237:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 11:10:10 ID: ID:YgvtCDS+0
321 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/01 20:56
先輩の話。
彼のお父さんの実家は山奥の小村で、すでに廃村となっている。
そこの村人の多くは、狩猟で生計を立てていたそうだ。
狩人たちは獲物を正式な名前で呼ばず、村独自の呼び名を付けていた。
鹿や兎などはヨツ、猿はフタツ。猪だけは別格でクジラと呼ばれていたらしい。
鳥には特別な呼び名はなかったそうだ。
ある早朝、お父さんの家に村中の狩人が集まったのだという。
何やら深刻そうな顔で打ち合わせをし、皆で山に入っていった。
お父さんはまだ幼かったが、唯一つ憶えていることがあるそうだ。
「ミツが出た」この台詞がくり返し述べられていた。
夕方、山に入った狩人が帰ってきた。
猟は成功したらしいが、なぜか獲物を誰も下げていなかった。
皆返ってくるなり、塩をまいてお清めをした。
それから間もなく、村人は村を離れ始めたという。
村が廃れるまで長い時間はかからなかった。
あの日、狩人たちが何を狩ったのか、お父さんはずっと気になっているのだそうだ。
先輩の話。
彼のお父さんの実家は山奥の小村で、すでに廃村となっている。
そこの村人の多くは、狩猟で生計を立てていたそうだ。
狩人たちは獲物を正式な名前で呼ばず、村独自の呼び名を付けていた。
鹿や兎などはヨツ、猿はフタツ。猪だけは別格でクジラと呼ばれていたらしい。
鳥には特別な呼び名はなかったそうだ。
ある早朝、お父さんの家に村中の狩人が集まったのだという。
何やら深刻そうな顔で打ち合わせをし、皆で山に入っていった。
お父さんはまだ幼かったが、唯一つ憶えていることがあるそうだ。
「ミツが出た」この台詞がくり返し述べられていた。
夕方、山に入った狩人が帰ってきた。
猟は成功したらしいが、なぜか獲物を誰も下げていなかった。
皆返ってくるなり、塩をまいてお清めをした。
それから間もなく、村人は村を離れ始めたという。
村が廃れるまで長い時間はかからなかった。
あの日、狩人たちが何を狩ったのか、お父さんはずっと気になっているのだそうだ。
238:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 11:18:17 ID: ID:YgvtCDS+0
322 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/01 20:57
友人の話。
地元で登山大会がおこなわれることになり、彼も山道の整備を手伝っていた。
道を塞いでいる倒木を片しているうちに、彼は誰かに背中を叩かれた。
次の瞬間、ひどく突き飛ばされて前のめりに倒れてしまう。
誰だ!と起き上がると、黒く大きな手が握りこぶしを作っているのが見えた。
手は背後の木の幹から生えていた。
慌てて逃げ出したが、他のメンバーにはそのことを話せなかったという。
大会直前、ルートが急に変更され、その木のあった道は使われないことが決まった。
「やっぱり何かあったんだ」そう思ったが、何があったのかは聞けなかったそうだ。
友人の話。
地元で登山大会がおこなわれることになり、彼も山道の整備を手伝っていた。
道を塞いでいる倒木を片しているうちに、彼は誰かに背中を叩かれた。
次の瞬間、ひどく突き飛ばされて前のめりに倒れてしまう。
誰だ!と起き上がると、黒く大きな手が握りこぶしを作っているのが見えた。
手は背後の木の幹から生えていた。
慌てて逃げ出したが、他のメンバーにはそのことを話せなかったという。
大会直前、ルートが急に変更され、その木のあった道は使われないことが決まった。
「やっぱり何かあったんだ」そう思ったが、何があったのかは聞けなかったそうだ。
239:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 11:18:38 ID: ID:YgvtCDS+0
323 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/01 20:59
知り合いの話。
会社の慰安旅行で、山中の温泉街に出かけた時のこと。
思っていたより大きな町で、小さいながら風○店もあったのだそうだ。
宴会が終わると、同僚たちと早速出撃したという。
期待していなかったのだが、思いがけず若い姫がついてくれて喜んだ。
いざ入浴する段になって、彼は急に尿意を覚えたらしい。
ビールを飲みすぎたなと思い、姫に断ってトイレに向かう。
トイレに入った彼は、その場で硬直してしまった。
ついさっきまで自分と談笑していた姫が、目の前の便座に座っている。
彼女は泣きながら手首を切っていた。
鮮やかな赤色が、彼女の半身を染めていた。
慌ててドアを閉めると「どうしました?」と声がかけられた。
件の姫が温タオルを持って、不思議そうな顔で彼を見ている。
見てはいけないものを見たような気がして、彼は何も言えなかったという。
それでも彼は、することはしっかりとしてきたのだそうだ。
知り合いの話。
会社の慰安旅行で、山中の温泉街に出かけた時のこと。
思っていたより大きな町で、小さいながら風○店もあったのだそうだ。
