったのか分からずじまいで、老夫婦が目撃した不審者もあれ以来報告は無いらしい。

ただし、あの小さいコテージだけは今でも提供が停止されたままだという。
今はもうA叔父のコテージにあいつは出現していないそうだが……

32: 名無しのオカルト 2025/12/05(金) 10:07:54.82 ID:EESWDmhNH
やっと30か

管理人:山中の貸しコテージで起きた怪異の話。動物のようで動物じゃない何かの正体には、ここでは触れないでおく。
似たような様子のおかしい動物に遭遇したことがある人は、コメ欄で聞かせてほしい。

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 コメント一覧 (5)

    • 1. 名無しのオカルト
    • 2026年07月17日 00:27
    • そんな経験は無いって書いたところで思い出したけど気持ち悪い顔の蜘蛛に⋯威嚇?されたことがあったわ
      幼稚園の頃、幼稚園の周囲が藪で囲まれてたんだけど、休み時間に外で走って遊んでたら赤紫っていうかチアノーゼ色?の縞々の蜘蛛が降ってきて、生きてないようにも見えたんだけど人の顔みたいな顔してて気持ち悪くて逃げたの
      幼稚園児だったし上級生が蜘蛛のおもちゃでも投げてきてビビらされたのかなとか、記憶が色々混ざってんのかなって今では思うけど
      大きめなアシダカ軍曹ぐらいのサイズで、蜘蛛だったと思うけど⋯顔が気持ち悪かった(鏡見たのではない)んだよなぁ⋯
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    • 2. 名無しのオカルト
    • 2026年07月17日 04:03
    • おもろい
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    • 3. 名無しのオカルト
    • 2026年07月17日 07:18
    • 寄生虫や病気で異常行動してるキョンじゃないの?キョンは眼下腺が目に見えるから勘違いしたのでは?
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    • 4. 名無しのオカルト
    • 2026年07月18日 01:29
    • 「もののけ姫」のシシガミ様で脳内再生された
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    • 5. 名無しのオカルト
    • 2026年07月18日 10:22
    • ミサワ?
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