宴会が終わると、同僚たちと早速出撃したという。
期待していなかったのだが、思いがけず若い姫がついてくれて喜んだ。
いざ入浴する段になって、彼は急に尿意を覚えたらしい。
ビールを飲みすぎたなと思い、姫に断ってトイレに向かう。
トイレに入った彼は、その場で硬直してしまった。
ついさっきまで自分と談笑していた姫が、目の前の便座に座っている。
彼女は泣きながら手首を切っていた。
鮮やかな赤色が、彼女の半身を染めていた。
慌ててドアを閉めると「どうしました?」と声がかけられた。
件の姫が温タオルを持って、不思議そうな顔で彼を見ている。
見てはいけないものを見たような気がして、彼は何も言えなかったという。
それでも彼は、することはしっかりとしてきたのだそうだ。
スポンサーリンク
259:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 17:24:24 ID: ID:YgvtCDS+0
392 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/04 02:45
知り合いの話。
配達業をしていた彼が、よく通っていた山道があった。
その山道は途中で川と面しており、葦の生い茂った砂洲が見える。
いつの頃からか、その葦の繁みの中に女性が立つようになったのだという。
彼が言うには、腰までの黒い髪に白いワンピース姿で、かなりの美人だったそうだ。
最初は怪訝に思っていた彼は、そのうち彼女を眺めるのが楽しみになった。
なぜか夕刻にしか現れないのが気にはなったが。
一月ほど経つと、彼女の方も彼を意識したらしい。
彼が通ると微笑みかけるようになったのだ。
彼は手を上げて挨拶を返し、すっかり有頂天になっていた。
「次は車を止めて、直接話しかけようと思うんだ」
ドライバー仲間うちで飲んだ時に、彼はこう打ち明けた。
しかし仲間たちは皆、困ったような何ともいえない顔をした。
「車から降りるのは止めた方がいいよ、絶対に」
「どうしてさ?」
仲間たちが渋々といった感じで順番に口を開く。
「その彼女が立っているあたりな、3年前まで小さな火葬場があったんだ」
「一番近い民家でも山一つ向こうなのに、彼女はどこから来てるんだ?」
「砂洲へ渡る橋も、今は落ちてなくなっているはずだよ」
皆の酒を飲む手が止まっていたという。
知り合いの話。
配達業をしていた彼が、よく通っていた山道があった。
その山道は途中で川と面しており、葦の生い茂った砂洲が見える。
いつの頃からか、その葦の繁みの中に女性が立つようになったのだという。
彼が言うには、腰までの黒い髪に白いワンピース姿で、かなりの美人だったそうだ。
最初は怪訝に思っていた彼は、そのうち彼女を眺めるのが楽しみになった。
なぜか夕刻にしか現れないのが気にはなったが。
一月ほど経つと、彼女の方も彼を意識したらしい。
彼が通ると微笑みかけるようになったのだ。
彼は手を上げて挨拶を返し、すっかり有頂天になっていた。
「次は車を止めて、直接話しかけようと思うんだ」
ドライバー仲間うちで飲んだ時に、彼はこう打ち明けた。
しかし仲間たちは皆、困ったような何ともいえない顔をした。
「車から降りるのは止めた方がいいよ、絶対に」
「どうしてさ?」
仲間たちが渋々といった感じで順番に口を開く。
「その彼女が立っているあたりな、3年前まで小さな火葬場があったんだ」
「一番近い民家でも山一つ向こうなのに、彼女はどこから来てるんだ?」
「砂洲へ渡る橋も、今は落ちてなくなっているはずだよ」
皆の酒を飲む手が止まっていたという。
260:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 17:24:44 ID: ID:YgvtCDS+0
393 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/04 02:47
(続き)
それ以来、彼は夕方にその山道を通るのを避けていた。
しかしある夜、急な配送が入って、仕方なく彼はこの道を通ることにした。
もう何も出ないだろうと、高をくくっていたせいもある。
砂洲のあたりまで差しかかり、彼は悲鳴を上げそうになった。
暗黒の中に、白い立ち姿がぽつんと浮かび上がっていたのだ。
ライトも届いていないのに、なぜかくっきりと見えたのだという。
急いで通り過ぎようとする彼に向かい、女は顔を上げた。
目元は見えなかったが、口元は怒りに歪んでいるのが分かった。
人間のものとは思えない鋭い尖った犬歯が覗いていた。
いきなり彼女は走り出し、葦の中を車に並んでついてくる。
アクセルをベタ踏みすると、その姿はあっという間に小さくなって背後の闇に消えた。
幸い、彼女はどうやら川を渡れない存在らしかった。
彼は金輪際、その山道には近寄らないことにしたそうだ。
次に逢ってしまうと、何かもうひどいことになりそうな気がするのだという。
(続き)
それ以来、彼は夕方にその山道を通るのを避けていた。
しかしある夜、急な配送が入って、仕方なく彼はこの道を通ることにした。
もう何も出ないだろうと、高をくくっていたせいもある。
砂洲のあたりまで差しかかり、彼は悲鳴を上げそうになった。
暗黒の中に、白い立ち姿がぽつんと浮かび上がっていたのだ。
ライトも届いていないのに、なぜかくっきりと見えたのだという。
急いで通り過ぎようとする彼に向かい、女は顔を上げた。
目元は見えなかったが、口元は怒りに歪んでいるのが分かった。
人間のものとは思えない鋭い尖った犬歯が覗いていた。
いきなり彼女は走り出し、葦の中を車に並んでついてくる。
アクセルをベタ踏みすると、その姿はあっという間に小さくなって背後の闇に消えた。
幸い、彼女はどうやら川を渡れない存在らしかった。
彼は金輪際、その山道には近寄らないことにしたそうだ。
次に逢ってしまうと、何かもうひどいことになりそうな気がするのだという。
スポンサーリンク
261:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 17:25:11 ID: ID:YgvtCDS+0
457 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/05 22:44
先輩の話。
ボランティアで、地元のボーイスカウトキャンプの引率をした時のこと。
キャンプファイヤーの準備をしていた時、懐中電灯を取りにテントに帰った。
ファイヤー場所に戻る途中で、交換用の電池も持っていっておこうと思い直す。
テントに引き返した彼は愕然とした。
わずか二、三分の間に、テントの内側一杯に盛大な落書きがされていた。
様々な抽象記号や、見たこともない動物の姿が描かれていたそうだ。
落書きはまだ乾いておらず、かすかに青汁みたいな匂いがしたという。
帰宅後に部室で汚れを落としたのだが、なかなか落ちずに大変だったそうだ。
先輩はキャンプに参加した人には、この話をしていない。
先輩の話。
ボランティアで、地元のボーイスカウトキャンプの引率をした時のこと。
キャンプファイヤーの準備をしていた時、懐中電灯を取りにテントに帰った。
ファイヤー場所に戻る途中で、交換用の電池も持っていっておこうと思い直す。
テントに引き返した彼は愕然とした。
わずか二、三分の間に、テントの内側一杯に盛大な落書きがされていた。
様々な抽象記号や、見たこともない動物の姿が描かれていたそうだ。
落書きはまだ乾いておらず、かすかに青汁みたいな匂いがしたという。
帰宅後に部室で汚れを落としたのだが、なかなか落ちずに大変だったそうだ。
先輩はキャンプに参加した人には、この話をしていない。
262:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 17:25:32 ID: ID:YgvtCDS+0
458 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/05 22:47
知り合いの話。
山奥の古い廃寺でテントを張った時のこと。
その廃寺には見事な大きさの銀杏の木が二本生えていた。
夜寝ていると、テントのすぐ横で、何か重い物を引きずるような音がした。
外を照らして見たが何も動くものはおらず、彼は困惑したという。
翌朝、起きだしてテントを撤収する時、異変に気がついた。
銀杏の木が二本とも、その場所を前日とは変えていたのだ。
地面には掘り返した痕跡が見当たらなかったが、間違いなく移動していたという。
とりあえず銀杏に別れの挨拶をして、そこを立ち去ったのだそうだ。
知り合いの話。
山奥の古い廃寺でテントを張った時のこと。
その廃寺には見事な大きさの銀杏の木が二本生えていた。
夜寝ていると、テントのすぐ横で、何か重い物を引きずるような音がした。
外を照らして見たが何も動くものはおらず、彼は困惑したという。
翌朝、起きだしてテントを撤収する時、異変に気がついた。
銀杏の木が二本とも、その場所を前日とは変えていたのだ。
地面には掘り返した痕跡が見当たらなかったが、間違いなく移動していたという。
とりあえず銀杏に別れの挨拶をして、そこを立ち去ったのだそうだ。
263:名無しのオカルト 2009/02/28(土) 18:06:46 ID: ID:YgvtCDS+0
459 名前: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/02/05 22:48
先輩の話。
インターハイの合宿キャンプをしていた時のこと。
夕御飯の片付けをしていると、どこからともなく子供の声が聞こえてきた。
こんな山奥に子供?
皆が不思議に思っているうち、だんだんと声がはっきりしてきた。
もういいかい?
あどけない男の子の声で、何度もくり返し聞こえたのだという。
顧問が「絶対に返事をするんじゃないぞ」と各テントに注意して回っていた。
夜の間中、キャンプ地の周りで、もういいかいと尋ねる声が聞こえていたそうだ。
明け方近くにやっと、声は彼方に去っていったという。
先輩の話。
インターハイの合宿キャンプをしていた時のこと。
夕御飯の片付けをしていると、どこからともなく子供の声が聞こえてきた。
こんな山奥に子供?
皆が不思議に思っているうち、だんだんと声がはっきりしてきた。
もういいかい?
あどけない男の子の声で、何度もくり返し聞こえたのだという。
顧問が「絶対に返事をするんじゃないぞ」と各テントに注意して回っていた。
夜の間中、キャンプ地の周りで、もういいかいと尋ねる声が聞こえていたそうだ。
明け方近くにやっと、声は彼方に去っていったという。
引用元:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part41∧∧
コメント
コメントを読み込んでいます…